今回は、ぐるっとパスで無料で見学できる文京区立森鴎外記念館(以下「森鴎外記念館」と表記)のリポートします。
2018年5月18日(金)に行った時の記事です。
森鴎外記念館
鴎外の旧居「観潮楼」
観潮楼(かんちょうろう)は、鴎外が30歳の明治25年から鴎外が60歳で亡くなる大正11年まで、家族と住んだ家です。家の2階からは海が見えたことから、観潮楼と名づけられたそうです。文豪だけあって名前のセンスがカッコいいですね。
観潮楼には、石川啄木、斎藤茂吉、木下杢太郎らが集まり歌会が開かれ、文人たちのサロンになっていたそうです。
エリート軍医でもあり文豪 森鴎外
森鴎外といえば、夏目漱石と並んで文豪のツートップですよね。私は高校の教科書で習った『舞姫』と、『高瀬舟』『山椒大夫』ぐらいしか読んでいませんが・・・。代表作として、『ヰタ・セクスアリス』『青年』『雁』『阿部一族』などがあります。ドイツ留学の経験があり翻訳もしてるしさぞや語学も堪能だったんでしょうね。軍医の印象も強いので、医学も文学もとなると渡辺淳一先生みたいです。あと、森林太郎という本名を聞くと、勝海舟の幼名・勝麟太郎を思い出して「りんたろう」っていう名前賢そうだな~とか、どうでもいいことばかりですみません。
総評
感動レベル☆☆☆ 平成24年にできたので新しいです。鴎外が住んでいた面影は何もありません。
リーズナブル度☆☆☆☆ ぐるっとパスだと無料。なくても300円なので安いです。
空いてる度☆☆☆☆☆ 空いているのでゆっくり見られます。
撮影自由度☆ 内部はすべて撮影不可です。
子連れも楽しめる度☆ 早熟な文学少年・少女でもない限り楽しくないのではないかと・・・。
体験記
森鴎外記念館を選んだ理由
ぐるっとパスで旧岩崎邸庭園を見た後上野公園内を色々回って、もう1つぐるっとパスで行ける所を探そうということで、17:30まで入場可、「めぐりん」というバスで1本で行けるということで、森鴎外記念館を選びました。
めぐりんっていうバス、便利ですね
上野の東京都美術館でプーシキン美術館展を見終わって、「まだ時間あるし、もう1つぐるっとパスで何か行けないかな?」と色々調べてたら、近くのバス停から「めぐりん」というバスを使えば簡単に森鴎外記念館に行けるという・・・これは行くしかないでしょう。
上野のバス停「旧東京音楽学校奏楽堂」からめぐりんというバスで約10分、「千駄木駅[団子坂下]」というバス停で下車し、約300m坂を上ると森鴎外記念館が見えてきました。
森鴎外の家の面影全然な~い!!
では、入ってみましょう。
この施設は平成24年にできたそうなので新しいです!! 綺麗です!!
新しくできた文豪記念館という意味では、先日行った漱石山房記念館と似ていますね。
でも、漱石山房記念館はまだ漱石の家を再現しようという試みがありますが、こっちはなくてちょっと物足りない。
まぁ建物はいいとして、展示物に目を向けましょう。
ここも館内は撮影禁止ですので、中で撮った写真はありません。
私が一番印象に残っているのは、鴎外が死期を悟った時親友の賀古鶴所を呼んで遺言を口述筆記させ、「自分は石見人の森林太郎として死にたい」という遺志を残して墓石には「森林太郎ノ墓」としか書かせなかったということです。
あとは、後妻が若くて美人だったのでデレデレしてたところを知って意外だな~と思いました。
当時の特別展は「鴎外と旅する日本」(2018年 4月 7日~ 2018年 7月 1日)で、鴎外も日本各地を巡ったそうで絵葉書もたくさん残ってて興味深かったです。
概要
住所:東京都文京区千駄木1-23-4
TEL:03-3824-5511
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休 館 日:第4火曜日(祝休日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始(12/29~1/3) 展示替期間、燻蒸期間
URL: https://moriogai-kinenkan.jp/
終わりに
駆け足で行ったのであまりゆっくり見られませんでした。観潮楼の面影はありませんが、建物は綺麗で企画展も毎回面白そうだし、カフェもオシャレそうなのでまたゆっくり行ってみたいと思います。上野から行く際はめぐりんバスを愛用します。
次回は、夢の島熱帯植物園をお送りします。