【麒麟がくる 第五回】ネタバレ 感想 トレンディドラマ風大河の回

2020年2月16日、NHK大河の「麒麟がくる」第五回が放送されました。

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当記事では、ネタバレや感想を書いていきます。
目次

麒麟がくる 第五回「伊平次を探せ」ネタバレ 感想

前回のおさらい

今川義元との戦いで尾張の織田信秀は瀕死の重傷を負う。

その知らせを受けた斉藤道三は、妻の治療を終え今度は尾張へ向かうという望月東庵に、天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じた。

その目付け役に任命される明智光秀と菊丸。

三人は尾張・古渡城へ潜入し、信秀の情報をうまく聞き出すことに成功するが…。

東庵より先に美濃に向かう光秀と菊丸は信秀の放った追っ手に襲われるが、何者かが石を投げつけて難を逃れる。

無事美濃に帰還した光秀は稲葉城に呼ばれ、将軍・足利義輝が京の本能寺を通じて鉄砲を入手しているという情報を耳にする。

出演者

史実に出てくる人物

明智光秀:長谷川博己
斉藤道三:本木雅弘
藤田伝吾:徳重聡
牧:石川さゆり

足利義輝:向井理
松永久秀:吉田鋼太郎
細川藤孝:眞島秀和
三好長慶:山路和弘
細川春元:国広富之

「麒麟がくる」オリジナルの架空の人物

望月東庵(京の医師):堺正章
駒(東庵の助手):門脇麦
菊丸(農民):岡村隆史
伊平次:玉置玲央

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ネタバレあらすじ

将軍家と管領家の関係 おさらい

室町時代末期、将軍の権威は失墜しており権力争いが絶えませんでした。

第五回放送の天文17年(1548年)秋頃は、管領家の細川春元が家臣の三好長慶に支えられて、幕府の実権を握っているという状態でした。

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鉄砲への探求心

光秀は、道三の命により鉄砲の修練に追われていました。

弓矢とは段違いの破壊力ですが撃つまでに時間がかかり、また玉薬は堺でしか手に入らないのがネックで、光秀は鉄砲の実用性に疑問を持っていました。

一方道三は、「京では将軍家が本能寺に命じて鉄砲を作らせている」という情報を聞き、京の公方様の考えを知りたいものだと考えていました。

光秀は鉄砲の改良を考えており、その仕組みを知る為に、鉄砲を作った事のある人物を訪ねる事にしました。

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家臣の伝吾が日本刀の生産地である関の刀鍛冶と親しくしていたので、光秀は鉄砲の分解を頼めないかと相談を持ちかけます。

伝吾は「それは難しい」と言いながらも、「伊平次という男が関の鍛冶屋から近江の国友村に流れていき、そこで鉄砲を作っているという。」という情報を漏らし、光秀は伊平次を訪ねることに決めました。

近江・国友村

3日後、光秀は近江の国友村の鍛冶屋を訪ねましたが、「そこの刀匠から鉄砲については一切の口外無用の沙汰が将軍家から出ている」「伊平次にも会わせられぬ」と断られてします。

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しかし、見習いの若い鍛冶職人が金と交換で「伊平次は鉄砲の腕を買われて、京の本能寺で養われていると聞きました。」と伊平次の居場所を教えてくれました。

光秀は美濃に戻り道三に旅費を工面してもらい、本能寺へ向かいます。

足利義輝登場

京は戦火で町が焼かれ、公家や僧侶まで逃げ出すような状況でした。

かつての管領・細川晴元の尽力で、若き将軍・足利義輝は近江から京に戻ってきました。

細川晴元の家臣団も一枚岩ではないためその足元は盤石ではなく、特に強力な軍事力を持つ三好長慶とその腹心・松永久秀は、主君の細川晴元を脅かすほどの複雑な力関係が発生していました。

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本能寺は、まるで城壁のような堀に厳重に守られており、光秀が町の者に尋ねると、「本能寺の門の中は侍だらけで、誰も入ってはならぬというお触れが出ている。」と教えられます。

