【イラン】シラーズ ローズモスク(ナスィーロル・モルク・モスク)

当記事では、イランの古都シラーズの中でも人気の高いローズモスク(正式名称:ナスィーロル・モルク・モスク)をご紹介します。

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2023年11月2日に行ってきました。
目次

イラン シラーズ ローズモスク【正式名称:ナスィーロル・モルク・モスク(Nasir al-Mulk Mosque)】

シラーズってどんな街?

シラーズはイラン南西部の都市で、ファールス州の州都です。

人口は1,050,000人(1996年)。

1750年から1794年まで、ザンド朝ペルシアの首都でした。

標高1600mに位置し、年間を通じて穏やかな気候のため花の咲く庭園が多く、特にバラの美しさは有名です。

また古くから芸術や文化の中心地であり、イラン国民が愛する四大詩人のうちの二人、ハーフェズとサアディーの出身地としても有名です。

ローズモスクとは

カジャール朝時代の大富豪であり、建築家であり、また聖職者でもあったナシル・アル・モルクが1876年から1888年までの間の歳月をかけて建てたモスクです。

正式名称はナスィーロル・モルク・モスク(Nasir al-Mulk Mosque)ですが、外壁にシラーズの花であるバラが多く描かれていることから「ローズモスク」の名で親しまれています。

ピンク色のタイルが多く用いられていることから「ピンクモスク」と呼ばれることもあります。

 

もともとは邸宅、ハマム、貯水池などの複合施設でしたが、道路拡張などでほとんど失われてしまいました。

 

ここの見どころはなんといっても西側にある礼拝堂です。

中庭に面するステンドグラスに太陽の光が当たると、万華鏡のような世界を体験することができます。

ローズモスク体験レポ

外観

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「ローズモスクは朝見るのが綺麗」ということで、8時過ぎには現地に到着しました。

エントランスからして、ピンク色のタイルが美しいです。

 

「今日は天気がいいし、ステンドグラスの光が綺麗に見えますよ」というガイドさんの言葉にワクワクしながら入場。

女性客は全員バラ模様のチャドルを渡されるので、急いで身に付けます。

デザインとしてはフード付きのレインコートみたいな感じなので、着るのは難しくないです。

 

エントランスを入ると落ち着いた雰囲気の中庭が広がっていました。

池を中心に建物が四角形に囲むように建っています。

 

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まずは建物の外観を一周見て回りました。

女子大生の集団がいて、楽しそうに写真を撮っている姿が印象的でした。

みんなチャドルを着ているので、女性だというのが一目でわかりますね。

外壁はタイルの色彩がピンク・黄色・水色といったパステルカラーを基調としていて、とっても可愛い。

 

上部についているレース状の装飾はムカルナス(muqarnas)という名前で、アラビア語で「鍾乳石の丸天井」という意味だそう。

日本では見ることのないイスラム独特の建築様式に目を奪われます。

西の礼拝堂内部

ではいよいよ西の礼拝堂に入ります!!

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おぉ、なんと美しいのでしょう!!

 

シラーズ屈指の人気スポットだけあって、たくさんの観光客が来ているので無人状態で写真を取るのはほぼ不可能です。

こんな感じで撮影会状態。

ポスターのような写真が撮れました。

 

インスタ映えしている少年!!

 

ローズモスクはステンドグラスの美しさばかりが取り上げられがちですが、美しいアーチや細やかなタイル装飾も必見です。

 

近くで見ると、タイル一つ一つにたくさんのピンク色のバラが描かれているのがわかりますね。

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女性に人気のモスクな理由がよくわかりました。

【ローズモスクのベストシーズン】

ステンドグラス色の絶景を見ることのできる時期は冬至の前後2ヶ月で、太陽が礼拝堂の中に入り込み始めてから1時間が限度です。

その他の時期(3月~10月)だと、ステンドグラス越しに太陽は入ってきますが、部屋の半分しか光が入りません。

細かい時間で条件をいうと、12月の下旬なら8:00~8:30頃の時間帯がモスクの室内全体がバラ色に輝きます。

また天気も重要な要素で、雨や曇りの日だと太陽の光は室内には入ってこないためあの絶景を見ることはできません。(冬のシラーズの降水確率は50%くらいだそうです)

ローズ・モスクの絶景の条件は以下の3つとなります。
・時期:11月~2月
・時間帯:8時前後の30分
・天気:晴れの日

 

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私が訪れたのは11月の朝8時過ぎ。

11月を選んだのは偶然でしたが、天候にも恵まれ絶景を見ることができて本当にラッキーでした。

東の建物の内部

礼拝堂を出ると、中庭の東側に建つ建物に移動しました。

こちらはもともと居住空間だったらしく、先程見ていたきらびやかな礼拝堂とはうって変わって地味な印象が否めません。

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・・・というわけで、写真は少なめです。

列柱とかアーチは素晴らしいと思いますが、こういった建築もだんだん見慣れてしまいました。

突き当りの部分はお土産屋さんが併設されていました。

 

何が書いてあるのかわかりませんが、なんとなくカッコいいなあと思って撮影した額と謎の置物。

 

地下への階段を降りると、実物大の牛の置物があってビックリ!!

昔井戸から水を汲む際に牛を使っていたらしく、井戸の上の滑車から伸びたロープを牛に繋ぎ、地下道を歩く様子が再現しているそうです。

ローズモスク 概要

所在地:Goade-e-Araban Place | Located at the district of Gowad-e-Arabān, Near Šāh Čerāq Mosque, Shiraz 71364, Iran

電話番号:+98 71 3224 1661

営業時間・休業日・入場料は変更する可能性はありますので、直接施設にお問い合わせください。

終わりに

シラーズのローズモスクはいかがでしたか?

イラン人のガイドさんの話では昔はそこまで注目されなかったモスクだそうですが、最近のインスタ映えブームでいっきに人気の観光名所になったそうです。

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絶景をカメラに抑えたい方は、時期や時間、天候なども考慮して旅行の計画を立ててみてくださいね。

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