前回は、岡山旅行記より倉敷の大原美術館をリポートしました。
今回は、大原美術館の創設者・大原孫三郎が建てた有隣荘と大原家本邸をご紹介します。2019年4月29日に行きました。
大原孫三郎の住んだ家を見学
有隣荘
有隣荘は、孫三郎が病弱だった妻のために建てた建物で、独特の製法で焼かれた瓦(現在の価格で1枚3万円!!)は見る角度によって緑色に光り、地元では「緑御殿」とも呼ばれているそうです。
有隣荘は、大原美術館から倉敷川を挟んで向かいにあります。(大原家本邸の隣にあるからこの名前なのかな?)
普段は非公開ですが、1997年から毎年春と秋に有料で特別公開を行っているらしくGWも対象だったので、大原美術館を出た後、行くことにしました。
しか~し・・・16時入場締め切りということで入れませんでした。(涙)
諦めきれない私は、2日後リベンジを果たしました!! 雨天と晴天では瓦の色が違って見えますね。
「緑御殿」の名に合うように邸内は緑を基調をした作品が飾られていて、建物の雰囲気と合っていました。
内部の撮影は禁止なので、気になる方はこちらの「倉敷観光案内サイト」をご覧ください。↓
https://kurashiki-kankou.com/spot/yurinsou.html
有隣荘公式サイト: https://kuratoco.com/yurinsou_misenatsunosuke/
大原家本邸
倉敷に来た初日の有隣荘にフラれた後、隣の「大原家本邸公開中です」と呼びこみの声が聞こえたので入ってみることにしました。(こちらは撮影自由です)
後で知ったのですが、国の重要文化財だそうです。
主屋に入るやいなや、予想外の光景に驚かされます。大原家の人々の言葉が、文字通り降り注いできました。
オシャレな暖簾がかかってますね
再び現代的展示!!キューブに大原家一族や関係者の写真と名前が浮かび上がります。
釜炊きや神棚など、当時を偲ばせる台所です。
母から孫三郎への手紙が、障子に映し出されるという演出がされていました。
主屋を出ます。
井戸がガラス張りで、写真を撮ると反射してしまいました。説明員によると、内部はワークショップ等で利用されるそうです。
外には倉が並んでいて、さすがお金持ちの家は違うな~と納得。
手前の倉に入ってみると、孫三郎の業績を年表で紹介していました。座布団に座ってゆっくり休むこともできます。
隣の蔵では、孫三郎の業績を伝える品を展示しています。
孫三郎は、従業員の健康管理のために大正12年倉紡中央病院(現在の倉敷中央病院)を開院、後に地域住民にも開放されました。孫三郎のアイデアで、四季を通じて花が楽しめる温室を設置したそうです。
孫三郎は社会教育事業の一つとして、当代の名士を倉敷に招き講演会を行いました。パンフレットのアールヌーボーのデザインが私好み。
児島虎次郎「菜果図」。鮮やかな色使いが好きです。
倉を回った後は、最後に和室に上がり、床の間や美しい庭を鑑賞しました。
「大原本邸 語らい座」サイト: https://www.oharahontei.jp/
大原孫三郎をもっと知りたい方はこちらをお読みください。
終わりに
いかがだったでしょうか?
倉敷美観地区といえば大原美術館ばかりがクローズアップされがちですが、その創設者である大原孫三郎が住んだ建物を見学して、彼やその家族に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
次回は、倉敷のアイビースクエアをご紹介します。
※私は国内のホテル予約はいつもじゃらんを使っています。今回泊まった倉敷のホテルもじゃらんで予約してアタリでした☆ 是非参考にしてください。