正月休みに夫婦で熱海旅行に行ってきたので、オススメスポットをご紹介します。
第一回目は、MOA美術館をレポート!!
【熱海】MOA美術館 リゾートホテルのような美術館
熱海初の観光地:MOA美術館
2021年1月2日、熱海に到着して一番最初の観光地に選んだのはMOA美術館。
その理由は・・・1月4日から8日まで休館日だから。
明日は三島観光と決めていたし、MOA美術館に行くには今日しかないわけです。
年末年始の観光は休館日のチェックが重要!!
「MOA美術館?何それ?」という夫を「とにかく建物が綺麗な絶景が見れる美術館で、口コミ評価も高いんだって。」と説き伏せ、MOA美術館に連れて行きました。
バス往復券付きのMOA美術館パックがお得
MOA美術館は山の中腹にあるので、通常バスで向かいます。
調べてみると、バス会社の東海バスの往復乗車券+美術館の入場券がセットになった「MOA美術館パック」がお得なことが判明。
通常だと大人料金1,940円かかるのが、「MOA美術館パック」だと1,640円で済みます。
(MOA美術館内の一白庵お抹茶代50円割引券も付いていましたが、それは使いませんでした)
※施設休館日および水曜日は販売していません。
受付のスタッフは、往復乗車券の使い方やバス乗り場、発車時刻などを丁寧に教えてくれました。
バスの出発まで時間が余れば、駅前の「家康の湯」で足湯に浸かるのもアリですね。(寒いのがイヤなのでしなかったけど)
天国への階段がお出迎え!?
熱海駅からMOA美術館行きのバスに乗り、10分弱で目的地に到着。
熱海駅からMOA美術館まで、距離にして約1.6km。
歩けない距離でもないのですが、坂の角度が急でエゲツなかったです!!
ここはケチらずにバスで行ってくださいね。
MOA美術館の立派なエントランス。
周りの景観を損なわないよう、入口から本館への連絡は、地下エスカレーターで光と音のトンネルを通過するんですね。
この中に入ると、予想を上回る素晴らしい世界が待っていました。
温かい黄色の照明が壁一面を照らし、なんだかアロマのいい香りが漂ってきそうなエスカレーター。(香りはしませんでしたが)
次のエスカレーターは、爽やかな緑色が辺りを優しく包みこみ・・・。
「こんな感じなら、死ぬのも怖くないかも!?」と思わせる三途の川的エレベーター!?
行きつく先に見えたものは・・・。
な、何だこれは・・・!?
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
万華鏡の作り出す一期一会の映像をリアルタイムで直接投影しており、制作は依田満・百合子夫妻、作曲・演奏は中村由利子氏によるもの。
もしかしたら、今まで生きてきた中で一番癒されるものを見たかも・・・。
色んな色の鮮やかな光が移り変わって行く様子も美しいし、映像に合わせて作られた音楽もリラックス効果が高いんですよね。
壁際にソファが設置されていたので、時間が許すなら1時間ぐらいぼ~っと天井を眺めてたいなと思うくらい・・・。
しかしここで歩みを止めるわけにいかないので、しばらく天井を眺めると次へと進みました。
ムア スクエアで感動
天国のような万華鏡ゾーン(勝手に命名)の建物を出ると、すぐにムアスクエアが待っています。
「※MOA(モア)スクエアじゃなくて!?」と思っていると、イギリスの彫刻家・ヘンリー・ムアからその名前が付いたそうです。
※MOA美術館は、エムオーエー美術館と読みます。
こちらの銅像がヘンリームアの作品「王と王妃」。
このムアスクエアからは相模湾が一望できて、その眺めは圧巻でした!!
