2020年9月27日、NHK大河の「麒麟がくる」第25回が放送されました。
麒麟がくる 第25回「羽運ぶ蟻(あり)」ネタバレ 感想
前回のおさらい
三好・松永の子らによるクーデターが勃発、将軍・義輝が殺害される。
ぽっかり空いた将軍の座を巡り、京は弟・覚慶擁立派と義栄擁立派に二分する。松永久秀と細川藤孝は、三好から命を狙われる覚慶を大和から脱出させ身を隠す手助けをする。
一方、義輝の死を知った光秀は、松永のもとへ向かい、義輝暗殺を激しく糾弾。
松永は、朝倉義景から届いた文を光秀に見せる。そこには、朝倉家は覚慶が将軍の器であればかくまう覚悟がある、それを光秀に確かめてくるように、と書いてあった。
気が乗らない光秀に松永は、このまま表から身を遠ざけ、越前でくすぶっていていいのかと発破をかける。
出演者
史実に出てくる人物
明智光秀:長谷川博己
煕子:木村文乃
牧:石川さゆり
明智秀満:間宮祥太朗
藤田伝吾:徳重聡
朝倉義景:ユースケ・サンタマリア
山崎吉家:榎木孝明
足利義昭:滝藤賢一
三淵藤英:谷原章介
細川藤孝:眞島秀和
一色藤長:上杉柊平
足利義栄:一ノ瀬颯
織田信長:染谷将太
稲葉良通:村田雄浩
オリジナルの人物
望月東庵:堺正章
駒:門脇麦
ネタバレあらすじ
次の将軍は?
永禄9年、覚慶は還俗して足利義昭と名乗りを改めた。
一方、三好一族より担ぎ上げられた四国の足利義栄は、帝に上奏された事により左馬頭に任命され、征夷大将軍の座も近づいていた。
三淵藤英・細川藤孝兄弟は、義昭を時期将軍にするため越前の朝倉義景を頼っていた。
しかし義景の判断が定まらず、一行は敦賀に留め置かれた。
待ちぼうけを食らっている三淵らは、苛立ちを覚えた。
細川藤孝は義昭を上洛させるため朝倉義景のもとを訪れたが、仮病で会えずじまい。
藤孝は光秀に相談しに行ったが、光秀はどうする事も出来なかった。
美濃への里帰り
藤孝が帰った後、母の牧は美濃の伝吾から届いた文を十兵衛に見せた。
明智荘は村人たちも息災で、「焼けた館は新たに立て直し、いつでも暮らせるようになっている」と書かれていた。
故郷に戻りたいという牧の気持ちを聞いた光秀は、その夜、煕子と話し合った。
光秀が「そなたは美濃に帰りたいか?」と尋ねると、
煕子は「子どもたちにとっては、ここがふるさとですから。」と答えたので、光秀は母と二人で帰郷することにした。
その後、光秀は木助と牧を連れ11年ぶりに美濃に戻った。
明智家の庭に伝吾がおり、三人は再会を果たした。
その日、村人たちも招いて宴が開かれた。
光秀は伝吾から、美濃の現状を聞いた。
斎藤義龍の息子・龍興は当主としての器がなく、古くからの家臣たちにも裏切られ、信長との戦いにも敗れた挙句、稲葉山城から逃げたという。
稲葉山城を攻略し、美濃平定を果たした信長と会うつもりなのかと伝吾から聞かれた光秀は、明日会うつもりだと返答した。
宴が終わった後、牧が光秀に礼を言った。
「こうして美濃に戻ってこられて、もう思い残す事はない。
そなたには土岐源氏の血が流れているのだから、明智家の当主として、誇りを持って思うがままに生きなさい。」
これからの生き方について、牧は光秀の背中を押した。
光秀、稲葉山城に登城
翌日、光秀は信長がいる稲葉山城の廊下で、稲葉良通から声をかけられた。
「おぬしとは色々あったが、今後はともに織田家を支えて参ろうぞ。」
そう言って笑う稲葉を、冷ややかな目で見る光秀だった。
光秀は信長に謁見すると、美濃平定を祝し、母の帰郷が叶った事に対しお礼の言葉を述べた。
すると、信長が光秀に尋ねた。
「わしに仕える気はないか?」
光秀は答えた。
「私は、亡き義輝様にお仕えしとうございました。
このお方こそ、武家の棟梁としてすべての武士を束ね、世を平かにするお方だと確信いたしました。
しかしあのような不幸な形で義昭様は薨(みまか)られ、この先、自分でもどうしてよいのかわからないんです。」
