【堀江貴文】『すべての教育は洗脳である21世紀の脱・学校論』書評

2019 9/17

前回記事「【週5日・1日8時間労働を疑え】まずは意識改革から」を、周りから「面白い」と反響をいただきました。ありがとうございます。

今回は、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』の書評を書きます。

さゆりさん

私がたくさん読んだ堀江さんの本の中でも、特にオススメの1冊。

目次

堀江貴文『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』書評

堀江さんのこういうところが好き

まずは著者、堀江さんのプロフィールから。

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堀江貴文(ほりえ たかふみ 1972年10月29日 – )
日本の実業家、著作家、投資家、タレント。愛称はホリエモン。東大中退。元ライブドア代表取締役社長CEO。 2006年ライブドア事件で証取法違反で逮捕、元受刑者。sns media&consulting株式会社ファウンダー、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー、株式会社7gogo取締役、日本ゴルフ改革会議委員、Jリーグアドバイザー、大阪府の特別顧問(国際博覧会(万博)担当)。

ざっと書きましたが、その他にもライブドア社長時代、2005年ニッポン放送買収しようとして失敗したり、同年衆院選に立候補して亀井静香に負けるなど、当時は話題にこと欠かない人でしたね・・・。

2006年逮捕、2011年実刑が確定し刑務所に入ると聞いた時は驚きましたが、彼を慕うスタッフの協力のもとメルマガを発表、刑務所での生活ぶりを赤裸々に綴った『刑務所なう』を発行したり、その強靭なバイタリティと逆境をうまく利用する賢さはすごいな~と思いました。

↑大王製紙前会長・井川意高氏との共著『東大から刑務所へ』も面白かったです。井川さんも魅力的で憎めない人。

出所後は、ロケット事業などの実業家、メディア出演、著書も精力的に出していて、前科というマイナスイメージをものともせずいきいきと活躍している人って堀江さんが初めてではないでしょうか?

さゆりさん

むしろ、ライブドア社長時代より世間のイメージも良くなって、好印象を持たれている気がします。

私もその一人で、TVで堀江さんが現代の経済やテクノロジー、今後どう生きるか?なんていう話をわかりやすく解説する姿に「やっぱり頭のいい人は違うな~」と尊敬の眼差しで見るようになり、彼の著書を読んでみると面白くてすっかりファンになってしまいました!!

極端な言い方をされる方なので炎上しがちですが、彼の言うことは正論だし、「言いたいことも言えないこんな世の中・・・」で、空気を読まずに本音をズバッという姿は清々しささえ感じます。

反町隆史のベスト。「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ・・・」でおなじみの「POISON」も収録☆

『すべての教育は洗脳である 21世紀の脱・学校論』概要

私が読んできた堀江さんの本の中で特に”目からウロコ”だったのが、『すべての教育は洗脳である 21世紀の脱・学校論』でした。

学校とは本来、国家に従順な国民の養成機関だった。しかし、インターネットの発達で国境を無視した自由な交流が可能になった現代、国家は名実ともに“虚構の共同体”に成り下がった。もはや義務教育で学ぶ「常識」は害悪でしかなく、学校の敷いたレールに乗り続けては「やりたいこと」も「幸せ」も見つからない。では、これからの教育の理想形とはいかなるものか?「学校はいらない」「学びとは没頭である」「好きなことにとことんハマれ」「遊びは未来の仕事になる」―本音で闘うホリエモンの“俺流”教育論!

さゆりさん

では、各章ごとにポイントをお話ししていきます。

第1章:学校は国策「洗脳機関」である

堀江さんが言うには、日本の学校が教える知識(=主観の一切入り込まない事実)は添え物程度で、実は常識(=主観の入った、その時代、その国、その組織の中でしか通用しない決まり事)を植え付けることが目的の洗脳機関だそうです。

なぜ日本の学校は子どもたちに「常識」を押し付けるのか・・・それは旧来型の企業が「従順さ」や「理不尽への耐性」が強い人材を求めているから。そんな会社に「納品」できる「規格品」を学校は大量生産しようとしているのです。

また国家は、子どもが将来優秀な納税者になるべく、「企業に勤め、たくさんの税金を稼ぎ、結婚して子どもを持つのが、国民としてまっとうな人生だ」という価値観も植え付けようとしています。

さゆりさん

最近やっと、その「常識」に対して疑問を発信できる世の中になってきましたね。

第2章:G人材とL人材

堀江さんは第2章で、「N(Nation State)幻想(国家が推奨していた旧来型の幸せな人生)は消失する」「人はGとLにわかれていく」と述べています。

G人材・・・Global(世界規模)を行動範囲とする。N幻想なし。合理的・寛容・フラット思考。自分のやりたいことが大切。フットワークが軽く、変化を好む。豊かさの指標は情報。こだわる場所はなく、現在を生きる。※語学力や所在地は関係ない。

L人材・・・Local(地元)に根付く。N幻想はあるが、地元レベル限定。情緒的・排他的思考。仲間との絆が大切。豊かさの指標はお金やモノ。こだわる場所は地元で、過去に生きている。いわゆるマイルドヤンキー層。

さて、これを読んだあなたは、GとL、どちらにあてはまりましたか?

