【YOSHIKI】「Anniversary」天皇陛下御即位十年奉祝曲

令和元年11月9日、「天皇陛下の即位を祝う式典」で嵐が奉祝曲を披露したことが話題になりましたね。

そこで「天皇陛下のための奉祝曲」と聞いて私が思い出したのが、平成11年YOSHIKIが当時の天皇陛下のために作曲し演奏した交響曲「Anniversary」の存在です。

さゆりさん
「Anniversary」には興味いエピソードがたくさんあるので、ご紹介したいと思います。

ちなみにYOSHIKIも、嵐の奉祝曲歌唱に感激していましたね。

目次

YOSHIKI 天皇陛下御即位十年奉祝曲「Anniversary」

天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典

平成11年(1999年)11月12日、天皇陛下(現在の上皇陛下)の御即位10周年の祝典行事が、皇居前広場で開催されました。

その中でYOSHIKIは、天皇陛下御即位十年奉祝曲「Anniversay」(ピアノコンチェルト)を作曲、70人のオーケストラと共にピアノ演奏を披露しました。

ただただ、感動の一言です・・・。

YOSHIKIにオファーした政治家とは?

一番に思い付くのは、

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「X JAPANのファン」と公言している小泉純一郎元総理ですが・・・

 

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実際にオファーを提案したのは、かつて“参議院のドン”と呼ばれた村上正邦・元自民党参議院議員会長です。(小泉さんもこの案を後押ししたと言われていますが)

なぜ村上氏が、お堅いイメージの皇室の式典の出演者としてYOSHIKIに白羽の矢を当てたのか、その理由が当時の雑誌記事に載っていました。

今夏幕張メッセに20万人を動員したGLAYのコンサートに自ら足を運んだ村上正邦「式典」実行委員長(自民党参院議員会長)は、この若手ミュージシャンの参加について「皇室に無関心な若者に危機感を持ったための演出」であることを自ら報道陣に説明し、「きっかけは何でもいい。若者に日本人としての意識を持ってもらうには、日本文化を凝縮している皇室の存在を意識してもらうことが一番早い」と述べた。
(1999年11月13日サンケイスポーツより)

 

村上氏は自身の著書『だから政治家は嫌われる』で、このオファーに関するエピソードを詳しく語っています。

皇室の行事に若い人が集まらないことで村上氏が悩んでいた時、「YOSHIKIを呼べばGLAYも来る」「GLAYならライブに20万人集める」と聞き、その当時村上氏はYOSHIKIのことを知りませんでしたが、YOSHIKIを式典にオファーする案が浮上しました。

すると、自民党本部で「そんなものを呼んでどうするんだよ、茶髪を呼んでどうするんだ。」と、自民党議員から猛反発を食らったそうです。

なんとか説得に成功したものの、今度は右翼などが聞きつけて、「茶髪を天皇行事に呼んで、けしからん。おまえは行事の担当をやめろ。」と村上氏の家に押しかけてきたとのこと。
それらの反対勢力に対し

「そういう茶髪と皇室の接点をつくることが私の目的だ。年寄りばかり集めてみたって意味がない。若い人たちに繋いでいかなきゃ、皇室はなくなる。若い人たちに天皇のあり方を知ってもらうと、それだけでいいんだ。」と説得して、なんとか式典を決行しました。

式典終了後、「(式典当日)雨のそぼ降る中を、ぞろぞろと茶髪の若者たちが来て、いやあ、えらいもんだなと思った。」と感想を残しています。

(ロックミュージシャンやファンをみんなまとめて”茶髪”呼ばわりってひどいですね~。当時は今より、オジサマ方のヘアカラーに対する偏見が強かったんだな…。)

 

何はともあれ、YOSHIKIとオーケストラの演奏は大成功に終わりました。

村上氏の著書では、「YOSHIKIさんのピアノ演奏に、非常に皇后陛下は心を打たれ、お喜びになられた。」と書いてありました!!

YOSHIKIの成功が「若者に人気のあるアーティストを皇室行事に呼んでもいいのではないか」という前例を作り、

10年後の「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」ではEXILEが歌とダンスを披露、

そして、この度の天皇陛下の即位を祝う式典で嵐が奉祝曲を披露するに至ったのではないでしょうか。

そう考えると、村上氏とYOSHIKIが残した功積は大きいですね。

YOSHIKIを絶望の淵から救った存在

次はYOSHIKIに視点を移し、このオファーにまつわるエピソードをお話しします。

YOSHIKIが奉祝委員会からオファーを受けた1998年頃は、X JAPANが解散した翌年にhideが他界し、最も精神的に追い詰められた時期でした

「もうステージに立ったり、表舞台で活動したりすることはできないのでは」と思い詰めるほどYOSHIKIは落ち込んでいたのです。

そんな状態で両陛下の前で演奏するという大役が務まるのか悩みましたが、母親の「光栄なことだからやってみては」という言葉に背中を押され、YOSHIKIは音楽家としての力を振り絞りオファーを受諾しました。

