当記事では、イランのヤズドの金曜日のモスク(マスジュデ・ジャーメ)をご紹介します。
イラン ヤズド 金曜日のモスク イランで最も高い52mのミナレット
金曜日のモスクとは
マスジェデ・ジャーメはペルシャ語で「金曜日のモスク」という意味です。
イスラム教では毎日の礼拝のほか、金曜にモスクに集まって集団で礼拝をする習慣があるので、イラン各地に「金曜日のモスク」があります。
ヤズドの金曜日のモスク(マスジュデ・ジャーメ)は、ササン朝時代のゾロアスター教神殿の跡地に12世紀に建てられ、14世紀~15世紀増改築されました。
モスク周辺の旧市街は2017年世界遺産に登録されました。
ヤズドの金曜日のモスクは、イランの4つの時代を感じることができます。
・アケメネス朝時代(紀元前550~330)のカナート
・ササン朝時代(226~651)のゾロアスター教寺院
・ブワイフ朝時代(932~1055)に建築されたモスク
・14世紀モンゴルの支配から脱出したであろう時代に再建されたモスク
このように現代に残された建物や遺構を通じて、歴史の歩みを感じることができます。
金曜日のモスク見学レポ
朝8:30頃、大通りでバスから降りると、ガイドさんの案内に従って金曜日のモスクへと向かいます。
通りの突き当たりに2本の高いミナレットが目立ちますね。
ミナレットの高さはイラン最大の52m!!
「ツインタワー」という言葉が頭に浮かびました。
正面玄関が閉まっているいうことで、裏口を目指し右側の旧市街の通りに入ります。
今ツアー中初めて雨が降ったので、傘をさしています。
「みなさん、良かったですね。裏口が空いてました!」ということで、無事裏口から入場。
裏口と言っても、正面から見て建物の反対側じゃなくて、左側面でした。
女性は全員用意されたチャドルを着用してから礼拝堂に入ります。
チャドルは真っ黒じゃなくて綺麗な花柄模様なので、「めんどくさい」より「民族衣装が着れてラッキー」という気持ちの方が強いです。
入口の壁はエメラルドグリーンのタイルが美しいですね。
天井の模様が、ラーメン鉢に付いてるアノ模様に似てる。(笑)
横でも撮ってみました。
今までイランで見たモスクの礼拝堂は、ブルーと黄色が多かったけど、今回はそれに加えて茶色も目立つ感じ。
茶色を使ってたり花の模様もレトロなんだけど、それがまた懐かしい感じもする。
筆者の後ろ姿。
エイヴァーン越しに中庭を見た図。
帰る時には正面玄関が空いていて、こちらから帰ることになりましたとさ。
中庭には地下へのカナートの階段がありましたが、撮影はしませんでした。
砂漠の街ヤズドでは、古代からの灌漑施設として自然の重力を使い乾燥地域に水を供給する地下水路カナートが重要な役割を果たしました。
金曜日のモスク 概要
所在地:Yazd Province, Yazd, Masjed Jame’ St, W929+HCJ, Iran
営業時間・定休日・入場料は変動がありますので、直接施設にお問い合わせください。
終わりに
ヤズドの金曜日のモスクはいかがでしたでしょうか?
ツインタワーのようなイラン一のミナレットを拝んだ後は、礼拝堂の懐かしい雰囲気に癒されてください。