今回は、岡山旅行で行った備中松山城をご紹介します。2019年4月30日に行った時の記事です。
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備中松山城
現存天守で日本一の高さにある山城
備中松山城は、岡山県高梁市にある山城です。(愛媛県松山市にある松山城など他の松山城との混同を避けるために、一般的に備中松山城と呼まれています)
標高430メートルの臥牛山山頂にあり、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。
備中松山城跡として国の史跡に指定され、江戸時代に建造された天守や二重櫓などが重要文化財に指定されています。日本100名城でもあります。
ね、結構人気あるでしょ?
備中松山城に興味を持った方はこちらをどうぞ。
大河ドラマ「真田丸」のOPで脚光を浴びる
備中松山城は、NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像に使用されたことで一気に知名度が上がりました。
真田氏とは縁のない城ですが、岩山の上に残る城郭が真田氏の居城のイメージに近かったことからNHKのディレクターの目に留まりロケ地に選ばれたそうです。
この雲海の映像も有名ですね。雲海が発生する時期(9月下旬~4月上旬の明け方から午前8時頃・特に10月下旬~12月上旬の早朝がオススメ)に展望台に行き、条件が揃うと雲海を見ることができるそうです。
高梁市観光協会「雲海展望台」: https://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=58
現地でも真田丸OP使用の看板が設置されていました。
猫城主「さんじゅーろー」が可愛い
ここには、猫城主「さんじゅーろー」がいます。
元々は失踪した飼い猫が失踪し、1週間後に当城にて発見されてから世話していく内に城に居着くようになり、「城主」の呼び名が浸透しました。
元の飼い主は見付かりましたが、猫が城に居着いてしまったため、元の飼い主から観光協会に譲渡が決まり、(再び失踪もありましたが)2018年12月16日には正式な猫城主として就任したそうです。
西日本豪雨の影響で一時激減していた観光客数も、この猫のお蔭でがV字回復したそうです。凄い!!
高梁市観光協会HP「備中松山城 猫城主 さんじゅーろー」:https://takahasikanko.or.jp/modules/event/index.php?content_id=286
アクセス
「山城=辺鄙そう」と、行ってみたいと思いつつ躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?
ここでは、その疑問にお答えします!!
所在地:岡山県高梁市内山下1
高梁市観光ガイドの備中松山城のページ: https://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=1
公共交通機関での行き方
車を運転できない人も問題なく行けるのでご安心を。
最寄り駅の高梁市高橋駅から乗合タクシーに乗れば、8合目のふいご峠まで連れて行ってくれます。(※前日17時までに観光案内所に電話予約要)
高梁市観光協会「乗合タクシー」: https://takahasikanko.or.jp/modules/takahashi/index.php?content_id=18
※ふいご峠から天守閣までは徒歩のみ(約20~30分程度)なので、心の準備をしてきてくださいね。
車での行き方
車で行った場合は、5合目の城見橋公園駐車場に車を停め、そこから登城整理バスを乗車、8合目のふいご峠で下車です。(※12月~2月のシャトルバスが運行していない日に限り、ふいご峠(8合目)まで自家用車で乗り入れが可能です。)
※ふいご峠から天守までは徒歩のみ(約20~30分程度)なので、心の準備をしてきてくださいね。
体験記
乗り合いタクシーを予約
私達はなるべく車を運転したくないので、前日に高梁市観光案内所に電話し、往復分の乗合タクシーの予約をしました。
「備中松山城ってだいぶ有名になってきたし、GWだし、予約できなかったらどうしよう」と心配してましたが、往復ともに希望の時間で予約を取ることができて良かったです。
乗合タクシーは、こんなマイクロバスでした。(往復共に満員でした)
高梁駅が新しすぎてビックリ
前日から倉敷のホテルに泊まっていたので、JR倉敷駅から伯備線に乗って備中高梁駅に向かいます。(普通で約35分。特急やくもは追加料金がかかるので注意。)
その道中の車窓風景が典型的な田舎だったので、備中高梁駅も鄙びた田舎の駅なんだろうな~と思ったら・・・
超新しくてビックリ!!(駅と図書館2階が直結)
この図書館入口に入ってすぐ左側に観光案内所のカウンターがあり、ここのスタッフに「〇時〇分発の乗合タクシーを予約した〇〇です。」と言えば詳細を説明してくれます。
パンフレットもたくさんあるので、事前に集めて情報収集しましょう。
一応地上に降りて、駅の写真も撮ってみました。
ふいご峠~二の丸
出発時間の12:50になったので、マイクロバスのような乗合タクシーに乗り込みました。運転手さんは、途中の武家屋敷など城下町の見どころも説明してくれました。
15分くらいでふいご峠に到着。
これからプチ登山なので、心配な人はふいご峠のトイレに行っておきましょう。
杖は持って行った方が楽ですよ~。
城主からの注意書き。この後もちょくちょく出てきます。
山道はこんな感じ。今日は雨じゃなくて良かった。
かなり疲れましたが、ちょっと見える眺めに癒されます。
おぉ、立派な石垣!! 大手門脇の石垣で、天然の巨岩をうまく取り込んでいますね。
階段があるので石垣の上にも登れます。
石垣の上からの眺め。
石垣だけでもかなり感動しましたが、天守閣にも行かなくちゃ。最後の力を振り絞り、階段を上がります。
(ちなみに、大手門~二の丸の間にトイレがあります)
二の丸の広場を抜けると、天守閣が見えてきました。
本丸~天守閣
本丸に入るまでに券売所があるので、ここでチケットを買います。
この2つの櫓(左が五の平櫓、右が六の平櫓)の間にある南門から入場します。
櫓の中にも備中松山城にまつわる展示品があるので、お忘れなく。
六の平櫓の前に、無料のお茶コーナーがあって大人気!!
ちなみに私達は平成最後の日に来ました。
では、天守閣に入ってみましょう。
現存の天守閣なので、昔の構造そのままです。
穴場を探して、無人状態で撮影成功。
2階に上がってみましょう。階段は急だし滑りやすいので要注意!!
天守閣2階からの眺め。殿様の気分になれました?
2階奥には「御社檀(ごしゃだん)」という神棚のようなものが祀られていました。
天守閣の裏側を眺めると、二重櫓が見えます。
二重櫓の特別公開
天守閣を出て回りを歩いていると・・・
レアなお知らせを見付けたので、見に行くことにしました。(後で調べたらGW中公開されていたそうです)
二重櫓入口。
1階は展示コーナーになってました。
2階では、備中松山城の保存のきっかけを作った功労者・信野友春(1890~1970)や、備中松山城の古写真の展示を行っていました。
終わりに
いかがだったでしょうか?
「雲海の山城」といえば、兵庫県の竹田城が有名ですが、現存する天守閣が残る山城・備中松山城もなかなかいいものですよ。駅から乗合タクシーもあるので、車を運転しない人でも気軽に行けるのが嬉しいですね。
次回は、「腹が減っては観光はできぬ」ということで、「備中高梁市周辺に飲食店や高梁市のご当地グルメ”インディアン焼きそば”」をご紹介します。
※私は国内のホテル予約はいつもじゃらんを使っています。今回泊まった倉敷のホテルもじゃらんで予約してアタリでした☆ 是非参考にしてください。