2021年1月24日、NHK大河の「麒麟がくる」第42回が放送されました。
麒麟がくる 第43回「闇に光る樹」あらすじ&感想
あらすじ
天正7年、夏。
丹波の八上城と黒井城がようやく落城し、光秀(長谷川博己)は丹波全域を平定する事に成功した。
同年11月、信長の意向により東宮は二条の新しい御所へ移った。
信長(染谷将太)は、もはや己の言いなりにならない正親町天皇(坂東玉三郎)の譲位を強引に進めようとする。
その責任者を命じられた光秀は、月にまで届く巨大な大木を切る不思議な夢に毎夜うなされるようになる。天正8年、本願寺は大坂の地を信長に明け渡した。
それと同時に信長は、本願寺攻めの総大将だった佐久間信盛(金子ノブアキ)を追放した。
ある日光秀が東庵(堺正章)のもとを訪れると、帰蝶(川口春奈)が「まなせ」という医者に目を診てもらうために京に来ていると聞いた。光秀は駒(門脇麦)の部屋に行き、悪夢の話を打ち明けた。
「月に行こうとしているのは、信長様のように見える。
自分は木を切っているのだけれど、その木を切ると信長様の命はない。
そのことを解っていて、木を切り続けている。
このまま同じ夢を見続ければ、わしは信長様を・・・。
嫌な夢じゃ。」
京にいる帰蝶に光秀は面会し、信長のことについて相談した。
「斎藤道三様(本木雅弘)ならどうなされましょう?」すると、帰蝶の口から意外な答えが返ってきた。
「毒を盛る、信長様に。
父上なら迷わずそうなさるであろう。」まだ迷いのある光秀はこう言った。
「道三様は、私に『信長様と共に新たな世を作れ。』と仰せになられました。
信長様あっての私でございます。
そのお人に毒を盛るのは、己に毒を盛るのと同じに存じます。」帰蝶は思いつめた表情で、道三の考えを代弁した。
「今の信長様を作ったのは、父上であり、そなたなのじゃ。
その信長様が独り歩きを始められ、思わぬ仕儀となった。
やむを得まい。
よろず、作った者がその始末をなす他あるまい。これが父上の答えじゃ。」
天正10年、信長・家康連合軍は甲斐を攻め、武田勝頼を討ち取った。
信濃・諏訪の館で家康と光秀が二人で語り合っていると、信長の側近・森蘭丸が遠目で見ていた。
信長は、家康を招いて戦勝祝いをする計画を立てていたところ、蘭丸から「家康の家老から、『その饗応役は光秀に頼みたい』と言っている。」と、信長に伝えた。
「なぜ光秀に?」と信長は不審がった。
「家康め・・信康に腹を斬らせた事を、まだ根に持っているのか・・」
天正十年 五月 近江の安土城で、家康を迎える日が訪れた。
饗応役を途中で代われと信長に命じられた光秀だったが、家康と最後まで務めるという約束をしたので、最後までやらせて欲しいと願い出た。
しかし、いざ宴が始まると信長は、膳の運びについて家康の前で光秀を、激しく叱りつけた。
信長に叱りつけられた光秀は、夢で見た天に登る木を切る自分の姿が浮かんでいた。
丹波平定、光秀の母磔事件もスルー!?
歴史好きなら誰もが知る、八上城の戦いにおいて光秀の母が磔にされた事件。
天正7年(1579年)6月、丹波八上城に自身の母親を人質として出して、本目の城(神尾山城か)に招いた八上城主の波多野秀治・秀尚兄弟や従者11人を生け捕りにして安土に移送したが、信長の刺客に襲われた秀治は殺害され、秀尚以下残った者は磔にされた。
これに激怒した八上城の家臣は光秀の母親を磔にして殺害してしまった。殺害された母親の死体は、首を切断され木に縛られていたと言われる。
1996年の大河ドラマ「秀吉」では、野際陽子さんが光秀の母親役を演じ、磔にされています。
母君、美濃を離れない方が良いぞ。
丹波に行ったりしたらダメだからな。#麒麟がくる pic.twitter.com/fuowPcSq5S— まる (@yas_mal) November 15, 2020
このシーンがあれば怨恨説も一気に説得力が増しますが、「麒麟がくる」では全くのスルー。
丹波の有力土豪。八上城主。幼名・千熊丸。信長に一度は従うが光秀の丹波攻略中に反旗を翻す。1年半の籠城の果てに降伏、安土で礫刑となった。降伏の交換条件に光秀の母が人質となり、非業の最期を遂げる逸話が有名だが、後世の創作とされる。
波多野秀治#歴史#戦国時代#織豊時代#麒麟がくる pic.twitter.com/tW9sx7tSt4— 麗木士門@歴史モン (@rekishi_mon2015) January 31, 2021
後年の創作と言われているので取り入れなかったのか、石川さゆりさんを磔にできなかったのか、コロナの影響でカットされたのか、一体どれなんでしょう!?
