【沖縄】焼失1年前の貴重な首里城観光レポ あの美しさをもう一度 

16回目の沖縄旅行シリーズも最終回で、今回は2019年2月13日(水)に行った「沖縄 首里城 気分は中国旅行」をご紹介します。

※沖縄旅行シリーズをご覧になりたい方は、「沖縄 避寒旅行 4泊5日 日程紹介」が目次になっているので参考にしてください。

目次

首里城とは

首里城は沖縄県那覇市首里金城町にあり、かつて海外貿易の拠点であった那覇港を見下ろす丘陵地に建つ琉球王朝の城(グスク)の跡です。

1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設により破壊されましたが、1980年代前半琉球大学の西原町への移転に伴い本格的な復元が1980年代末から行われ、1992年(平成4年)に正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元されました。

1999年(平成11年)には都市景観100選を受賞し、その後2000年(平成12年)12月、琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産に登録されました。※登録は首里城跡であり、復元された建物や城壁は世界遺産ではないそうです。

 

現在は都市公園として、国営沖縄記念公園の首里城地区(通称・首里城公園)という名称になっています。

 

 

首里城周辺には世界遺産に登録された玉陵園比屋武御嶽石門のほか、文化財である第二尚氏の菩提寺の円覚寺跡国学孔子廟跡龍潭弁財天堂があり、見どころが満載です。

 

総評

感動レベル☆☆☆☆☆ 首里城こそ、「ザ・琉球」と一番に言える場所ではないでしょうか。首里城に行かずして沖縄に行ったとは言えない、と個人的に思います。    

リーズナブル度☆☆ 800円なので少しお高めですが、これだけの規模の城を見るためなら仕方ないかなと・・・。

空いてる度☆☆☆ 有名な観光地だけに人は多かったですが、敷地内が広いのでそこまで苦になりません。 

撮影自由度☆☆☆ 南殿の中など撮影禁止場所があるので気を付けましょう。

子連れも楽しめる度☆☆☆ 石段が多くベビーカーで行くのは大変ですし、広い敷地内を歩き回るので、お子様がしっかり歩けるようになってから連れて行った方が良さそうです。

 

体験記

首里城を選んだ理由

私は2001年に首里城に行ったことがありましたが、守礼門しか記憶にありませんでした。夫はまだ首里城に行ったことがなく「首里城に行きたい」と言っていたので、今回の旅行で行くつもりでした。休日は混みそうなので、平日の旅行最終日に行きました。

 

首里城の行き方

ゆいレール:
首里駅車、 徒歩約15分で守礼門に到着。
もしくは、首里駅前バス停で路線バスに乗り、首里城前バス停で下車。徒歩1分で守礼門到着。

 

車:
那覇空港から国道331号線へ出て、那覇市内中心部へ向かう。国道58号線に入り、泊交差点を右折。
県道29号線を直進して首里方面へ進むと首里城の表示が見えてきます。

 

首里城公園~御庭(うなー)

 

首里城公園入口に到着しました。

少し歩くと守礼門が見えてきます。1つ目の撮影スポットですね。

 

守礼門をくぐるとすぐ左に世界遺産園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)があります。1519年に築かれた門で、国王が城外に出る時に道中の安全を祈願したり、聖地を巡礼する行事や最高神女(のろ)・聞得大君(きこえおおきみ)の即位式の際も最初にここを参拝したといわれています。

観会門(かんかいもん)。首里城の正門。中国皇帝の使者・冊封使(さっぽうし)などが訪れました。

 

龍樋(りゅうひ)。瑞泉門の手前にあり、龍の口から湧き水が出ていることからこの名前が出てきました。王宮の飲料水として使われました。

瑞泉門。龍樋にちなんで「立派なめでたい泉」という意味で名付けられました。

 

 

漏刻門。櫓の中の水時計で時間を刻んでいることから名付けられた門。みなここで籠を降りました。

 

万国津梁(しんりょう)の鐘。正殿に掛けられていた鐘を復元したものです。

 

広福門。ここが券売所になっています。

 

首里森御嶽(すいむいうたき)。広福門を入ると正面にある礼拝所です。

 

