今回は、ベトナムの中部のミーソン遺跡の体験レポをご紹介します。
ベトナム ミーソン遺跡 乃木坂46のMVで話題
ミーソン遺跡とは
ミーソン遺跡は、チャム族によってベトナム中部に開かれたチャンパ王国(2世紀~19世紀)の聖域です。
ミーソン聖域が建立されたのは4世紀頃で、中国の影響から脱却したかった当時の王がインド文化を取り入れ、ヒンドゥー教のシヴァ神をまつる木造の祠堂を建立したのが始まりです。
7世紀頃にはれんがに建て替えられ、13世紀までの900年間、王が交代する度に祠堂が建設されました。
13世紀頃ミーソン聖域は人々から忘れられましたが、20世紀のフランス統治時代に入るとフランス人により発見され、修復が開始されました。(仏像やレリーフの盗難も多かったようですが)
またベトナム戦争でも大きな被害を受け、現在も発掘、調査、修復作業が行われています。
1999年にその歴史・文化的価値が認められて、ユネスコ世界遺産に登録されました。
乃木坂46「ジコチューで行こう!」のMVロケ地
私はアイドルには疎いのですが、ミーソン遺跡で検索したら「ミーソン遺跡 乃木坂」と出てきて、「ジコチューで行こう!」という曲のMVロケ地として使われているみたいです。
MVを見てみると、ミーソン遺跡の他にもダナンのホテルやビーチ、ホイアンの街並みなども出てきて、「あ、ここ見たことある!」と思うところがいっぱい出てきました。
東出昌大・杏夫妻も訪れていた
ベトナム旅行に行く前にミーソン遺跡について検索してよく出てきたのが、不倫騒動で話題になっている東出昌大・杏夫妻もここに訪れていたという記事でした。
東出昌大・杏、大晦日のベトナムで目撃されていた“険悪すぎる”家族旅行
東出の奥には
子供をおんぶする杏ちゃんの
姿が。大晦日、5~6人の男女と
杏夫婦はベトナムのミーソン遺跡に来ていた。杏ちゃん、
このときも
吹っ切れ冷めていたのかもしれないなー。 pic.twitter.com/Hg2AjCW3aB— 好きすぎ (@sukisugiakinai) January 30, 2020
ミーソン遺跡体験レポ
ホテル~ミーソン遺跡
私たち夫婦はダナンのホテルに滞在していたので、「ダナン発着、ミーソン遺跡+ホイアン終日観光」オプショナルツアーを利用しました。
朝7:50にホテルのロビーでガイドさんと待ち合わせです。
今日のガイドさんはちょっと日本語の訛りがきついけど、笑顔が可愛らしいベトナム人女性でした。
マイクロバスに乗り込むと、夫婦+高校生の息子さんの一家族がいらっしゃったので「今日はよろしくお願いします。」と挨拶しました。
まず向かうのはミーソン遺跡で、ダナンからミーソン遺跡まで約40kmちょっと、ミーソン遺跡に到着したのは10:45ぐらいでした。
入口~劇場
ガイドさんが用意してくれているチケットを持って、入場します。
丸木の橋が冒険心をかきたてますね。(笑)
橋を渡ったところでカート型のバスに乗り、さらに森の奥まで行きます。
カート型のバスに乗る際の注意!!
予想に反して猛スピードで走るので要注意です。
私たちは、最後尾・後ろ向きの座席に乗ったのですが、座った途端、急ターン発進したので、もう少しで振り落とされるところでした。
あと、油断してたら帽子とか落ちます。
お子様連れの人は最後尾の席は避けて、他の前向きの席に座り、走行中はしっかりレバーを持つことをオススメします。
行きに座った後ろ向きの席がトラウマになったので、帰りは前の方の席に座りました。(汗)
カート型のバスに乗ること約5分、降りたら遺跡が待っているのかと思いきや、そこからさらに15分ぐらい森の中の舗装された道を歩きました。
2月なので暑くも寒くもないちょうどいい気候で、鳥のさえずりなんかも聞こえたりなんかして、森林浴気分で歩けたからいいのですが。
道を挟んで左に売店もある休憩所(写真)、右に野外劇場がある所に到着。
ガイドさんが「私は休憩所で待っているから、みなさんは劇場でショーを見てきてください。」と言うので、私たちは劇場に行きました。
劇場のショー鑑賞
ショーは約30分間で、チャムの伝統舞踊や伝統楽器を使った演奏、妖艶な雰囲気のアプサラの舞を無料で鑑賞できます。
チャムの文化を予習できますし、舞とこの後見るレリーフのポーズが一緒で「あ、これ見たことある!!」と感動できるので、事前にショーを見ていくことをお薦めします。
ツアー参加だとショーの時間も見越して企画してくれることが多いですが、個人で行く場合は事前に調べて行きましょう。
初めのの演目は、チャムの日常を表現した踊り。
頭に壺を載せたままクルクル舞う姿は見事です!!
次は伝統的な楽器を使った演奏。
この笛を吹く男性、「どれだけ肺活量あるの?」っていうくらい息継ぎなしでず~って笛を吹き続けるので、度肝を抜かれました。
最後に、レリーフの世界から抜け出てきたようなアプサラの舞。
ショー終了後、休憩所で待っていたガイドさんと合流して、いざミーソン遺跡へ!!
