【麒麟がくる第24回】悟りの境地には程遠い覚慶に同情する回

2020年9月20日、NHK大河の「麒麟がくる」第24回が放送されました。

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当記事では、ネタバレや感想を書いていきます。
目次

麒麟がくる 第24回「将軍の器」ネタバレ 感想

前回のおさらい

将軍・義輝の文を手に信長のもとに向かった光秀。
しかし肝心の信長は美濃攻めに苦戦しており、話どころではなかった。
代わりに取り次ぎを任された藤吉郎から、京で三好長慶の子らによる義輝暗殺計画のうわさがあると聞く。
しかも裏で糸を引いているのが松永久秀であると知り、衝撃を受ける光秀。
すぐに大和の松永のもとを訪ね、その真意を問いただすも、松永は「義輝はもはや将軍の器ではない、このままでは世が治まらないので、殺しはしないが追放するつもりである」と告げる。

詳しくは、過去記事をご覧ください。:【麒麟がくる第23回】覚慶が魅力的でクラクラする回

出演者

史実に出てくる人物

明智光秀:長谷川博己
明智秀満:間宮祥太朗
煕子:木村文乃
牧:石川さゆり

朝倉義景:ユースケ・サンタマリア
山崎吉家:榎木孝明

足利義輝:向井理
細川藤孝:眞島秀和
一色藤長:上杉柊平

三好善継:黒部弘康

松永久秀:吉田鋼太郎

覚慶:滝藤賢一

近衛前久:本郷奏多

正親町天皇:坂東玉三郎

オリジナルの人物

望月東庵:堺正章
駒:門脇麦
伊呂波太夫:尾野真千子

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ネタバレあらすじ

永禄の変

永禄8年5月

三好長慶の養子・義継、松永久秀の嫡男・久通らの率いる軍勢が、足利義輝を襲撃した。

義輝は亡くなり、母の慶寿院(けいじゅいん)、そして僧侶の末弟・周暠(しゅうこう)までも討ち取られた。

三好一派は、義輝の実弟・覚慶を幽閉し、彼らのいとこである義栄(よしひで)を次期将軍に擁立しようとしていた。

憤慨する家臣たち

細川藤孝と一色藤長は、多聞山城の松永久秀を訪ね、「どうしてこんな事になったのか」と責めた。

松永も、「まさか時の将軍を討ち果たすとは。息子どもめ、とんでもないことをしてくれた。」と憤慨していた。

そして松永は、「ここまで先走るとは、わしの手落ちじゃ。」と言い、義輝の弟・覚慶の命も危ないと危惧した。

覚慶の答え

松永は覚慶を、義輝のお側衆だった甲賀の和田惟政のところで匿ってもらうという案を出した。

その夜、松永は、興福寺の一条院を訪れた。

幽閉されている覚慶に会い、将軍になる気があるかどうか意思を尋ねた。

覚慶は答えた。

6歳で仏門に入った覚慶は、戦はもちろん弓を引いたり刀を持った事もない。

弟の周暠も仏門に携わる人間だが、討たれている。

武家の棟梁となる自信はない。

しかし死にたくはない。

それを聞いた松永は、数日後に藤孝が迎えの者をよこす事を、周りに悟られぬよう覚慶に伝え、去って行った。

その後、藤孝らの手助けにより、覚慶は一乗院から脱出し甲賀へ向かった。

光秀、松永久秀と対面

一方、光秀は朝倉義景に許可をもらい、多聞山城の松永久秀のもとへと訪れた。

憤怒した光秀を前に、松永は

「自分の読みが甘かった。」

と言った。

そして鉄砲を光秀に渡し銃口を自分に向け、「これで撃て。」と言った。

しかし、光秀は松永を撃つ事は出来なかった。

松永は、光秀に言った。

将軍の座が空いたままでは、幕府は滅んでしまう。

一乗院覚慶・・・この名前に聞き覚えはあるか?