堀江さんは完全にGの人間で、私もG思考なので、堀江さんに賛同し、彼の生き方に惹かれるんだなと納得しました。堀江さんのように完全に家を持たないことは無理だけれど、東京を拠点に国内・海外問わず行きたい所へ飛び回って、仕事や遊びに熱中したい。物欲もないし、なるべく物を持たない身軽な生活を目指しています。

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逆に自分の親が典型的なLで、親戚は全員兵庫県内に留まっていて出て行ったのは私だけ。ワーホリでフランスに行くと行った時は大反対されたものです。そして親は所有欲も強いのですが、戦後のモノのない時代を生きてきた人なのでそれは仕方がないと思っています。

堀江さんは、Lの生き方を「まったく共感できないし、その生き方を選ぶつもりはないが、そういう幸せがあることも理解できる」と言って否定はしていません。

また、GにもLにも行けない、時代の変化に付いていけないN人材というのもいて、これは堀江さんがもっとも勧めたくないルートだと断言しています。

今後N幻想は失われ、優秀な人が出自に関係なく価値を正しく評価される世界(=完全なる自由競争社会)になっていくとのこと。

さゆりさん

では、私達はその競争社会で生きていくには、どうすればいいのでしょうか?

第3章:学びとは「没頭」である

「いい大学に進学、いい企業に就職し、結婚できれば安泰」というロールモデルが崩壊した現在、私たちに必要なのは「没頭する力」だと堀江さんは力説します。

今までの学校教育では全教科でまんべんなく「オールB」を取れる人材を求められましたが、これからの時代は際立った特長を持つ「専門バカ(←※もちろんいい意味で言ってます)」が希少性の高い優れた人材として生き残りやすくなります。

また、逆算をせず、自分が好きなことにとことんハマり倒せと言っています。

もしあなたが「没頭する力」にブレーキをかけてしまうのであれば、それは「好き」や「快」で動くことを禁止する学校教育の洗脳が解けていないから。

あらゆる可能性に導く真の案内人は、あなたがブレーキペダルから足を外す瞬間を今か今かと待ち望んでいます。

第4章 三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!

第4章で、堀江さんは4つの主張を展開しています。

まず1つめは、「日本人の貯蓄志向」について批判的に論じています。

私はまとまったお金ができれば海外旅行に使っているのですが、親の「貯金しろ」という小言に後ろめたい気持ちになってました。

「今は銀行の利率が低いのに、なんでそんな貯金しろって言うんだろう?」と思っていたら、それについてもここで分かりやすく解説してくれていました。

日本で郵便貯金制度が普及したのは、日中戦争から太平洋戦争に突入しようとしていた昭和10年代。
政府は戦費調達のため、昭和13年に「国民貯蓄奨励局」を設置、同16年には「国民貯蓄組合法を制定し、国民に貯蓄を強制するようになった。
この貯蓄キャンペーンには目標金額があり、1940年には年に120億円だったのが、太平洋戦争後は230億円、270億円とどんどんつりあがっていった。
「貯金は美徳だ」という常識が日本に生まれたのは、まさにこの時だったと考えられる。

戦後も経済の発展のため引き続き財源が必要なので、大蔵省や日銀が主導して強力に貯蓄を推進してきました。こうして日本人の「貯蓄は美徳」思想はすっかり浸透し、戦後生まれの私の親も「貯金しろ」というようになったわけですね~。

堀江さんは、これからは「貯金型思考」ではなく「投資型思考」が必要だと説いています。

「投資型思考」になるためには、金、時間、努力ではなく「頭」を使えと言っています。

さゆりさん

堀江さんのような優秀な頭脳は持っていませんが、せめて何かアイデアになることはないか、普段からアンテナを張りめぐらせていきたいと思います。

 

2つ目は、「3つの『タグ』でレア人材になろう」と言っています。

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分かりやすい例として、厚切りジェイソン氏(左)が「在日外国人」「IT企業役員」「お笑いタレント」と3つのタグを備えた人物だと評しています。

それから、「タグ」を探す条件として、過去の経歴や今は興味のないもの、時価総額の低いタグは使えないそうです。難しい・・・。

 

3つ目は、「『手抜き』で『やりたいこと』の時間を作れ」と言っています。

堀江さんが「寿司職人が何年も修行するのはバカ」と言って炎上したことがありましたが、その後、調理師学校「飲食人大学」で「寿司マイスター専科」を3ケ月受講しただけの寿司職人の店「鮨 千陽」がミシュランに掲載され、堀江さんの主張が正しかったと証明されました。

時間や労力の無駄遣いをしないのは、自己投資の基本だそうです。なるほど。

 

