【倉敷】座敷に上がれる江戸時代の建物 重要文化財 大橋家住宅

岡山旅行3日目は、倉敷いがらしゆみこ美術館桃太郎のからくり博物館を観光しました。

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今回は、その後行った江戸時代の庄屋宅「大橋家住宅」をご紹介します。なんと、ここは座敷に上がれるし写真も自由に撮影できるので、よりリアルな体験ができます。2019年5月1日に行った時の記事です。

 

目次

大橋家住宅

大橋の歴史

大橋家の先祖は豊臣氏に仕えた武士でしたが、大阪夏の陣後京都五条大橋辺りに隠れ住み、徳川幕府の追及を逃れるため大橋と称したそうです。時を経て江戸時代の初めに中島村(現・倉敷氏中島)に移住し、1705年に倉敷に住むようになりました。

代々中島屋平右衛門と称し、水田・塩田を開発して地主となり、そのかたわら金融業を営んで財を成しました。天保時代に献金して名字を許され、後に讃岐の直島に塩田開発の功で帯刀も許され、江戸時代末期には倉敷村の庄屋を務めました。

 

建物の歴史

大橋家住宅は倉敷町屋の典型的な建物です。

 

通常の町屋では許されない「長屋門」が配置されており、当時倉敷代官所の許可があったということから、大橋家の格の高さが偲ばれます。

 

当時の資料から、1796年~1799年に主要部分が建築され、その後1807年と1851年の2度大改造が行われたことが判明しています。

 

また1992年~1996年にかけて建物の解体を含む保存修理工事が行われ、最も屋敷構えの整った1851年の姿に復元され、当時の格式の高さと繁栄ぶりが伺える輝きを取り戻しました。

 

主屋や長屋門・米蔵・内蔵の4棟が1978年に国の重要文化財に指定されました。

 

アクセス

大橋家住宅は美観地区内ではありませんが、美観地区から徒歩圏内です。

美観地区入口の道から大通りを挟んで向かいにファミリーマートがあり、その前の道を入っていくと大橋家住宅が見えてきます。

 

所在地:岡山県倉敷市阿知3丁目21−31

公式HP: https://www.ohashi-ke.com/

 

体験記

大橋家住宅に行こうと思ったきっかけ

実は、大橋家住宅の存在を知ったのは当日でした。

4/29と5月1日の2日間倉敷観光にあてているので美観地区のめぼしい所は大体回っていて、「17時の川船乗船までどこか行く所ないかな~」と探していたら大橋家住宅という重要文化財があったので行くことにしました。

 

外観

美観地区ではないため周りは普通の現代的な建物ばかりで、大橋家住宅は目立ってわかりやすかったです。

 

人力車駅でもあるんですね。

 

間取図(パンフレットより)。

 

主屋

受付で入場料を払って、主屋に入ります。

 

土間。昔のおうちって必ず神棚が祀ってありますね。

 

台所。やばい、かまどは見慣れてきた・・・。

 

置いてある物も当時を偲ばせますね。

 

椅子とテーブルを置いてるところに、文明開化を感じます。絨毯がオシャレ。

 

屋根より低い鯉のぼり・・・♪ そういえば端午の節句なのを思い出した。

 

大座敷。欄間の木彫りがすごく素敵。こういうところにさりげなく財力を感じますね~。

 

書斎備中高梁の頼久寺に行って以来、丸い形の窓に萌える。

 

詫び寂びが感じられる中庭。四方から眺められる中庭っていいですよね。

 

大座敷。お金持ちの家は、端午の節句に鎧だけでなく、着物も飾っていたのか、男の子にそれを着せていたのか・・・。

 

主屋の中に内蔵があるのですが・・・

 

その中に更に金庫を置いてたそうな。さすが金持ちの家はガードが堅い。

 

米蔵(資料室)

主屋を出ると、次は資料室になっている米蔵に入ります。

立派な米蔵ですね。

 

たくさんの展示物が並べられています。壁の模様が素敵。

 

倉敷出身の政治家・犬養毅の手紙。5.15事件で亡くなる3ケ月前に書かれた手紙だそう。桃太郎のからくり博物館にも犬養毅の書がありましたね。

 

美人獅子舞の図。須賀蘭林斉。着物が鮮やかで好きな絵です。

 

兜より裃に感動する今日この頃。

 

お金持ちのおうちのお雛様は豪華だな~。

 

6代目大橋平右衛門(1849-1942)。自動車を購入する前は人力車を愛用していたそうです。

 

自家用車の前でポーズを取る7代目平衛門。ゴルフ・映画・写真・自動車が趣味って、白洲次郎っぽいですね。

 

7代目大橋平右衛門夫人の嫁入り道具の行列の写真です。当時を知る貴重な資料ですね。

 

その他気になるところ

主屋の後ろ側に回ってみたら・・・

 

隣の建物に入り組むように繋がっているのが面白い。お隣さん、どうしてもギリギリまで建てたかったのね。

 

受付で販売されていた小説としおり。司馬遼太郎著『アームストロング砲』の中に、五代当主の娘婿で分家の西大橋となった敬之助の波乱万丈の人生が収録されているそうです。読んだはずなのに覚えてない。(泣)

寛永通宝を使ったしおりも気になって、買うかどうか最後まで迷いました。(買わなかったけど)

 

終わりに

いかがだったでしょうか?

江戸時代の建物って保存状態が良くても中に入れないことが多いのですが、大橋家住宅は座敷に上がれるのでよりリアルに当時の住民の生活ぶりを体験することができます。

美観地区から離れたところにあるので観光地の喧騒に疲れてしまった人にもお薦めです

 

江戸時代の建築に興味を持った方は必見!!

 

次回は、一度は乗ってみたい美観地区の川舟をご紹介します。

 

※私は国内のホテル予約はいつもじゃらんを使っています。今回泊まった倉敷のホテルもじゃらんで予約してアタリでした☆ 是非参考にしてください。

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この記事を書いた人

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