大阪の堺市博物館と仁徳天皇陵に行ってきたので、その様子をレポートします。
ついでに、近くのランチにオススメのカフェも紹介します。
2020年1月5日に行った時の記事です。
大阪 堺市博物館 仁徳天皇陵古墳VRツアーはどんな感じ?
堺市博物館に行ったきっかけ
姫路の帰省ついでに中国~関西周辺を観光するのが恒例になっているのですが、去年たまたま「世界ふしぎ発見」の日本の古墳特集で仁徳天皇陵を取り上げていたのを見て、堺に行くことに決定。
とはいえ、仁徳天皇陵は中に入れるわけではなく外から眺めるだけなので、「すぐ近くにある堺市博物館で仁徳天皇陵古墳のVR体験がいい」という評判を見つけて、ついでに行ってみることにしました。
堺市博物館とは
堺市博物館は、堺の歴史・美術・考古・民俗に関する資料を収集・保存・展示しており、1980年の市制90周年記念事業として建てられました。
世界文化遺産・仁徳天皇陵の向かいの大仙公園内にあります。
最近は、百舌鳥・古市古墳群の上空からの様子を疑似体験できる「仁徳天皇陵古墳VRツアー」が大人気です。
堺市博物館 概要
所在地: 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁、大仙公園内
アクセス:JR阪和線「百舌鳥駅」より徒歩6分
開館時間:午前9時30分から午後5時15分(入館は午後4時30分まで)
料金:大人200円、高大生100円、小中生50円、団体(20名以上):大人160円、高大生70円、小中生30円
※ 堺市内在住・在学の小・中学生および65歳以上の方は無料
※特別展、VR体験は別料金
所要時間:30分~1時間
電話番号:072-245-6201
見学案内:20人以上の団体見学を対象。事前予約制、約20~40分。
URL:https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/index.html
仁徳天皇陵古墳VRツアーとは
VRコンテンツ「仁徳天皇陵古墳ツアー」は、へッドマウントディスプレイを着用して鑑賞します。
鑑賞中は、音声解説を聴きながら、地上から上空300mまで上昇した視点から見た百舌鳥古墳群の雄大な姿を、360度好きな角度から見ることができます。
また、約1600年前の古墳築造当時の姿や、立ち入ることのできない古墳内部の石室をCG映像で再現しており、実際に石室に入ったような臨場感の溢れる映像を体験できます。
堺観光ガイドのサイトhttps://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/447に、こんな言葉が載っていました!!
「たくさんの方にご利用いただいております仁徳天皇陵古墳VRツアーですが、令和2年12月末をもって営業を終了いたします。」
これは早いうちに行った方が良さそうですね。
堺市のHPhttps://www.city.sakai.lg.jp/kanko/kanko/vr-experience-tour.htmlでは、このVRを作った経緯をこのように紹介していました。
公益社団法人堺観光コンベンション協会と堺市は、世界文化遺産登録をめざす百舌鳥古墳群への理解と関心を深めるために、堺市博物館内で、百舌鳥古墳群を上空から見渡せる疑似体験ツアーを実施しています。
VR体験ツアー概要
場 所 | 堺市博物館(堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内) | |||
---|---|---|---|---|
時 間 | (1)午前10時 | (2)午前10時40分 | (3)午前11時20分 | |
(4)午後1時 | (5)午後1時40分 | (6)午後2時20分 | ||
(7)午後3時 | (8)午後3時40分 | (9)午後4時30分 | ||
定 員 | 各回20人(21人以上の団体は2枠に分けます) | |||
金 額 | 大人(中学生以上) 800円 小人(7歳以上の小学生) 500円 ※体験される方は、博物館の常設展を無料で観覧できます |
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対 象 | 7歳以上の小学生 | |||
受付方法 | 当日、堺市博物館にて申込 ※但し、10人以上の団体は、5日前までにメールまたはFAXで、 堺観光コンベンション協会へ事前予約が必要です |
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団体事前 予約先 |
【公益社団法人堺観光コンベンション協会】 メール pro@sakai-tcb.or.jp FAX 072-233-8448 |
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問い合わせ先 | 【公益社団法人堺観光コンベンション協会】 電話 072-233-6601(平日 午前9時から午後5時30分) |
体験レポート
百舌鳥駅~堺市博物館
JR阪和線の百舌鳥(もず)駅で下車します。
駅から道なりに西に進むこと5分、広い大仙公園内に入れば堺市博物館の表示があり、迷わずに到着できます。
堺市博物館入館
入館すると、係員にVR体験希望を伝えて入場券を買います。
VR予約の時間に、待合コーナーで待機するよう言われました。
待合コーナーはガラス張りの休憩室になっていて、眺めがよくてずっといたくなる癒しスポットでした。(休んでる場合じゃないけど)
では、VR予約時間まで1時間ぐらいあったので、それまでに館内の展示を見ていくとしましょう。
入口では、堺市の公認キャラクター・サカイタケルくんがお出迎え。
「奈良のキャラクター・せんとくんにソックリ!!兄弟!?」と思ったら、同じと彫刻家・籔内佐斗司(やぶうちさとし)氏が手掛けていると聞いて納得。
話は戻りますが、堺市博物館の常設展のテーマは「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」です。