奉神門。ここが改札となり、門をくぐると御庭(うなー)に出ます。

 

南殿(なんでん)・番所

御庭(うなー)に出ると、コの字型に建物が建っていて、正面に正殿、右に南殿と番所、左に北殿があります。

 

係員に、まず南殿・番所から入るように促されます。
南殿は日本式の行事に使われ、番所は登城した人の取次に使われました。現在南殿の中は美術工芸品の展示室になっていましたが、残念ながら撮影禁止になっていました。

 

南殿の奥にある書院鎖之間(さすのま)は撮影可でした。

 

鎖の間では、琉球王国時代の茶菓子が味わえる喫茶コーナーがあるそうです。

 

書院の入口には瓦や釘などの見本が展示されています。

 

漆喰壁の構造が紹介されています。

 

御書院。畳の匂いがします。着物を着た外国人がたくさん記念写真を撮っていました。

 

内炉之間(うちろのま)。お茶を点てた場所だそうです。

 

琉球庭園国の名勝に指定されているそうです。眺めがよくて気持ちいいです。

 

正殿

正殿は、国王が政務や儀式を行った首里城の最重要施設です。2層3階建てで、和漢折衷琉球独自の様式が見られる特徴的な建物です。

南殿を出て、いよいよ首里城正殿に入りました。

 

正殿内は撮影可なのかどうかわからなくて遠慮してたら、国王の玉座の御差床(うさすか)をみんな撮影してて、係員も注意しなかったのでここはいいかなと思って私も撮影しました。

 

御内原(おうちばら)

正殿を出て次は北殿・・・と思ってたら、順路は外の御内原方向でした。御内原は、琉球王国時代首里城の奥の世界で、国王およびその家族以外は男子禁制だったそうです。

 

世誇殿(よほこりでん)。次期国王の即位礼が行われた場所で、普段は未婚の王女と居室として使われていました。

 

世誇殿の中では、琉球の伝統芸能の公演が行われているそうです。

 

東(あがり)のアザナ。物見台に上がってきました。

 

城下町を見下ろせます。王たちもここから眺めていたと思うと感慨深いです。

 

正殿方面に戻ります。

 

北殿(ほくでん)

北殿は、評定所と呼ばれる重要案件を詮議した政府の中央機関であり、また冊封使を歓待した場所でもありました。

最後に、北殿に入ります。この中は撮影可と初めにわかったので安心して撮れました。

 

御涼傘(うりゃんさん)。国王が外出する際や、城内外での行事の際に、荘厳さを演出するために使われたとされています。

 

冊封儀式模型。中国皇帝が琉球国王を任命する儀式の様子。

 

朝拝御規式(しょうはいおきしき)模型。首里王府が元旦に行った正月儀式の様子。

 

北殿を出ると有料ゾーンは終わりです。こういう城壁が万里の長城っぽく見えます。(単純)

 

龍潭(りゅうたん)

首里城公園を出てからも色々見て回りたかったのですが、夫が「歩くの疲れた」というので、近くの龍潭だけ見ることにしました。

龍潭は首里城の北西にある人工池で、冊封使を舟遊びで接待したそうです。

 

概要

住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2
電話番号:098-886-2020
閉館日:閉館日 7月の第一水曜日とその翌日

開園時間(無料エリア):
4~6月: 08:00~19:30
7~9月: 08:00~20:30
10~11月: 08:00~19:30
12~3月: 08:00~18:30
※有料エリアの開館時刻は、閉園時刻30分間まで

公式HP: https://oki-park.jp/shurijo/

 

終わりに

2回目の首里城ですが、今度こそしっかり全体を見て回れて良かったです。

首里城の一番魅力は、和漢折衷と琉球様式の混合した建築美ではないでしょうか。また、館内の資料や説明文を見て、いかに琉球王国が日本と中国の関係を大事にしていたのかがわかりました。

やはり首里城は沖縄観光に外せないスポットだと思ったので、まだ行ったことない人は必ず行ってほしいと思います。

冒頭でも話した通り、沖縄シリーズは今回の記事で終わりです。

 

次回は、「羽田航空神社 空港内に神社!?出航前に旅の安全祈願」をお送りします。

 

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