一条院の御門跡様じゃ。実は数日前、三好方に幽閉された。

細川殿の支えにより無事大和を離れ、今、甲賀の和田惟正の館におられる。

覚慶さまは仏門に入られているが、世俗に戻られれば次の将軍に最も近い。

そして松永は、朝倉義景から光秀宛の書状を取り出した。

書状には、覚慶が将軍の器であれば、越前にて連れてくる事を許可する旨が書かれていた。

光秀に甲賀の和田の館に行ってもらい、覚慶が将軍の器であるかどうは、見極めて欲しいという。

光秀は、義景があっさり大和行きの許可を出した理由がわかった。

そして松永はこう言った。

「おぬしは、世が変わるのを越前で座して待つつもりか。

今、武士の世は大きな曲がり角に来ている。

それがどう開いてゆくのか・・・。

おぬしもわしも、正念場じゃ。」

光秀は甲賀へと向かった。

前久の相談と伊呂波太夫の返答

東庵の家では、丸薬作りが生業となっていた。

伊呂波太夫がやってきて、満福寺と亀岡八幡宮から追加注文があったので、もっと人を増やす事を駒に提案した。

そこへ近衛前久がやってきた。

伊呂波太夫に相談したい事があったのだ。

東庵は、駒から前久が関白だと聞かされ、驚いた。

東庵の家の外では数人の武士や兵たちが監視していた。

前久は伊呂波太夫に、「三好一族は義輝のいとこである足利義栄を次の将軍にしようと考えている。」と言った。

征夷大将軍の宣下の前に、意見を奏上するのは関白だ。

前久は、次の将軍は覚慶でなければおかしいと思う。

しかし三好一族に、「自分たちの意見に反対すれば斬る」と脅されているという。

それを聞いた伊呂波太夫は言った。

いいんじゃないですか。私たちにとっては、誰が将軍になろうと痛くも痒くもない。

誰を担ごうか、命がけでこだわっているのは武士だけ。

そんな事の為に関白が命を落とすなんてバカバカしい。

しかし自分が義栄を推せば、戦になってしまうかもしれない。と言う前久に、お手玉を投げながら伊呂波太夫は言った。

したけりゃすればいいんです。

そして、どっちも滅んでしまえばいい。

武士がいなくなれば、この世から戦はなくなる。

伊呂波太夫の意見を聞いて、前久は納得した。

光秀、覚慶と対面

光秀は、甲賀の和田惟政のもとを訪れた。

すると館の前で、覚慶と三淵らに会った。

三淵は覚慶に

「亡き義輝様の信用が厚かったお方です。」

と光秀を紹介した。

すると覚慶は、自分は将軍になる器かどうか光秀に尋ねた。

「死ぬのが怖い。人を殺すなど恐ろしい。私は兄とは違う。そんな人間が将軍になれるのか・・・。」

そう言う覚慶に三淵と藤孝は、「還俗して足利の御旗を掲げて欲しい。」と訴えた。

だが、覚慶は無言で館の中に入って行った。

三者の相談

その夜、光秀と三淵、細川は酒を酌み交わした。

三淵は、

「本当は・・覚慶様については迷いがある。」

と本音を漏らした。

すると藤孝が三淵に

「しかしもう後には引けないのだ。」

と言った。

光秀には、

「覚慶を上洛させ、朝廷から征夷大将軍の宣下を賜るためには、諸国の大名の支えと後押しが必要だ。」

と言い、朝倉義景に口添えをお願いした。

光秀、朝倉義景に報告

越前に戻った光秀は、初めに朝倉義景の館を訪れた。

義景は、まず松永久秀は息災だったかと聞き、そして覚慶が将軍の器だったかどうか光秀に尋ねた。

すると光秀は、死にたくはないと言った覚慶の姿を思い浮かべながら

「正直に申し上げます。次なる将軍に、あのお方はいかがとは存じます。」

「本当にそう思うのか?」と、義景は驚きの声をあげた。

「今は、そうとしか申し上げられません。」

力強く光秀は答えた。

京の動き

その頃京では、三好一族に先を越されたと細川藤孝が、三淵に報告していた。

そして近衛前久は、四国の足利義栄を推挙する旨を帝に奏上したのだった。

次回予告

覚慶は還俗し、足利義昭を名乗る。
しかし受け入れを希望する越前・朝倉義景の態度が決まらず、近場で立ち往生を余儀なくされていた。
一方、信長は長きにわたる斎藤龍興との戦に勝ち、ついに美濃を平定する。
かつての家臣・伝吾から文が届き、光秀は母・牧を連れて、なつかしい美濃へと旅をする。
訪ねた岐阜城で「何のために戦っているのかわからなくなった」と言う信長に、光秀は「上洛して新しい将軍と幕府を再興すれば、武士が誇りを持てる平らかな世になりみんなが喜ぶ」と言う。
しかし肝心の将軍候補・義昭の評を信長から聞かれると、光秀は口ごもってしまうのだった。
越前に戻った光秀を、なんと義昭が待ち構えていた。

