椎名林檎とは、私の青春、私の歌姫、私のカリスマ・・・。
椎名林檎は、私が小学生時代にハマッた工藤静香以来、夢中になった女性アーティストです。
デビュー後から今に至るまで、(産休・育休期間を除き)ずっと第一線で活躍し続けてくれる、ありがた~い音楽家です。
そんな林檎嬢が、2019年11月13日に初のオールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎』を発売するということで、収録曲をご紹介したいと思います。
椎名林檎初ベストアルバム『ニュートンの林檎』
椎名林檎プロフィール
椎名林檎(シイナ リンゴ) アーティスト。1978年11月25日生まれ、福岡県出身。1998年にシングル「幸福論」でデビュー。翌年、シングル「ここでキスして。」のヒットをきっかけに、1stアルバム『無罪モラトリアム』でブレイクを果たす。ソロ活動と並行して、2004年からはバンド・東京事変での活動を開始。他の追随を許さない唯一無比の世界を表現する音楽家として活躍中。
↑東京事変名義では、ベストアルバムが出ています。
2016年のリオデジャネイロオリンピック/パラリンピックにおいて、フラッグハンドオーバーセレモニーのクリエイティブスーパーバイザーと音楽監督を務める。翌2017年12月、東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームに就任。
同学年なので、勝手に親近感が沸いちゃいます☆
アルバムリリース情報
椎名林檎 初のオールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎』 2019年11月13日発売
初回生産限定盤:¥3,300(+tax)
※初回生産限定盤の出荷終了次第、通常盤へ切り替わります。
新曲2タイトル・スペシャル収録!全編アップデートミックス!
初回生産限定盤特典
・ボーナストラック2曲収録!(「丸ノ内サディスティック」「ジユーダム」リミックス楽曲をCD初収録!)
・特製!重力半減ケース
・AR(拡張現実)対応ブックレット
『ニュートンの林檎』収録曲
[Disc1]
1.浪漫と算盤 (LDN ver.)
2.幸福論
3.すべりだい
4.正しい街
5.歌舞伎町の女王
6.丸ノ内サディスティック
7.ここでキスして。
8.ギブス
9.罪と罰
10.本能
11.真夜中は純潔
12.迷彩
13.茎(STEM) ~大名遊ビ編~
14.りんごのうた
+ 初回盤ボーナス・トラック
15.丸ノ内サディスティック neetskills remix
[Disc2]
1.公然の秘密 (新曲)
2.この世の限り
3.流行
4.旬
5.自由へ道連れ
6.カーネーション
7.NIPPON
8.ありあまる富
9.青春の瞬き
10.人生は夢だらけ
11.おいしい季節
12.獣ゆく細道
13.長く短い祭
14.目抜き通り
+ 初回盤ボーナス・トラック
15.「ジユーダム」 ヒャダインのリリリリ☆リミックス
【Disc1】曲解説
収録曲の動画と曲解説をお送りします。
浪漫と算盤 (LDN ver.)
Discの1の1曲目は新作で、しかも宇多田ヒカルとの豪華共演!!
とにかく都会的でスタイリッシュでカッコイイ曲で、彼女たちだからこそ出せる世界だな~と思いました。
このお2人は東芝EMI1998年デビュー組という縁で親交があり今まで何度も一緒に歌った曲を発表してまして、宇多田ヒカルのアルバム『Fantôme』収録の「二時間だけのバカンス」以来の共演ですね。
幸福論
椎名林檎の記念すべきデビュー曲。シングルバージョンでは可愛らしいサウンドで「私は君のメロディやその哲学や言葉すべてを守り通します」とか言いながら、1stアルバム『無罪モラトリアム』ではそれに反抗するかのようにロックアレンジなのが面白い。
歌舞伎町の女王
2thシングル。林檎嬢曰く、当時はこの曲が唯一のフィクションだったそうな。最初から最後まで上手くストーリーが詰め込まれてて、聴いていると自然と情景が浮かんでいくのがいい。林檎嬢十八番の和モダンなファッションも、この頃から披露されてますね。
ここでキスして。
3thシングル。この曲がヒットして世に出ましたね。私もこの曲で林檎嬢を知り、いっきにファンになりました。「違う制服の女子高生を 目で追ってるの知ってるのよ」なんて歌詞が出てくるのは、彼女が高校生の時に作った曲だから。どれだけ才能がありあまってるんだ!!洋楽に疎い私も、この曲でシド・ヴイシャスを知りました。
丸の内サディスティック
『無罪モラトリアム』収録曲で、ファンの間ではシングル並みの人気曲。その名の通り、丸の内線各駅の名前が随所に散りばめられています。林檎嬢が敬愛するベンジー(浅井健一氏)の名前も出てきますね。この曲が出た当時は関西の田舎者だった私も、今や東京で丸の内線に乗る生活をしているなんて感慨深いものがありますね~。銀座で警官ごっこしなきゃ。
10代の林檎嬢の才能が詰まった1stアルバム『無罪モラトリアム』。「幸福論」ロックバージョン、「歌舞伎町の女王」「ここでキスして。」「丸の内サディスティック」を収録。「正しい街」が好きすぎる。