ミーソン遺跡 グループBCD群見学
ミーソン遺跡の敷地は3.1㎢あり、研究者によってA~Hのグループに分類されています。
一般的に見学コースとされているのは現在修復が終わっているグループBCD群です。
ドド~ン!!(←語彙力・・・)
高湿度という悪条件の気候にもかかわらず、何世紀にもわたって原型が保たれているのは素晴らしいことですね。
まずはガイドさんからミーソン遺跡の説明を一通り聞いてから、自由行動に移ります。
まず目に飛び込んだのが、グループBの壁に残る八頭身のアプサラ像です。
朽ち果てた感じが、よけいに想像力をかきたてられます。
ヒンドゥー教の遺跡によく出てくるリンガ(男性器)とヨニ(女性器)。
私は今までヒンドゥー教の遺跡を見てきたから知ってたけど、夫は初めて見るものだったので、ガイドさんの説明を聞いたら中学生みたいに喜んでいて苦笑するしかありませんでいた。(汗)
なんと、この遺跡、祠堂の中にも入れちゃうんですね!!
中に彫刻が置かれていて、美術館代わりになっているんだとか。
もちろん、入るよね!?(笑)
こういう躍動感のあるレリーフ大好きですが、首が取られているのが残念。
盗掘でしょうか・・・。
壁や柱には、ベトナム戦争の銃撃戦の痕が生々しく残っています。
こういうものを見せつけられると、この地であった様々な歴史を肌で感じますね・・・。
古代文字の刻まれた石碑も残っていますが、チャンパ王国やチャンパ語を研究する研究者や考古学者は少なく、まだ解明されていないそうです。
外に出ると廃墟に草が生えているのが見えて、ラピュタの世界みたいって思いました。
さて、また祠堂に入ってレリーフ見学。
この彫刻とか、さっき見た踊りのポーズに似てますね。
ベトナム戦争で残された不発弾も一緒に展示されていて、異様な雰囲気を漂わせています。
外では、また首をもがれた彫像が・・・。
タイのアユタヤ遺跡を思い出しました。
あれ、犬が野垂れ死んでる!?
・・・と思ったら、寝ているだけでした。
グループBCD群だけだとそんなに広くないので、見学と写真撮影にそこまで時間はかからないです。
今、写真の時間を見返してみると、グループBCD群の滞在時間は約30分でした。
自由時間終了後休憩所で集合して、ガイドさんの案内でもと来た道を戻ります。
来た時は全然気付かなかったけど、入場口付近に美術館がありました。
ツアーでは立ち寄らないので、私たちはここでお別れです。
ミーソン遺跡 概要
所在地:Duy Phú, Duy Xuyên, Quảng Nam,VIETNAM
電話:0235 3731 309
営業時間:6:00~17:00
休業日:悪天候時
ミーソン遺跡へは、ツアー参加で行くのがオススメ
私たちは今回のベトナム旅行について、まずHISの初夢フェアで羽田⇔ダナンの往復航空券とホテルのみのツアーを申し込みました。
初めはHISのオプショナルツアーを見ていたのですが、情報が少ないし予約確定に日数がかかる・・・ということで他社でも探してみることにしました。
すると、「ベルトラ」という海外のオプショナルツアー専門サイトに目が留まりました。
ベルトラ 5つの良い点
1.企画内容の種類が多く自分の希望にあったツアーを選べる。
例)朝ダナン発→ミーソン遺跡観光後、昼・夜両方ホイアンに滞在できるプランなど(他社は夜のみホイアンが多い)
2.タイムスケジュールや写真などツアー内容が詳しく載っていてイメージしやすい
3.良い点も悪い点も正直に書かれている口コミがたくさん載っていて信用できる
4.「体験談を書けば2人目無料」などお得な割引がある
5.ネット予約の翌日には予約確定のメールが届き安心
ベルトラのページは見ればみるほど魅力的だったので、最終的に3日連続でオプショナルツアーを申し込んじゃいました☆
初日:ダナン市内観光ツアー(体験レポ:【ダナン市内観光ツアーまとめ】ダナン初心者にオススメの6スポット)
2日目:フエ終日観光ツアー(体験レポ:【ベトナム フエ観光ツアーまとめ】必ず行きたい4スポットを紹介)
3日目:ミーソン遺跡+ホイアンツアー (体験レポ:【ベトナム ホイアン】世界文化遺産の古都 ランタンの夜景が美しい街)
なんかベルトラの回し者みたいになっていますが、実際に利用してみて満足だったので読者の皆さんにもお薦めしている次第です。
ベトナムに限らず、これから海外のオプショナルツアーを考えている人は是非サイトを覗いて行ってみてください。
ベルトラのサイトへはこちらから。↓
https://www.veltra.com/jp/
終わりに
以上、ミーソン遺跡体験レポでした。
予想以上に歩くので、真夏に行くと体力的にキツイと思います。
ちょうどいい気候の冬季(しかも雨じゃない日)に行くことをオススメします。