令和元年11月21日から12月8日の18日間、皇居東御苑に造られた大嘗宮が一般公開され、話題となっています。
また11月30日から12月8日までは皇居内の乾通りも一般公開されるので、併せて紅葉も楽しめます。
11月30日(土)に両方見てきたので、その様子をレポートします。
大嘗宮と乾通りの一般参観 休日の混雑状況は?
大嘗宮とは大嘗祭が行われた場所
大嘗宮とは、令和元年11月14月・15日大嘗祭(だいじょうさい)という祭祀が行われた場所です。
そもそも大嘗祭とはどんな行事なのでしょう?
大嘗祭は、日本の天皇が皇位継承に際して行う宮中祭祀であり、皇室行事。
新天皇が即位(現代では国事行為となる即位の礼の各儀式が終了)した後に新穀を神々に供え、自身もそれを食する。その意義は、大嘗宮において、国家、国民のために、その安寧、五穀豊穣を皇祖天照大神及び天神地祇に感謝し、また祈念することである。
~Wikipediaより~
天皇が国家・国民のために祈念する行事は新嘗祭として毎年11月23日に行われています(※勤労感謝の日はここからきています)が、今年のように新天皇が即位した年のみ、特別に大嘗祭と呼ばれます。
この祭祀をする場所が大嘗宮なのですが、大嘗祭の度に造営し、行事斎行後に解体されるというので、有難みやレア度が感じられるというわけですね。
清水建設による造営
調べてみると、大嘗宮に造営を担ったのは清水建設で、明治から代々大嘗宮を造っているのだそうです。
令和元年5月に宮内庁からご下命が下り、7月26日大嘗宮の造営工事に着手ということで約3ケ月余りの工期でした。
大嘗宮は大小約40棟の建屋から構成され、うち大嘗祭の祭場となる「悠紀殿」、「主基殿」をはじめとする約30棟の殿舎は木造建築となります。
工事概要(約40棟その他計)は、いずれも平屋で、最高高さ約9m、総延床面積約2,600m2。殿舎を形どる木材の使用量は約550m3
清水建設は大嘗宮の造営にあたり、「(国宝)出雲大社平成の大遷宮」(60年に1度の解体改修)を納めた熟練の工事長を責任者に据え、神社仏閣の経験者を集めた全社横断のプロジェクトチームを結成。
全国の名だたる宮大工の棟梁を訪ね、北陸、関東、東北地方から腕利きの宮大工を確保。工事が最盛期を迎える8月下旬からは、日々、約120名もの宮大工が現場でその腕を競うことになりました。
大嘗宮は10億円程度の費用をかけて設営されましたが、12月中旬頃から約3か月かけて解体されることになっています。
乾通りの見どころは?
大嘗宮の一般公開開始は11月21日からですが、11月30日からは乾通りも一般公開が始まりました。
乾通りは春の桜と秋の紅葉が美しいということで、平成26年から春季・秋季の一般公開が毎年恒例になっているようです。
この度11月30日~12月8日までの期間は、大嘗宮と乾通りの紅葉を同時に見ることできます。
↑このピンクの矢印に沿って行くと、一度で乾通りと大嘗宮を見ることができます。
失敗するとまた並び直し2度荷物検査やボディチェックを受けるハメになります。(←私たちのことです)
空いてる時間帯まとめ
私が実際に大嘗宮に行ったのは11/30(土)だけですが、ネットで空いてる時間帯を色々調べたのでこちらでまとめたいと思います。
1.おそらく、最終日に近づけば近づくほど人出は増える予想。
2.午前中はツアー客や張り切って朝から来る人が多いので、12時ぐらいが狙い目。(あまり遅いと入れない可能性も・・・)
3.晴天より雨天の方が空いてますが、「周りの人の傘が当たりそうで怖かった」という声が多かったのでオススメしません。
4.最終日の12/8(日)は駆け込み客が見込まれるので前日12/7(土)が良さそうですが、この日は雪が降るかもということで悩ましいところ・・・。
ブログ仲間の三好真梨子さんは、12/3(火)に行かれてすごく混雑していたそうです。
こちらの是非こちらの記事も参考にしてください。
「colorful days」 大嘗祭で使用された大嘗宮を見てきたよ
体験記
「一般公開期間中の土日、雨じゃなければ大嘗宮に行こう」ということで、私たち夫婦は11月30日(土)に行くことにしました。
この日は気持ちいいくらいの晴天!!