明智光秀の母 人質として
光秀のために生涯を終えた
お牧さんの墓所
現在でも11月には ご供養が
行われているそうで
里の方々に慕われていた様ですね…人質として磔は江戸時代に広まった話だと… ドラマではこの話しに触れるだろうか‥#麒麟がくる #大河ドラマ館#明智光秀 #恵那市 #丹波 pic.twitter.com/XCIWdxM32P
— 岐阜あれこれ紀行 (@nishiyan8jp4) January 18, 2021
新説・帰蝶まさかの黒幕説!?
様々な黒幕説が出てくる本能寺の変ですが、まさかここで帰蝶黒幕説も出てくるとは!!
#麒麟がくる
道三に成りきり帰蝶様の陰謀説帰蝶様は生没不詳なので脚色しやすい pic.twitter.com/MWojmqzp32
— 大和大納言(豊臣秀長) (@jsyl37gD03IA) January 31, 2021
帰蝶のトンデモ発言にも、驚くことなく耳を傾ける光秀。
「マムシの娘」だけに、こういうことを期待していたのか・・・!?
帰蝶様の恐ろしい返答に顔色ひとつ変えない光秀様を見るに
既に覚悟を決めてここに来たのだなあと思う
泣ける😭#麒麟がくる pic.twitter.com/RnbzR40EMV— 里子 (@satoko_33) January 31, 2021
光秀と帰蝶にとって、新しき国を作る理想のリーダーは斉藤道三。
信長をその後継者としてそれぞれの立場から育ててきたが、信長は道を誤ったようだ。
信長の暴走を止めるには、信長本人を殺すしかない。
所詮、信長は道三の代わりにはなれなかったということか・・・。
帰蝶演じる川口さんから、あのセリフを語った時の心境が述べられていますね。
川口春奈さんに、“父上なら毒を盛る”と、帰蝶が語るシーンについてコメントをいただきました。#麒麟がくる #帰蝶 #川口春奈
▼コメントはこちら pic.twitter.com/fv8qg21jQl— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 31, 2021
そういえば、第二話で父・道三に前夫・土岐頼純を毒殺されてますが、その後の帰蝶もケロッとしているように見えました・・・。
饗応の膳の内容は?
明智光秀が徳川家康の饗応役を命じられながらも、その手際の悪さから突然解任されたとする話。
織田信長は検分するために光秀邸を訪れたが、一歩門を入ると魚肉の腐った臭いが鼻を付いたので、怒ってそのまま台所に向かって行き、「この様子では家康の御馳走は務まるまい」と言って光秀を解任し、饗応役を堀秀政に替えた。
赤恥をかいた光秀は腹立ちまぎれに肴や器を堀に投げ棄て、その悪臭が安土の町にふきちらされたという。
この典拠は『川角太閤記』で江戸・明治時代には史実と捉えられていたそうですが、『信長公記』には、光秀は饗応役を3日間務めたと違う話が書かれていて解任の話は見られません。
この話も後世の創作と見たほうがよさそうです。
天正十年家康饗応の際、
光秀が用意した膳ですが
五月十五日家康到着後におちつき膳、晩御膳が
出され翌五月十六日朝からは
朝飯膳、夕膳と計4食
配膳したのですがしかし何故か、
式の膳である式三膳が
行われていません。つまりここで光秀は
解任されたことが解ります pic.twitter.com/QYfQAomHgG— カイン ✝️ (@CHRScoabbaocs) February 7, 2021
安土の信長の館で、サンプル展示が見られるそう。
ノッブの家康饗応膳は安土の信長の館で見れるよ#麒麟がくる pic.twitter.com/IzskzF1fCt
— ロック★★★ (@PPMRock) January 31, 2021
もう終わっていますが、期間限定で「光秀の饗応膳」を出すレストランもあったようです。(笑)
明智光秀の接待を基にした「饗応膳」 大津の琵琶湖ホテル、6日から提供https://t.co/PuEzOkhLZD
NHK大河ドラマ「#麒麟がくる」の放送を機に、料理人も明智光秀に迫ろうとしています。#戦国饗応膳 の他にカクテルも。本能寺の変にいたる光秀の心変わりを表現したカクテルです。#琵琶湖ホテル pic.twitter.com/lYppG5qFxR
— 中日新聞 (@chunichi_denhen) January 5, 2020
「麒麟がくる」を見逃した方は
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終わりに
以上、「麒麟がくる」第43回のあらすじ&感想でした。
いよいよ次回は最終回、一体どんな本能寺の変が見られるのでしょうか!?