Sayulist
光秀、久しぶりの美濃帰還ですね。ここから信長との関係もより密接なものに変わっていきそうです。

感想・気付いた点

足利義輝の最期

Sayulist
「そろそろかな?」と覚悟していましたが、とうとう将軍・足利義輝が亡くなってしまいましたね。

こと切れた姿も美しいです。

「麒麟がくる」では、義輝は障子で挟まれ三方から槍で刺されるといった形で殺害されていましたが、史料により色んな説が出ているようです。

・義輝は自ら薙刀を振るい、その後は刀を抜いて抵抗したが、敵の槍刀で傷ついて地面に伏せられたところを一斉に襲い掛られて殺害された。

・槍で足を払われ、倒れたところを上から刺し殺された。

・山科言継の『言継卿記』には、義輝が「生害」したと記されており、討死したとも自害したともとることができる。

・松永貞徳の『戴恩記』などによる、御所を囲まれて切腹したという記録。

・『常山紀談』の「散々に防ぎ戦ひて終に自害有ける」などの自害したという明確な記述。

義輝は、剣豪。塚原卜伝の直弟子の一人で奥義「一之太刀」を伝授されたという説もあり、武術に優れた人物だと言われてますが、やはり多勢には敵わなかったということでしょうか・・・。

足利義栄ってどんな人?

近衛前久の奏上もあり、次期将軍になりそうな足利義栄。

Sayulist
影が薄くてあまり存じ上げないのですが、どんな人物か調べてみました。

天文7年(1538年)、足利義冬の長男として阿波国那賀郡平島の平島館にて出生。

永禄8年(1565年)、永禄の変で従兄弟の13代将軍・足利義輝がに殺害されると、三人衆らによって、中風で将軍の任に堪えられないと判断された父・義冬の代わりに、将軍候補として擁立される。

永禄11年、第14代将軍に就任。
三好三人衆と久秀の抗争が止まなかったのと、義栄自身が背中に腫物を患っていたため将軍就任後も入京せず、摂津国富田(とんだ)に留まった。

永禄11年(1568年)9月、足利義昭を奉じた織田信長が上洛の動きを見せ三好三人衆は抗戦したが敗れ、阿波に逃れた。
その直後、義栄は腫物が悪化して病死した。享年は29または31。
死去した場所は阿波国のほかに淡路国、摂津国の普門寺など諸説ある。

足利義栄の在位期間はたった半年。

室町幕府歴代将軍の中で唯一、本拠地のある京都に一度も足を踏み入れずに終わっています。

まさに歴史に翻弄されてしまった将軍と言えるでしょう。

向井くんより年上の滝藤さんを弟役に選んだ理由

過去記事【麒麟がくる 第22回】義輝の苦悩が伝わり向井理が愛しくなる回で、「義輝(向井理・38歳)が兄、覚慶(滝藤賢一・43歳)が弟って、逆じゃない?」と言ってましたが、そのキャスティングの理由がわかりました!!

向井くん演じる義輝は満29歳没、演じるのは20代がメインなので、若く見える必要があります。

対して、滝藤さん演じる覚慶(還俗後、義昭と改名)は満59歳まで生きて長命だし、「本能寺の変」の時点でも46歳です。

今後光秀や信長と密接に関わり出番も多そうなので、覚慶(足利義昭)は40代の俳優が適任です。

Sayulist
なので、兄だけど年下に見える向井くんとの年齢差は無視して、滝藤さんを覚慶(義昭)役に選んだのだということがわかりますね。

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終わりに

以上、「麒麟がくる」第24回のネタバレ、感想レポートでした。

今後、還俗した義昭がどのように僧から将軍候補へと変わってゆくのか、心の変化を見るのが楽しみです。

Sayulist
次回もお楽しみに☆

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