寒がりな私はダウンコートで完全防備。
ちなみに私たちが皇居に赴くのは2回目で、去年の平成最後の天皇誕生日一般参賀以来。
桜田門~坂下門
天皇誕生日の時と同じように、霞ヶ関駅で下車し桜田門から皇居に入りました。
(※坂下門の最寄り駅は二重橋駅ですが、霞ヶ関駅はガラガラだったので狙い目です。)
着いたのは昼12時過ぎ。
予想に反して広場はガラガラで、「土曜なのに余裕じゃん!?」などと楽観的な気持ちになる。
※この桜田門から入った所の広場にお手洗いがありました。
スイスイと荷物検査・ボディチェックゾーンまで進めました。
ボディチェックが終われば坂下門を潜ることになります。
桜田門~坂下門の所要時間は約15分でした。
坂下門~大嘗宮
坂下門に入りしばらく進むと、分岐点の説明が。
大嘗宮・乾通りを両方一度に見たいのなら、直進して乾通りを通ってから、西桔橋(にしはねばし)を渡り大嘗宮を見るというルートが紹介されています。
ブログ用にこの写真をバッチリ撮影したのにもかかわらず、私たちは看板をしっかり見なかったために右に進んでしまい、結果的に2回並び直すハメに・・・。
本丸跡地前に到着し、遂に大嘗宮が見える所まで来ました。
ここから並ぶことになるのですが、列の一番左側に立てば遠目ですがずっと大嘗宮を眺められることになるのでオススメ。
花越しに大嘗宮を撮影してみたり・・・。(言わなきゃわかんないけどね)
並ぶこと30分。遂に大嘗宮が目の前に!!
メインの鳥居の前は、ライブさながら前に行こうとする人々でもみくちゃ。
皇宮警察の方が「しっかりと目に焼き付けてから写真を撮ってください」と言ってたのが面白かったです。(笑)
見終わると左側に回ります。
背面から撮った図。時代劇のセットのよう。
確かにこれを解体するのはもったいない気がする・・・。
大嘗宮参観で並んだのはこの30分だけで、休日でこの待ち時間ならそんなにストレスもないと思います。
土産屋が人気
乾通りを見るにはもう一度並び直さないといけないことがわかり、一旦皇居を出るため私たちは大手門を目指して歩きました。(その途中にある二の丸雑木林でも紅葉は楽しめました)
大手門の手前、三の丸尚蔵館の向かい側で見付けたのが皇室関連のグッズが売られているお土産屋さん。
たくさんの人で賑わっています。
ショーケースの様子。
皇室関連の書籍も売られていました。
建物内には、大嘗祭のDVD(英訳字幕付き)をベンチに座って鑑賞できるコーナーもありました。
外に令和二年の皇室カレンダーの見本が置いてあり、たくさんの人に見られてボロボロになっていました。
今上天皇・雅子皇后両陛下が中心の配置を見て、「あぁ、天皇が代替わりしたんだな~」と実感。
乾通り
正直、一から並び直して乾通りに行ったのは疲れました。体力的にというより精神的に。(苦笑)
という訳で、14:30頃に苦労の末撮影した紅葉の写真はこちら!!
紅葉と銀杏のコラボが素敵な一枚。
そういえば、今年の紅葉狩りはこれが初だったと気付く・・・。
2回並んだからこそ見ることができた乾濠。
たくさんのカルガモが泳いでいてほのぼのしました。
お寺の参道のような景色。
奥に見える乾門から退出し、竹橋駅から帰りました。
歩き疲れて、夜早く寝たことはいうまでもありません。
概要
実施時期:
<大嘗宮一般参観>11月21日(木)から12月8日(日)の18日間
<皇居乾通り一般公開>11月30日(土)から12月8日(日)の9日間
実施時間:
<大嘗宮一般参観>午前9時から午後4時(入場は午後3時まで)
<皇居乾通り一般公開>午前9時から午後3時30分(入場は午後3時まで)
宮内庁:
〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1
電話:03-3213-1111(代表)
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終わりに
大嘗宮と乾通り一般公開の体験レポートはいかがでしたでしょうか?
12月8日まで公開されているので、興味のある人は急いでくださいね。
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