ギブス
5thシングル。「本能」に次ぐヒット作。「ギブス」というタイトルですが骨折の歌ではなく、カートコバーン好きの恋する乙女の心情を綴ったもの。MVが普通の女の子っぽく一番可愛らしいのはこの曲ではないだろうか。(このKOOKAIのワンピ買いたかったけど、高くて断念したんだよな~)
デート中私が写真を撮りすぎると、この歌詞になぞらえ「写真になっちゃえば、みんな古くなるよ」という林檎好きの彼氏が歴代の中に何人かいました。(笑)
罪と罰
「ギブス」と同時発売の5thシングル。売り上げはギブスの方が上でしたが、個人的にはこっちの方がロックで好きです。林檎嬢は『無罪モラトリアム』で稼いだお金で買ったベンツに「ヒトラー」と名付けてバッシングを受けたのですが、このMVではその車をドライブするシーンから、最後は真っ二つにぶった切ってオブジェにするというぶっとんだ演出に有効活用しています。(歌詞にも”ドイツ車”と出てきます)この撮影のために眉を剃り落としたそうですが、なかなか似合ってますよね。
本能
4thシングル。エロいナース作戦が功を奏したのかミリオンセラーという自身最大のヒットとなり、広く世間に椎名林檎の名前を知らしめた一曲。当時、このコスプレをした女子ファン多数(私も着たな~)。MVは、白と赤で統一したシンプルなトーンや、最後のネタバレシーンが好きです。
2thアルバム『勝訴ストリップ』。「ギブス」「罪と罰」「ギブス」を収録。不思議な世界観の「浴室」は必聴。
真夜中は純潔
7thシングルで、初めてアレンジャーの亀田誠治氏から離れて作られた曲。東京スカパラダイスオーケストラが編曲、演奏していてカッコイイです。
MVは元々は実写で撮影されるはずでしたが、林檎嬢の妊娠が判明したため急遽アニメーションに変更されたという経緯があります。主役の女性キャラは、椎名林檎そっくりだが実は違うキャラクターの「潔純 真夜(きよずみ まよ)」という設定。他に、彼女の愛猫「ゲーテ」、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーがカメオ出演、悪役側の禿頭・髭面のボス役は今までのバックバンドのキーボーディスト・皆川真人がモデルだそう。(※本作品のレコーディングには不参加)
迷彩
3thアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』収録曲。このアルバムからガラッと曲調が変わり、以前からのファンで戸惑った人も多いのでは?(私もその一人)
「迷彩」のアレンジはジャズとロカビリーが混在したような感じです。ちなみにギターを弾いているのは後の東京事変の2代目ギタリストの浮雲。MVがYouTubeに出てこないので、ライブ映像をどうぞ。
3thアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』。「迷彩」「茎」の日本語バージョン収録。「意識」が好き。
茎(STEM)~大名遊ビ編~
8thシングル。 サブタイトルの「大名遊ビ編」とは、森俊之の編曲による豪華なオーケストラアレンジと演奏のため。歌詞は前編英語詞で「林檎ちゃんイギリスに留学してたのは知ってるけど、英語の歌詞まで書けるなんて凄い!!」と思ってたらロビー・クラークという人の英訳なんですね。英語詞バージョンの本作には、タイトルに”茎=STEM”と付いています。
3作目のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』の先行シングルでしたが、このバージョンはアルバムに収録されませんでした。
この辺りから歴史的仮名遣いになったり、MVの時代設定が昔になったり、懐古主義的な作品が増えていきます。三島由紀夫の小説に出てくる戦前の華族の物語とか思い浮かんできます。
当MVには、本人の他に、小雪、小林賢太郎、大森南朋など豪華俳優陣が出演しています。
りんごのうた
9thシングル。東京事変デビュー前のソロ名義での最後の曲。NHKの番組『みんなのうた』で放送された曲で、「子どもに聴いてほしい」という林檎嬢の意向でタイトルや歌詞は平仮名で表記されています。また、ルンバを感じさせるラテン調のアレンジも、子どもたちに親しみを感じてもらうためという意図があるからだとか。
椎名林檎のバンド”東京事変”の1st『教育』に「林檎の唄」という漢字タイトルに変更したロックバージョンもありますが、個人的にはこちらの方が好きです。
東京事変の1stアルバム『教育』。「林檎の唄」ロックバージョン収録。新たな可能性を感じさせる1枚。「入水願い」が好きです。
林檎ちゃんの歌聴いてたらカラオケ行きたくなってきた!!
終わりに
ここまで読まれたみなさん、お疲れ様でした。
このまま【Disc2】解説も・・・と思ったのですが、長くなるので次回に回します。
さて、椎名林檎ベストアルバム『ニュートンの林檎』、収録曲紹介・前編はいかがでしたでしょうか?
元々ファンの方は「そうそう、この曲懐かしい!!」と思い出していただき、これからこのアルバムを聴いて椎名林檎を知ろうと思っている方には参考になれば嬉しいです。
では、また次回お会いしましょう☆