今回は、ジャワ島のジョグジャカルタ観光をお送りします。2007年1月に行った時の記事です。
ジャワ島旅行記③死ぬまでに見たい絶景 ボロブドゥールの朝焼け
ジョグジャカルタ観光
ジャワ島の中央部に位置する古都ジョグジャカルタは、8世紀ヒンドゥー教の王国によって建設され、18世紀以降はイスラム教のマタラム王国の首都として栄えた街です。
仏教やヒンドゥー教の渡来、オランダによる植民地支配(第二次大戦中は日本が支配していたことも!)など複雑な歴史を経て、現在はインドネシアを代表する観光地になっています。ヨーロッパの色が残るコロニアル調建築や、古都ならではの王宮など見どころが多いです。
力強いガジュマルの樹。
ジョグジャカルタに特化した、マニアックなガイドブック。
クラトン(王宮)
クラトン(王宮)は現在もジョグジャカルタの王族が暮らしていますが、一部は博物館として一般開放されています。インドネシアとヨーロッパの文化が融合したジャワ建築の最高傑作といわれています。他にも多くの調度品や楽器、バティックの衣装などが展示されており、ジョグジャカルタの生きた歴史と文化を体験できる必見の地です。
クラトン入口。ピンク色の屋根が可愛らしい。
金の王座のパビリオン
まずは、クラトン内の一番のハイライト「金の王座のパビリオン」を紹介します。
「金の王座のパビリオン」の前にある看板。
遠影。ジャワでは蛇の装飾をよく見かけます。
蛇の横にあるのはスルタンの紋章。だんだん近付いていくと・・・。
おぉ、シャンデリアが豪華!!
天井は必見ですね!!
「金の王座のパビリオン」は、赤い屋根がヒンドゥー様式、金色で仏教の蓮の花、柱には緑色と金色のアラビア文字でコーランを引用・・・という風にあらゆる宗教や文化が融合しています。複雑に色んな宗教が混ざり合った結果多様性を受け入れたジャワ民族の考え方が、そのまま建築に表れています。
その他の施設、展示品など
かつて王族や軍の公式の集会場所だったパビリオン。現在はガムランなど伝統芸能の上演会場として使用されています。
王族の調度品。やはりライオンはどこの王様にも人気。
インドネシア建築とヨーロッパのステンドグラスが融合。
かつてスルタンが使っていた神輿。
インドネシアといえば、影絵芝居が有名ですよね。
タマン・サリ(水の宮殿)
クラトンから西へ1キロの位置に水の宮殿タマン・サリ(水の宮殿)があります。1758年、ハメンクブウォノ1世が王室の離宮として建てました。
「水の宮殿」というだけあってプールがあるのですが、水が緑に濁っていて、使わない時季の小学校のプールを思い出したのは私だけではないはず。
プールの南側に隣接する建物の3階には小窓付きの部屋があり、スルタンはここから水浴びする女性を眺めて、夜を共にする相手を選んでいたんだとか。
アンコールワットの近くでもそういう話聞いたことあるんだけど、南国の王様って考えることみんな一緒なのかしら・・・。
ここにも蛇がいます!!
王目線でタマン・サリの入口を眺めてみる。
王目線で街を眺めてみる。
バティック(ろうけつ染め)体験
ツアーに組み込まれていた、ジャワの伝統的なろうけつ染めであるバティック体験に参加してきました。
バティック工房の様子。
花の模様が下書きされた布に、熱々に溶かしたろうをインク代わりにして、専用の筆で絵をなぞっていきます。
綺麗な柄ですね。色が南国っぽい。
私も職人さんの見本を見せてもらってから、ろうけつ染め体験をしました。
『ラーマーヤナ』劇
『ラーマーヤナ』は古代インドの大長編叙事詩で、ヒンドゥー教の聖典の一つです。ほぼ東南アジアの全域に流布し、現代でも大きな文化的影響を及ぼしています。略奪されたシータ姫を、ラーマ王子と猿の軍隊が奪い返すという勧善懲悪の物語です。
寺院の横に巨大な屋外ステージが設けられ、乾季の満月の前後4夜にわたりソロの舞踊家と村の子どもによるラーマーヤナ劇が演じられるそうです。
実際劇は見てないのですが、世界史で聞いたことある名前だったのと看板が綺麗だったので写真を撮りました。
インド神話に興味を持ったらこの本。
遺跡好きでもお腹いっぱいの寺院群
現役の物なのか跡地なのかよくわかりませんが、ジョグジャカルタ市内にもい~っぱい寺院群がありました。
朽ちた姿もまた趣があって好きです。
彫刻に惹き込まれます。
こういう荒涼とした感じも好き。
青い草原に寺院が映えます。
こういう石像、叶うならうちに持ち帰って飾りたい。(笑)
入口が見えると何故か自然と引き寄せられて入りたくなる・・・。
遺跡大好きだけど、最後にはお腹いっぱいで、みんな一緒に見えてきました。
空港の燃えるような夕焼け
さて、そろそろ楽しかったジャワ島の旅もおしまいです。
帰りは、空港で燃えるような夕焼けが私達を送り出してくれました。
最後まで情熱的な島だったな・・・。
終わりに
4回に渡ってご紹介したバリ&ジャワ島旅行は、いかがでしたでしょうか?
これらの記事を見て、インドネシアに興味を持って、バリ島だけでなくジャワ島も旅程を考えていただければ幸いです。