それを聞いた信長も、自身の戦についての思いを打ち明けた。
わしは戦が嫌いではない。
戦に勝てば皆喜び、わしを褒めてくれた。
わしは、皆が喜ぶ顔がこの上なく好きなのだ。
喜ぶ皆を見るのは好きだが、ただ、この先、どこへ向かって戦をすれば良いのか、それがわからぬ。
何を目的にすればいいのか解らないと、光秀に吐露した。
美濃から逃げ出した斎藤龍興は、六角氏三好三人衆と手を組み、美濃を取り戻そうと狙っている。
武田、朝倉など周りには敵が大勢いる。
美濃を手に入れたは良いが、守る為にまた戦をするというのなら、きりがない。
そう言う信長に、光秀は上洛する事をすすめた。
「幕府を再興して将軍を軸にした太平の世を築けば、無駄な戦も無くなる。」と。
その話を聞き、信長の顔色が変わった。
「わしは以前から堺を欲しいと思っていた。堺を手に入れ、南蛮や明と商いをするのじゃ。
畿内を制すれば、堺も手に入りましょう。尾張や美濃周辺のことにこだわっていて、小競り合いは終わりませぬ。
無駄な戦を終わらせるには、幕府を再興し、将軍を軸とした平らかな世を畿内を中心に再び築くのです。
武士が誇りを持てる世に。それがなれば、皆大いに喜びましょう。
かつて道三様から言われました。誰も手出しの出来ない大きな国を作るのだと・・・。
と言った。
「大きな国か・・・」
信長は満足そうに微笑み、
「おぬしが足利義昭を良いと言うのなら、わしも一緒にその神輿を担ぐぞ。」と言った。
京の庶民の暮らし
東庵の家では、相変わらず丸薬作りに皆が忙しくしていた。
その頃駒は、「丸薬の又売りをしている」いうと噂を聞きつけ、妙正寺に足を運んでいた。
妙正寺で買った薬を又売りしている者がいるらしいというので、和尚に真相を聞きに行ったのだ。
「和尚が配った薬を又売りした子供がいる。」と駒は抗議したたが、和尚は、そのことを知らなかったという。
そこへ堺の豪商、今井宗久が茶釜を持ってやってきた。
駒と和尚のやり取りに耳を傾けていた宗久は、駒が帰ると、何を揉めていたのかと和尚に尋ねた。
すると和尚は「これです」と言って、宗久に丸薬を差し出した。
腹痛など、何にでも効くという丸薬を興味深げに見つめながら、ニヤリと笑う宗久だった。
駒は、丸薬を又売りした平吉という子供に会いに行った。
平吉は、母が病気だと嘘をついて和尚から丸薬を手に入れ、よそで高く売っているというのだ。
又売りについて叱る駒に、平吉は悪びれた様子もなく、
「稼いで何が悪い。稼いだお金で、弟や妹が飯を食える。」
と言った。
それを聞いた駒は言葉が出なかった。
家に戻った駒は、又売りの子供のことについて東庵に相談した。
東庵は、「又売りした事は問題ではない。知らないところで助かっている人がいるのは、薬のおかげだと思えば良い。」と、駒に言った。
義昭の決意
越前に戻った光秀は、藤孝が来ていると煕子に言われ、急いで家に入った。
家に入ると、義昭もいた。
義昭は、義輝が信用していたという光秀と、一度ゆっくり話がしたかったと言う。
義昭は、敦賀滞在時の話をした。
庭の桜を見ていたら、一匹の蟻を見つけてのう。
自分の体よりはるかに大きな蝶の羽を一生懸命運んでいた。
その蟻は仲間の手を借りず、意地になって己だけで運ぼうとする。
一匹だと無理だというのに。
蟻は、私だ。
将軍という大きな羽は、一人では運べん。
しかし、助けがあれば・・・。
「御心はきまりましたか?」と光秀は尋ねると、義昭は穏やかに答えた。
正直、まだ迷いはある。
ついこの間まで坊主だったのじゃ。
毎日経ばかり読んでいた男に武家の棟梁が務まると思えん。
されど、私がもし将軍になれば、今までできなかったことができるかもしれぬ、とも思う。
人を救える、貧しい人々を。
私が将軍になれば今まで手の届かなかった人たちを救えるかもしれぬ。
そう思うと、将軍になるのも悪くはない。
に対して、何か出来るかもしれないとも思った。