ムアスクエアの高さは海抜250mだそう。
階段を上ると美術館の入口に進むのですが、後ろを振り返ると、その景色はまるで切り取った絵画のよう。
壁に飾られた彫刻もアーティスティックで、高級ホテルに来た気分になりました!!(単純)
やっと美術館入館
そんなわけで既に色んな景色に感動させられっぱなしなんですが、よく考えたらまだ美術館本館に入ってないんですよね。
やっと本館のエントランスに入場。
お洒落で大きすぎる自動ドアにいちいち感動しちゃう、庶民な私たち・・・。
本館に入ってみると、
ロビーから見える景色に息を呑んだり、
立派な能舞台があったり(コロナがなければ新春の伝統芸能が見られてたかも)、
豊臣秀吉ばりの黄金の茶室を鑑賞したり、
とにかく豪華で非日常なものばかりを見せられて、ただただ驚くばかり・・・。
浮世絵展 江戸の華
私が来館した時に催されていた展示は、「所蔵 浮世絵展 江戸の華」というものでした。
というわけで、素人目に「なんかすごそう」「綺麗だなぁ」と思った作品をピックアップします。
「士女遊楽図屏風」
江戸時代 17世紀
豪邸内の室内遊戯を主題とした遊楽図。
右隻では、弓・蹴鞠・双六・囲碁等に興ずる若衆を主に描き、
左隻は、内庭で舞い踊る男女や湯屋でくつろぐ情景が描かれている。
「見立牛若丸 浄瑠璃姫」
鳥居清長
江戸時代 天明5年(1785)頃
牛若丸が浄瑠璃姫と出会う情景を描き、10人の女性が一分の隙もなく描かれている。
「雪月花図」※重要文化財
勝川春草
江戸時代 18世紀
三幅対をそれぞれ清少納言・紫式部・小野小町という王朝の三才媛の見立絵とし、これを当世市井の婦女風俗に描きかえている。
清少納言といえば、御簾を上げて中宮定子に雪景色を見せたエピソードは有名ですよね。
どんな美術館!?
さてここまで紹介した美術館ですが、一体どんな美術館なんでしょうか!?
熱海駅の背後の山の手、丘陵地7万平方mを占めるMOA美術館。
国宝の尾形光琳筆「紅白梅図屏風」、野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」、手鑑「翰墨城」の3点をはじめ、日本・中国を中心に絵画・書籍・彫刻等の名品が3千余点収蔵されています。
創立者は、岡田茂吉(1882年 – 1955年)。
日本の新宗教・世界救世教の教祖であり、宗教家、文明評論家、書家、画家、歌人、華道流祖、造園家、建築家、美術品収集家。
すごい肩書だらけだし、宗教の教祖でもあるんですね・・・。
館内には岡田茂吉のコーナーがあり、写真が展示されていました。
そう・・・MOA美術館のMOAとは、
”Mokichi Okada Association”の頭文字を取ったものです!!
ちなみに、旧名称は「熱海美術館」。
岡田茂吉は「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめ、海外への流出の防止に尽力。
1952年(昭和27年)、財団法人東明美術保存会(現在は公益財団法人岡田茂吉美術文化財団)を設立し、神奈川県箱根町強羅に箱根美術館を開館した。
その後、岡田の「熱海にも世界的な美術館を建設し、日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」という願いを継承して、1956年(昭和31年)1月1日、熱海市に熱海美術館を開き、岡田の生誕100周年にあたる1982年(昭和57年)を機に、現在のMOA美術館が開館した。
岡田茂吉本人の手による書も展示されています。
茂吉は10代の時画家を志し、東京美術学校(現在の東京芸術大学美術学部)予備ノ課程に入学するも、眼の病に侵されて中退した・・・という経緯があるので、元々芸術的素養のある方だったようです。
オススメカフェ:THE CAFE
美術館を終えた後は、ゆっくりお茶でもしながら休憩したいですよね。
メニューは、ドリンクがメインです。
見てください、この素晴らしいロケーション!!
絶景を望みながらお茶をして、美術館の余韻に浸ってみてはいかがでしょう?
窓際の席は人気で、帰る頃にはほぼ満席でした。
概要
所在地:静岡県熱海市桃山町26-2
電話番号:0557-84-2511 (MOA美術館)
営業時間:9:30~16:30(入館は16:00迄)
定休:毎週木曜日・展示替日(※特別開館日あり)
料金:大人1600円・大高生1000円・小中生無料・シニア割引1400円・障害者割引800円
駐車場:200台
駐車料金:無料
アクセス:JR熱海駅よりMOA美術館方面行きバスにて約10分→終点・MOA下車
公式ホームページ: http://www.moaart.or.jp/
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終わりに
MOA美術館レポ、いかがでしたでしょうか?
美術館の名前を聞いたことない人も、建物を見るだけで「行って良かった~!!」と思えること間違いなしです。
「MOA美術館?何それ?」と言っていた夫も、帰る頃にはすっかり気に入っていました。(笑)
次回は、夜間のライトアップに力を入れている来宮神社をレポートします。