 

式典終了後YOSHIKIは取材に応じ、出演時の思いを語っています。

「雨が降っていたんですが、演奏前に急に雨が止みまして、あの時のとても神聖なる瞬間っていうのが、自分が生かされているんだな、みたいな本当に、感謝の気持ちっていうんですか、陛下に見守られて、演奏できたというのは本当に自分のある種、転機にもなった。自分がまたこれからも音楽家として頑張っていこう、頑張んなきゃいけないんだなと思えた瞬間でした」

「あの瞬間がなかったら、僕は今こうやって活動できてるのかなあ、ぐらいに思います。あの時のことは本当に、第2の人生をいただいた気がしました」

さゆりさん
YOSHIKIを絶望の淵から救った天皇陛下の存在は、Xファンにとってまさに神様だと思いました。

YOSHIKIが「Anniversary」にこめた思い

YOSHIKIは奉祝曲「Anniversary」を作るにあたって、「時代を映し出す感情の起伏を音楽として表現したい」と考え、平成が始まってから10年間に起きた悲しみや喜び、喜怒哀楽をメロディーや演奏にこめました。

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奇しくもX JAPANがデビューしたのは平成元年、平成9年に解散、平成10年にhideの急逝、そして平成11年に陛下の前で演奏・・・。

YOSHIKI自身も、この平成という時代に自分の人生を重ねたのではないでしょうか。

YOSHIKIの育ちの良さがわかるエピソード

・奉祝曲は制作当初20分以上の長さであったが、「天皇皇后両陛下が起立した状態でお聴きになる」と知らされ、8分弱に短縮。

・式典出演時は燕尾服できっちり正装し、メイクは控えめ。(※サングラスは元々普段のコンサート時もしない)

・翌春の園遊会に招待された時はスーツで参列しメイクは控えめ、トレードマークのサングラスも封印、名札は「YOSHIKI」ではなく本名の「林佳樹」表記。


※園遊会は原則、招待者本人とその配偶者(その他にも介添え者が必要な場合は可)しか参列できないそうですが、YOSHIKIのお母様は特例で出席できたそう。

YOSHIKIは、「音楽を始めた頃は、自分が陛下の前で演奏するなんて想像すらできなかったですから。音楽をやっていてよかったな、親孝行ができたなと思ったのは覚えています。光栄のひと言ですね。」と親孝行な言葉も残しています。

美智子さまの音楽的才能がすごすぎる

上皇后陛下美智子さまが素晴らしいピアニストであることは、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

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美智子さまが音楽的な才能をお持ちなことがよく伝わるエピソードを、先述の村上氏が著書で語っているのでご紹介します。
(※当時の美智子さまの敬称は皇后陛下。文は読みやすく変えています)

式典の後、皇后陛下とお話をした際、御在位10年のYOSHIKIさんの演奏に触れられてね、「あれはちょっとキーが重かったですね」って言われたんです。

その時はどういう意味かわからないし、それ以上皇后陛下にはお聞きすることはできなかった。

 

後日、YOSHIKIさんとお母様と一緒に食事をする機会があり、その時に「いやあ、皇后様が、キーが重いと言われたけども、YOSHIKIさん、どういう意味?」と聞くと、YOSHIKIさんはハッとした顔をしました。

「私は日ごろから使い慣れてるピアノを持って行こうと思って用意していたんですが、母から電話がかかってきまして、

『両陛下のためにピアノを弾くならば、そういう古いピアノでは失礼です。だから、私が新しいピアノを買い求めて送ります。』と。

それで、実はあのときに初めて弾いたピアノなんです。」とYOSHIKIさんは教えてくれました。

新しいピアノで、しかも当日は朝から雨で、湿気も多かった。

「だから、ピアノのキーが重く感じられたのでしょうね」とYOSHIKIさんは言いました。

いや、ホント、皇后陛下の耳はすごいですよ。YOSHIKIさんも驚いて、「ああ、皇后様はそこまでお気づきでしたか」って。

さゆりさん
美智子さま、色んな才能をお持ちなんですね。

「Anniversary」収録のDVD・アルバム

「Anniversary」が演奏されているコンサートDVD、CDが発売されているので、動画を見て興味を持った方は是非ご購入ください。

↑このコンサートの3曲目、X JAPANの「THE LAST SONG」は何度聴いても泣けます。本当にオススメDVD。

↑YOSHIKIがhideを想って作った曲「Without you」が切なすぎます・・・。

↑X JAPANライブのOP曲でもある「Miracle」がカッコイイ!!

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終わりに

YOSHIKIの天皇陛下御即位十年奉祝曲「Anniversary」エピソードはいかがでしたでしょうか?

さゆりさん
これを機に、みなさんがYOSHIKIのクラシックの才能やドラマチックな人生に興味を持っていただければ嬉しいです。
↑YOSHIKIの人生がわかるドキュメンタリー映画『WE ARE X』。

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