「素晴らしい考えだと思います。将軍になられるお方が、その様なお考えなら民も救われましょう。」
義昭は光秀に頼んだ。
「将軍になるには朝倉の助けがいる。
そなたからも、朝倉義景殿によしなに伝えてくれぬか。」
光秀、朝倉義景に打診
翌日、光秀は朝倉義景に会いに言った。
義景は光秀に、「義昭様にと会ったそうじゃが、何の話をした?」と尋ねてきた。
すると光秀は再び義昭と会って、印象が変わった旨を伝えた。
「義昭様はご聡明で、弱き者の心も解るお方でございます。『義景様によしなにお伝えせよ。』と申し使っております。」と答えた。
それを聞いた義景は、松永久秀から文が届いたと言い、その内容を話し出した。
その文には、信長と共に義昭を担ぎ、上洛する事を勧める内容が書かれていたという。
朝倉義景は宣言した。
「神輿を担ぐのは我々だ。そして、その神輿は軽い方が良い。」
足利義栄、第14第将軍に就任
永禄11年2月、三好軍が担ぐ足利義栄が14代将軍の座についた。
越前にいる光秀にも、細川藤孝からの手紙で知らせが入った。
次回予告
義昭を奉じ信長と共に上洛を決めた義景だったが、その気まぐれな言動から、光秀や三淵らはその真意に次第に不安を感じるようになる。
家臣や一族も決して一枚岩ではない様子を見るにつけ、このままでは上洛をしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長を訪ね、単独で上洛をするように訴える。
感想・気付いた点
”承認欲求の塊”信長
「麒麟がくる」では誰もが「戦のない世の中に!!」と言っているのに、信長だけは唯一「わしは戦は嫌いではない」と主張します。
なんて思っていたら、その後のセリフに”麒麟がくる版・信長”の孤独な生い立ちが見え隠れします。
「戦に勝てば皆が喜ぶ、褒めてくれる・・・。」
母親からの愛情に飢え、やっと帰蝶から愛を貰えると思ったら子どもに愛情を取られ、もう家臣や領民に認められることが一番の心の支えになっているようですね。
髭を蓄えて見た目は多少大人っぽくなった信長ですが、根っこの部分は「認められたい」「褒められたい」と愛情を求める子供のままのようです。
「領地周りの小競り合いを終えたら、上洛を目指したい」というのが自らの発想ではなく、光秀の助言で決めたというのも意外でした。
私の中では「信長=天才」なので、道筋は全部自分で決めていたと思い込んでいたので。
まだ光秀は信長の家臣ではありませんが、これから二人が知恵を出し合ってどのように躍進していくのかが楽しみです。
今井宗久はどんな人?
永正17年(1520年)、今井氏高の子として、大和国高市郡今井村に生まれる。
泉州・堺に出て納屋宗次の居宅に身を寄せ、武野紹鴎に茶を学び、のちに紹鴎の女婿となる。
当時需要があった甲冑製造などに用いられた皮製品の販売で財をなし、各地の戦国大名とのつながりを深めた。
足利義昭には茶湯をもって近侍し、織田信長の堺に対する矢銭徴課にも応じた。
永禄11年(1568年)10月、上洛した信長と著名な茶器をを献上し知己を得て、足利義昭からは大蔵卿法印の位を授かる。
堺の会合衆(自治組織)と信長が対立した時は仲介を務め、以後信長に重用され天下統一を側面から支えた。
信長の死後は羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に仕え、堺の万代屋宗安、住吉屋宗無(山岡宗無)とともに御咄衆を務めた。
文禄2年(1593年)死去、享年73。
この意味深な登場の仕方・・・これから様々な場面で活躍しそうな予感ですね。
「麒麟がくる」を見逃した方は
「麒麟がくる」を見逃した!!という方に朗報です。
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終わりに
以上、「麒麟がくる」第25回のネタバレ、感想レポートでした。
次回、光秀がどう信長に働きかけていくのか注目です。