前回は水木しげるロードの紹介をしましたが、今回は翌日に行った足立美術館の紹介をしたいと思います。
(※2014年5月4日に行った時のものです)
足立美術館
日本一の横山大観コレクション
足立美術館は、島根県安来市飯梨にある、近代日本画を中心とした博物館です。
地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)が1970年(昭和45年)、71歳のときに開館したもので、質量共に日本一として知られる大観の作品は総数130点にのぼり、また国内外で絶賛されている日本庭園が有名です。
年間の来館者数は、2013年に記録した65万8325人が過去最多で、2016年から2年連続で60万人を超えています。また、外国人入館者も増加しており、2013年から5年連続で過去最多を更新しています。(2017年は3万1658人)
世界も絶賛する日本庭園
・アメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening』が、全国の日本庭園900か所以上を対象に実施した「2018年日本庭園ランキング」で、16年連続日本一に選出。
・フランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』の改訂第5版で、山陰エリアで唯一となる最高評価の「三つ星」として掲載。
・「goo ウェブ検索」と「d メニュー」の2018年間の検索ログをもとにした『人気美術館ランキング』で、最も検索された回数が多い美術館として第一位に選出。
総評
感動レベル☆☆☆☆☆ 日本庭園は、今まで見た中で一番美しいと言っても過言ではないです。
リーズナブル度☆☆ 入場料は2,300円ですが、それだけの価値はあると思います。
空いてる度☆☆☆ G.W.なので人は多かったです。
撮影自由度☆☆☆☆ 美術品の撮影禁止ですが、庭園部分は撮影可能です。
子連れも楽しめる度☆☆☆☆ 館内は日本画がメイン、庭園も遊べる訳ではないけれど、美しい物を見せるのはお子様の情操教育に良いのではないでしょうか。
体験記
足立美術館に行った理由
姫路の実家の両親と夫と4人で、G.W.に姫路から車で行ける所に旅行しようということになり、鳥取→島根旅行を計画しました。初日は鳥取(砂の美術館・鳥取砂丘)と境港(水木しげるロード)観光、皆生温泉宿泊、2日目は島根県観光・・・という予定にしてました。
島根県の足立美術館の評判はよく聞いていたので、今回の旅行で行こうと思い、2日目の一番初めに行く所に決めました。
足立美術館の行き方
私達は、皆生温泉のホテルから車で向かいました。
4つの庭園の紹介
上記でご紹介した通り、足立美術館の日本庭園が好評すぎて、私はこっちメインで来たようなものです。ゆえに、今回は日本庭園のみ、順路に沿ってご紹介します。
苔庭
館内に入り、最初に私たちを出迎えてくれるのは苔庭です。苔の緑と白砂のコントラストが美しいですね。
白砂がだんだん池のように見えてくるから不思議。
「ワシが造らせた庭園はどうかね?次はもっとすごいよ」と創業者・足立全康さんが言っているようです。
枯山水庭(奥:亀鶴(きかく)の滝)
次に見えるのは、足立美術館の主庭枯山水庭です。
枯山水なので、水の代わりに白砂で池、中央にある石組で険しい山を表し、流れる滝が大河のように見せています。
枯山水庭に迫力を添えているのが奥の亀鶴の滝で、敷地の外にあります。山や崖が背景になることで奥行きが深くなり、風景に迫力を加えています。
足立美術館ならではの庭園鑑賞の楽しみ方として、窓枠を額縁に見立てて絵画のように見る方法です。同じ角度でも、季節や天候、時間帯により異なる趣が楽しめるというのは風流ですね。
池庭
次に見えてくるのは、新しい感覚と伝統的な手法で作られた池庭。
池庭の向かいに床の間をくり抜き造られた生の掛軸があり、滝を中心とした美しい景色を掛け軸のように眺めることができます。
個人的に、池の中に建物の一部が埋まっているのって非日常を感じられて好きです。
白砂赤松庭(はくさせいしょうてい)
最後を飾るのは、白砂の丘陵に大小の松が配置された白砂青松庭。創設者・足立全康が、大好きな横山大観の名作「白沙青松」をモチーフとし、特に心血を注いだ庭園だそうです。(枯山水じゃないのね・・・)
奥の滝口から渓谷を流れるように水が折れ曲がりながら手前の池に流れていきます。縦の距離を縮めることで横に広がりが感じられるように工夫されています。
概要
住所:島根県安来市古川町320
代表電話:0854-28-7111
開館時間:
夏 季 4月-9月 9:00-17:30
冬 季 10月-3月 9:00-17:00
※ 新館への入場(本館・新館連絡通路の通行)は、閉館15分前まで
● 新館のみ、展示替えのため休館日あり
休館:年中無休
新館休館日:公式HPのお知らせをごらんください。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
私は今まで、「美術館というものは館内の作品を見るところ」だと思っていましたが、庭園が主役となる美術館というのもあるということを、この足立美術館で知りました。(館内の作品のファンの皆様ゴメンなさい)でも、私のように日本庭園から入った人、がそれをきっかけに館内の作品の魅力に気付くこともあるかもしれないし、それはそれでアリだと思っています。
足立美術館の庭園の素晴らしさは、評判以上のもので一見の価値があります。山陰旅行をお考えの方は、是非観光ルートに入れてください。
次回は、「島根 国宝松江城 現存する貴重な天守閣は必見!!」をお送りします。