どうにか入り込めないかと様子を伺っていると、背負っている鉄砲を渡せと若侍から声をかけられますが光秀は断ります。

すると、その若侍は刀を抜き、光秀も刀を抜き対峙しました。

二人が刀を交えた時、「止めい!」という声が門の中から響きました。

その声の主は、馬に乗った若き将軍・足利義輝でした。

光秀の太刀捌きを褒めながら、斬りかかってきた若侍を諫めると、家臣とともに去っていきました。

三淵藤英と再会

初めて見る将軍の姿を眺めていると、一年前に堺の宗次郎の店で鉄砲の試し撃ちを見せてくれた三淵藤英が話しかけてきました。(※「麒麟がくる」第一回参照)

斬りかかった若侍は弟の細川藤孝で、兄弟で義輝の側仕えをしていると言いました。

三淵藤英の紹介によって、光秀と細川藤孝はお互いの剣の腕前を認め合うほど打ち解け、やがて藤孝はその場を離れました。

三淵藤英は「これから松永久秀とこれから会うから、一緒に行かないか?」と光秀を誘います。

「本能寺に来た目的は伊平次に会うこと。松永様に鉄砲のことで礼を言いたいが・・・・。(※「麒麟がくる」第一回参照)」と迷いながら答えると、

三淵藤英に「伊平次はもうここにはいない。皆がその行方を探している。」と教えられたので、光秀は松永久秀に会いにいくことにしました。

松永久秀と再会

光秀は三淵藤英と共に、松永久秀の陣所を訪れました。

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松永久秀と三淵藤英は伊平次や鉄砲について話しているうちに、「お互いの主君が鉄砲を集めているのではないか?」という探り合いの会話に発展していきます。

藤英に久秀が威圧されたことで会話は終了し、藤英は光秀を置いて出て行きました。

松永は光秀を館の中に招き、話題は現在の美濃周辺の情勢から鉄砲の話に移っていきました。

鉄砲の武器としての可能性について懐疑的な光秀に対し、久秀は「動くな、動けば打つ!!」と銃口を光秀に向けました。

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久秀の気迫に負けて動けなかった光秀に対して、

「弓矢や槍ならかわせる。でも、鉄砲の玉ならかわせない。銃口を向けるだけで相手の動きを封じ込める事が出来る。

それゆえ鉄砲の数を多く持っていれば、相手の動きを封じ、逆に戦を避ける事が出来る。」と久秀は言いました。

それから、久秀は「伊平次の居所を突き止めてある。」と言うので、二人は伊平次の元へ向かいました。

伊平次発見

二人は遊女屋にいた伊平次の元を訪ねました。

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久秀の「3割増しで払うから鉄砲を作ってほしい。」という依頼を、伊平次は断ります。

その理由は、「自分が鉄砲を供給することで、松永久秀、細川春元、将軍間の鉄砲の数を競う争いに巻き込まれたくない」というものでした。

そんな中、光秀は思わず伊平次に声をかけます。

なんと二人は幼馴染であり、光秀は伊平次の命の恩人でもあったのです。

昔話をひとしきりした後、光秀が「鉄砲を分解しての仕組みを知りたい。」と言うと、伊平次は快くその依頼を引き受けました。

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その様子を見た久秀は、光秀に「伊平次に鉄砲作りを頼んで欲しい。」と頼み、遊女屋を出て行きました。

伊平次の身支度が終わると、光秀と伊平次は連れだって町に出て行きました。

そこへ偶然駒が通りがかり光秀の姿を見かけましたが、「まさかここにいらっしゃるわけないものね・・・」と思い直し、東庵と共に歩き出してしまいました。

次回予告 第六回「三好長慶襲撃計画」

将軍・足利義輝も列席する連歌会で、時の権力者・細川晴元による松永久秀と三好長慶の暗殺計画があることを光秀は知る。

京の町の安寧が崩れることを恐れ、光秀は館に潜入し三淵と藤孝らと協力して、松永らを救うことに。

そこで傷を負った光秀は、東庵の診療所へ運び込まれ、駒とひさしぶりの再会を果たす。

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向井理将軍の出番が増えそうで嬉しいです。

感想・気付いた点

長谷川博己と眞島秀和、キャラかぶり説!?

細川藤孝を演じる眞島秀和さんをテレビで見たのは、2014年に放送された「シンデレラデート」という昼ドラでした。

インドネシア・ジャカルタに赴任する新聞記者役で、たまたま出会った人妻役の星野真里さんと恋に落ちてしまう・・・という罪作りな好青年役を爽やかに演じていました。

そんな眞島さん、なんとなくですが俳優の立ち位置的に長谷川さんと似てませんか?