この章の最後に、「未来を予測するな」と言っています。

「この先何が起きるのか」「社会はどんな困難に突き当たるか」「その場合、自分はどんなポジションに立っていれば得をするのか」・・・このようなことを予測し続けることに意味はない。

自分の「これが好きだ」「これがしたい」という感覚を信じ、それに従って下した判断を誰のせいにもせず生きる。あなたは、「今」の自分を信じればいいのであると。

さゆりさん

この考えはまったく自分と同じだったので共感しまくりでした。

第5章 会社は今すぐ辞められる

最終章のタイトルはやや暴論とも取れますが、そもそもこの本を手に取っているのは今の会社生活がイヤでなんとかしたいと思っている人が大半だと思うので、そういった方たちには心に響くのではないでしょうか。

まずは現代の日本企業に色濃く残る年功序列制度、セクハラ・パワハラの横行、「上の命令は絶対」の軍隊型マネジメントなどを厳しく批判しており、そんな会社にいるせいで精神を病んだり自殺を考えるくらいなら辞めろと言っています。(そりゃそうだ)

「会社を辞めたら大変なことになる」と考えてしまうのも、親、学校、社会全体からの絶え間ない「脅迫」のせい。しかし、実際には会社を辞めて転職したり、独立したという経験を持っている人は大勢います。(私も転職回数多いけど、なんとかなってます)

また、今はインターネットが発達しているお蔭で、会社に属さなくても個人が仕事を始められる時代だとも。(私もとっかかりとして、細々とブログを書いています)

ちなみに、堀江さんが運営するオンラインサロンHIUの紹介もしています。参加費は月1万円で、フェイスブックでのやりとりをメインにサロン側やメンバーが主催するイベントで成り立っており、メンバー同士の交流から新しいビジネスも多数生まれているそう。

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次に、「老後の楽しみのために苦しい会社勤めに耐える」という考え方は捨て、年齢は気にせず「楽しく続けられる好きな仕事を、やる気が尽きない限り続ける」という生き方にシフトするよう勧めています。

いちいち年齢で人生を区切り、大学、就職、老後というライフステージのことを考える習慣は、工場労働時代の名残でしかないと。

最後に、堀江さんのこのメッセージが好きです。

今後AIの発展によって、「生きる」ために必要な、基本的な作業はほぼ機械がやってくれる時代になる。そうなれば、人間に残される仕事は「遊ぶ」ことだけだろう。楽しくない作業の全てを機械に任せられるのだから、あとは楽しいこと、自分がやりたいと思うことだけに励むことになる。そして、よりよい未来を作るために必要な知恵は、遊びの中にこそ詰まっている。

・・・そんな未来ならワクワクしませんか?(私は根っからの楽天家なので、明るい未来を信じます)

「やりたくないことをするのが仕事だ」という考え方をやめ、「好きなこと=遊び」を仕事にして、仕事を遊び倒す人生を送りましょう。

学校、そして会社という幻想から自由になれた時、あなたの「脱洗脳」は完了するのです。

さゆりさん

さて、みなさんの「洗脳」は解けたでしょうか?

感想

以上、少し自分の考えなども交えながら『すべての教育は洗脳である 21世紀の脱・学校論』をご紹介しました。

私自身、親や学校や社会が押し付ける価値観に今までずっと窮屈な思いをしていたので、この本を読んで洗脳が解け「自分の好きなように生きていいんだ」と楽になりました。

今後の課題は、自分のタグを見付け、好きをどのように仕事にして収入に繋げていくかですね・・・。

教育についてですが、私も自分が受けてきた日本の教育に色々思うことがあります。

小学生の時は、「なんでこんなに厳しいんだろう?軍隊みたい。」と思っていました。当時は教師が手を出しても咎められない時代だったので、反抗的な態度を取ると叩かれたこともありました。予科練平和記念館などの見学で軍隊教育の様子を知って、厳しさのレベルは違えどその名残は今の教育にも残ってるな~と腑に落ちました。

中学の時は、文系が得意な反面、理数系が絶望的にできなくなり、「人間、得手不得手があるのに、なんで全教科オールマイティにできなきゃダメだんだろう?」と思っていました。第一子だったので、自分が勉強できるから娘ができないはずがないと信じ込んでいる母親の風当たりも厳しく、とても辛かったです。「大学みたいに、高校受験も文系・理系で分かれていたらいいのに」と本気で思ってました。

高校は自分の意志で選んだのでそこまで不満はなかったですが、やはり苦手な教科をやらなきゃいけないのは苦痛でした。大学は国文学科に入り、やっと理数系から解放された時は心からホッとしました。

これからの未来を担う子どもたちには、好きなことをとことん伸ばせて、自分で考える力を付けさせる・・・そんな教育が整った世の中になってほしいと願ってやみません。

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終わりに

以上、堀江さんの『すべての教育は洗脳である 21世紀の脱・学校論』の書評でした。

さゆりさん

みなさんがこの本を手にするきっかけになれば幸いです。

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