私たちが行った日は企画展はやっていませんでした。
堺市博物館が特に力を入れているのが古墳時代の資料で、古墳分布の巨大写真パネルや古墳からの出土品、大塚山古墳などの発掘状況を詳しく見ることができます。
この宇宙から来たような謎の箱は、長持形石棺の実物大模型です。
明治初期に仁徳天皇陵の前方部の竪穴式石室で確認された記録をもとに製作されたもので、本来はこんな派手な彩色がされていたんですね。
古墳の副葬品ってなんでこんなに可愛らしくてユーモラスなんでしょう。
こんな感じの円筒埴輪、神戸市垂水区の五色塚古墳でいっぱい見たな~。
そして、堺といえばやはり鉄砲の製造ですよね。
大阪湾に面した堺は環濠をめぐらした港町で、中世は有力商人たちが自治の中心となり自由都市・貿易都市として繁栄しました。
千利休に代表されるように茶の湯文化も花開き、戦国時代には鉄砲も製作し、日本の歴史展開に大きな役割を果たしました。
本当は堺鉄砲館にも行きたかったんですが、時間の都合で行けずで残念でした・・・。
この屏風はパッと見、「洛中洛外図屏風」かと思ってしまいそうですが、「住吉祭礼図屏風」が正解です。
江戸時代初期の作品で、住吉大社から堺の町までたくさんの人々が行列をなしている様子が描かれています。
この絵はポルトガル人のイエズス会宣教師ルイス・テイセラが作製し1595年に地図帳「地球の舞台」に掲載された日本地図で、Sacay(堺)の地名が最初に登場した地図です。
私が信長の時代が好きな理由に、ヨーロッパとの交流が面白そうだと感じる点も大きいです。
堺は祭りが盛んな町で、ふとん太鼓と祭礼鉾(さいれいぼこ)が展示されていました。
このふとん太鼓はかつて実際に使われたもので、赤い布団が5枚積まれ、大きな太鼓が欄干の内側に仕込まれているそうです。
祭礼鉾の絵柄が綺麗なので、近くから撮ってみました。
この祭礼鉾は昭和初期まで開口(あぐち)神社の八朔祭りで巡行していた祭礼鉾の実物大復元です。
屋台の周りには、舞楽や屏風、鶴などの模様を織り出した豪華な幕が掛けられています。
↑VR体験のイメージ図はこんな感じです。
説明員の方に「ご自由に周りを見回したり、後ろを振り返ったりしてください。」と言われたので、視点を変えてみたらどの角度からもその場にいるような景色が見られて面白かったです。
ある程度間隔を置いて椅子が配置されているので、近くの人にぶつかることはないのでご安心ください。(笑)
VRの映像は、初めはドローンから撮影された空からの仁徳天皇陵の眺めで、その後は上の絵のような、仁徳天皇陵が出来た当時の様子の紹介がメインでした。
昔はこんな近くに海が迫っていたんだな~と思うと興味深いですね。
VR体験後まだ時間があったので、約200インチの大型スクリーンを誇る「百舌鳥古墳群シアター」は「百舌鳥古墳群―時を超えて」と「百舌鳥・古市古墳群-未来へ伝える人類の遺産-」という映像を交互に両方見ました。
堺市博物館を出るとすぐのところに、堺市茶室「伸庵」(国の登録有形文化財)がありましたが、時間がなかったのでスルーしました。(涙)
仁徳天皇陵参拝
大仙公園を出ると、道を挟んで向かいに仁徳天皇陵があります。
私は過去に奈良観光で〇〇天皇陵はたくさん見てきたので、拝所で眺めるしかできないことはわかっていたのですが、今回も例に漏れずでした。
ここから参拝するのが精一杯。
ちなみに古墳を包む森は太古の昔からというわけではなく、ここ仁徳天皇陵古墳はもともとはげ山で、幕末頃に植林する運動が起こり、墳丘の上には多くの木々が植えられた記録があるそうです。
そんな話を思い出しながら、決して入ることはできないであろう仁徳天皇陵に思いを馳せながら、私たちは百舌鳥駅に向かいました。
堀ではカルガモたちが自由に泳いでいます。
人間は入れないけど、動物たちは自由に住むことを許されている世界。
この角の部分まで行くと、植林が完全じゃない部分もあってその隙がいいなと思いました。
ちょっと先には堀を渡れる部分もあるのを見つけてちょっと感動。(もちろん入れませんが)
禁足地と聞くと、よけいに気になってしまいますね。
近隣オススメランチ カフェイロハ
時間的にランチの時間帯だったので、百舌鳥駅近辺でランチの場所を探すと、仁徳天皇陵の手前にカフェがあり、口コミの評価も良さそうだったので行ってみることにしました。
カフェイロハは百舌鳥駅から徒歩5分くらいで行けます。
建物外観。広々とした平屋作りです。
14時頃到着というランチにしては遅めの時間なのに、満席という人気ぶり。
待つスペースのお土産が充実していたので、ここでお土産を見ながら10分ぐらい待ちました。
私が頼んだかご弁当。
品数が多く、どれも美味しかったのでアタリでした。
限定20食とのことですが、頼めて良かった。
特に白味噌の味噌汁がすごく美味しくて、人生で食べた味噌汁の中でも一番美味しいんじゃないかっていうくらい。(大げさ!?)
かご弁当のセットに付いていたプリンと紅茶。
プリンの上に載っている藻みたいな色のゼリーなんですが、前方後円墳の形をしていて、このカフェの古墳に対する並々ならぬ意気込みを感じます。(笑)
夫が頼んだごりょうバーガー。(ごりょうは漢字で書くと御陵でしょうね)
ちょっと分けてもらいましたが美味しかったです。
バンズ上部に古墳のマーク入っているのがポイント☆
カフェ イロハ
電話番号:072-245-0168
所在市:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-160 大仙公園
営業時間:火~金 9:00~18:00/土日祝 8:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
食べログ:https://tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27077854/
終わりに
以上、堺市博物館と仁徳天皇陵と近隣のカフェ イロハの紹介でした。