年齢も1歳違いだし、あっさり塩顔の地味めな雰囲気だけど、その渋さとか時折見せる笑顔が素敵で、大人の魅力でどんな役もかっこよく演じてしまうところとか・・・。

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この第五回で二人が共演しているところを見ると、役柄は全然違うんだけど、俳優そのもののキャラは似てるな~と思いました。

そんな眞島さん、細川藤孝役を演じるに当たって次のようにコメントしています。

「今回から、僕が演じる、細川藤孝が登場します。生涯の盟友と言われた、光秀と藤孝の出会いのシーンをお楽しみください。」

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ちなみに、細川藤孝の子孫といえば元首相の細川護熙氏がいらっしゃいます。すごい家系ですね。

現代にも通じる武器の有用性

松永久秀は光秀に、「鉄砲の怖さをお互いが知っていれば、気楽に攻め込むことはできぬ。戦は減るぞ。」と説いていました。

このセリフを聞くと、現代の「核を持つことで戦争の抑止力になる」という論理と同じだと思いませんでしたか?

脚本家の池端俊策氏は、それを意識してこのセリフを書いたのか気になります。

オリジナルキャラクター伊平次

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またまたオリジナルキャラクター登場で、この伊平次もいい味出してますね。

「鉄砲作りの腕はピカイチだが、それ以外は放蕩三昧のダメ男。お金で権力者になびいたりしない職人気質の男。」という魅力的なキャラクターで、光秀の幼馴染でもあり、これから鉄砲作りの師匠となりそうです。

そんな伊平次役を務める玉置玲央さんが、以下のようにコメントを残してします。

「前回の『真田丸』では、明智光秀の謀反によりその生涯を終えることになる織田信忠役での出演でした。

それが今回、明智光秀に結果的に力を貸すことになる鉄砲鍛冶、伊平次という役での出演で、大河ドラマのさまざまな作品に出演する面白さを身をもって感じています。」

「今回のようなゲスト出演という形でも、作り手の皆様がその役を非常に大切に扱ってくださっているお陰で強く印象に残るようになっていて、それにきちんと応えられるように努めました。」

駒の恋模様が、かつてのトレンディドラマのよう

みなさんは、バブル時代のトレンディドラマは見たことありますか?

今回の駒の恋愛模様がまさにそのトレンディドラマを彷彿とさせるようで、筆者は懐かしく感じてしまいました。

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トレンディドラマ全盛の1990年前後は、スマホはおろか携帯電話さえ世の中に普及してなかったですし、グループ交際が多くそれぞれがそれぞれに片思いして恋がなかなか成就しなかったりと、”男女がすれ違いまくる”というのが醍醐味でもありました。

~トレンディドラマと「麒麟がくる」で比較・すれ違いあるあるシリーズ~

①片思いの彼に告白しようと勇気を出して家に行ってみたら、荷造りを終えた友人に「海外転勤に出発したところだ」と伝えられる。

→駒が光秀に美濃を発つ挨拶をしようと明智家に訪れると、母の牧に「今朝、近江の国友村に出発したのですよ。」と言われる。

 

②本命の彼(イケメン)との恋がうまくいかない女性を、その女性に片思いするひょうきんキャラの男性が話し相手になり好感度を上げる。

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→「光秀様が今朝近江に発ってしまって会えなかった。」と嘆く駒に対して、菊丸が「えぇ~、それはないでしょう。もう会えないかもしれないのに、どうして近江など行くかな~!!」と共感し、一生懸命慰める。

 

③思い切って好きな彼の海外赴任先を訪れ街中を探してみるが、惜しいくらい至近距離にいながら見付からずじまいで終わる。

→京の町で駒は偶然光秀を見かけるが、「こんな所にいるわけないか」と諦めてしまう。(←山崎まさよし!?)

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池端俊策氏の過去の脚本作品を見てもトレンディドラマ的なものはなさそうでしたが、すれちがい要素を無意識に取り入れているのかも!?(笑)

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終わりに

以上、「麒麟がくる」第五回のネタバレ、感想レポートでした。

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次回は、室町幕府の雅な感じを見るのが楽しみです。

 

※画像の著作権はNHKに帰属します。著作権者の申し立てがあれば削除します。

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この記事を書いた人

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