今までの記事では、モロッコ旅行のシャウエンについてお話ししました。
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今回は、そのシャウエンから移動して、2019年4月8日と9日に観光したフェズをご紹介します。
フェズには3つの地区があります。
フェズでは、3つの時代でそれぞれの場所に街ができ、栄えました。
展望台から眺めたフェズ全景。(バスで連れてってもらいました)
では、街ができた順に3つの地区を説明していきましょう。
フェズ・エル・バリ=旧々市街
※一番古いフェズ・エル・バリを”旧々市街”と添乗員さんが言ってて、わかりやすいと思ったのでここでも使わせていただきます。
808年、ムーレイ・イドリス2世はフェズに都を建設し、チュニジアのケロアンやスペインのコルドバからの移住者を受け入れました。ケロアン出身者たちはフェズ川西岸にカラウィン・モスクを造り、コルドバ出身者は東側にアンダルース・モスクを造って、それぞれ住み着きました。
ここを拠点にイスラム教が広がっていったことから、モスクや神学校などの見どころがたくさんあります。(屋根の緑色は、イスラムの色だそうです。)
フェズ・エル・ジェディド=旧市街
1258年、アルジェリア出身ベルベル人のマリーン族は、フェズに都を置き、マリーン朝を興しました。その時に新しく建設された街がフェズ・エル・ジェディドです。(マリーン朝は1465年に滅亡。)
フェズ・エル・ジェディドの見どころは・・・
王宮。(現国王の離宮として使用)
旧ユダヤ人街。(今はイスラエルに移住したのでほとんど無人だそう)
新市街
1916年、フランスの植民地時代にできた街で、鉄道駅、CTMバスターミナル、ホテルなどがあります。
私達が泊まったホテルも新市街にありました。
迷宮都市”フェズ・エル・バリ”に挑む
今回私達がツアーで観光した街は、一番古い街のフェズ・エル・バリです。
フェズと言えば世界一の迷宮都市として有名なのでちょっと不安ですが、私達にはこの道40年のモロッコ人ガイドさんがいるから大丈夫!! とにかくツアーからはぐれないように、写真もそこそこに探検しました。
迷路な通路とお店
暑いのを覚悟してましたが、通路は狭くほぼアーケード状態だったので、意外と涼しかったです。
土産物屋が気になるが、ツアーからはぐれないことが第一なので、歩きながら写真を撮るのが精一杯。
モロッコ名物の一つ・真鍮製品ですが、ピンキリなのでちゃんとした店で買ったほうがいいそうです。
アーケードのテントがいい感じ。
エスカルゴを売ってるのは、フランス文化の影響なのかな。
このような派手な装飾の通路もあって、迷った時目印になりそう。
化粧水や香水の原料として、モロッコのバラも有名なんですよ。
ブー・ジュルード門
1913年に建てられた、メディナの入口にあるフェズ最大の門です。
内側から撮影。何度も言いますが、緑色はイスラムを表します!!
外側から撮影。青色の意味は・・・知りません。(ご存知の方いらっしゃったら、教えてください。)
ブー・イナニア神学校
14世紀に、ブー・イナニア王によって建てられたマリーン朝最大の神学校です。ガイドさんのアドバイスで、入場できない礼拝の時間帯を避けて入りました。
扉を開けると、大理石を敷き詰めた中庭に出ます。中央の水盤は、授業やお祈りの前に身を清めるために使用したそう。
整然と並んだアーチが美しいですね。2009年に行った、スペインのアルハンブラ宮殿を思い出しました。
壁面の精密な幾何学模様に見とれてしまいます。
カラウィン・モスク
9世紀に、チュニジアのケロアンから移住した裕福な商人の娘、ファーティマ・フェヘリーヤによって建てられました。初めは祈りの場所から神学校へと、後に総合大学に発展していきました。
このアーチから覗くアングル、良くないですか?
イスラム教徒じゃないと中には入れません。
私達異教徒は、外から覗いて思いを馳せるだけ・・・。
タイルの装飾が美しいので、つい写真を撮ってしまいます。
ちょっと中国っぽくも見える装飾。
その他、フェズの風景
ブー・ジュルード広場。人々の熱気を感じて、その場にいるだけで楽しい。
意外と綺麗だったフェズ川。
フェズの通路は細いので今もロバが現役です。ちなみにこのロバはゴミを運び中。(奥の赤い帽子のおじいちゃんが、ツアーのガイドさん)
こういう風景を見ると昔に迷い込んだ気分になります。
これこそが、フェズ最大の魅力ではないでしょうか・・・。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、フェズ・エル・バリをメインに見どころを紹介しました。
次回は、ツアーで引率されたフェズの陶器&モザイクタイル工房をご紹介します。
引き続きお楽しみください。