2020年10月17日、国際オリンピック委員会(以下:IOC)の意向で、2020年東京オリンピックのマラソンと競歩の開催地が急遽札幌に変わりましたね。
東京オリンピック2020 マラソンの開催地が札幌に変更
私の予言が当たった!?
私は、スポーツに興味のない東京都民です。(観るのは冬季のフィギュアスケートぐらい)
東京がオリンピック招致に躍起になっていた頃、「1964年に1回東京でオリンピック開催したんだし、他の国に譲ってあげなよ~。」と思っていました。
その後、東京でオリンピック開催が決定すると、
私のようなスポーツ興味なし人間にも、上記3点のメリットがあることに気付き、とりあえず喜ぶことにしました。
しか~し、ここ数年東京の夏は猛暑を通り越して酷暑。
夏が大好きな私でもへたってしまって、なるべく昼の外出を控えてたぐらいです。
「いや~、この暑さだとマラソンなんか死人が出るよ。アメリカの放映権の都合でどうしても夏しかオリンピックできないっていうのなら、北海道でやるしかないよ~。」と、友人とオリンピックの話題になる度に話してました。
そしたら、「マラソンと競歩の会場が札幌に変更」というニュースが出たではありませんか!!
なぜIOCは変更を指示したのか?
先月行われたドーハの世界陸上では暑さを考慮し、女子マラソン、男女50キロ競歩、女子20キロ競歩は真夜中に開催されました。
しかし、真夜中でも気温は30度以上、湿度70~80パーセントという地獄のような悪条件。
結果的に4割の選手が棄権し、ゴールを遂げた選手からも大会に対して強い批判の声が上がりました。
女子マラソン5位:ヴォルハ・マズロナク(ベラルーシ)
「アスリートに敬意がない。多くのお偉方がここで世界選手権をすることを決めたのだろうが、彼らはおそらく今、涼しい場所で寝ているんだろう。」
女子マラソン22位:サルダナ・トロフィモワ(ロシア)
「非人道的な環境だった。」
「10キロで少女たちがまるで“死体”のように道路に横たわるのをみた。」
この悲惨な状況を見て、IOCも動かざるを得なくなったのでしょう。
以下は、調整委員会のジョン・コーツ委員長(オーストラリア)が、10月16日ドーハにて共同通信の取材に応じた時の一問一答。
-代替計画の背景は
「理由はシンプルだ。(気温が東京に比べ)5~6度低く、選手にとってずっと安全だ。陸上の世界選手権では女子マラソンで68人中40人しか完走しなかった。以前はこの問題の具体例もなかったが(世界陸上を経て)今は何が問題か分かる」
-検討を始めたのは
「先週からだ。(小池百合子)都知事には今朝(16日朝)伝えた。IOCのバッハ会長が国際陸上競技連盟のコー会長に話したのも今朝だ。組織委は少し驚いていたが、それも理解できる。そのことは謝るが、問題を放置するわけにもいかない」
-なぜ札幌なのか
「(東京より)北を探してみた。札幌は冬季五輪開催都市で、知事や市長に非常に理解があることも分かっていた。先週には北海道出身の(橋本聖子)五輪相が前向きであることも知った」
-チケットは
「払い戻しに応じる。チケットが欲しい人は多いので、払い戻せば他の人が買うだけだと思う」
-開幕まで10カ月弱
「国際陸連が早急にコース計画を練って実行する。国際陸連は非常に前向きだ」
-札幌は30年冬季五輪招致に向けいい経験か
「そうなるかもしれない。札幌にとって素晴らしいことだ」
・・・ごもっともな意見だと思いますし、チケットのキャンセルにも応じるということでひと安心。
ところで、昔から日本のエライ人というのは「一度決めたことは意地でも変えない」という習性があります。
その一方、欧米の外圧にはとても弱く、「欧米に強要され、やむにやまれぬ状況になってからやっと決断する」というのは過去の歴史が何度も証明していますね。
開国~明治維新しかり、終戦~戦後改革しかり、そして今回のIOCの一件・・・。
日本国民の皆さんの意見
このニュースを受けて、「世の中の人はどう思っているのか?賛成派・反対派どっちが多いのかな?」と疑問に思い、Twitterを使って10月17日の昼12時~翌日0時の12時間限定でアンケートを取ってみました。
その結果は?
来年夏の東京五輪のマラソンと競歩、開催地はどっちがいい?
— sayulist (さゆり)@ブログ「サユリスト.com」更新中 (@Sayulist1) October 17, 2019
札幌案が7割、東京案2割強、わからない1割弱と、札幌変更に賛成派が多いですね。
やはり皆さん東京の酷暑ぶりに限界を感じていたのではないでしょうか?
東京の暑さに合わせてコンディションを整えていた選手や指導していたコーチ、
組織委員会とかその他色々準備していた東京の関係各所の皆さん、
マラソンのチケットが当選して楽しみにしていた観客の皆さん、
急に変更された怒りの気持ち、残念に思う気持ちもよくわかります。
しかし、熱中症で人が亡くなってもいいのですか?
何よりも命が大事ですよね?
それから、「2019年10月の台風19号のような強烈な台風が来年8月に直撃する」という可能性も、北海道よりは東京の方が高いのも事実。
この英断を前向きに受け止め、マラソンのチケットをお持ちの方は次への行動に繋げていただきたいです。
北海道の会場はどんな感じ?
IOCが、代替地を札幌に選んだ理由に、「東京より涼しい」だけでなく、「1972年冬季五輪・北海道マラソン開催などの実績」ということも挙げられます。
なので、次のオリンピックのマラソンコースも北海道マラソンのコースを参考にするのではないかと予想されます。
北海道マラソンのコースマップより
このコースだと、さっぽろテレビ塔、時計台など「いかにも札幌」な名所エリアも入っていて、ついでに観光もできちゃいますね。で、夜はやっぱりススキノかな・・・♪
せっかく札幌に行くのなら、ついでに観光も楽しんじゃいましょう☆
札幌への飛行機・宿はどうする?
東京五輪マラソンの日程は、女子が2020年8月2日(日)、男子が8月9日(日)です。
マラソンのチケットをお持ちの方はスケジュールを確認し、札幌まで行ってマラソンを見るか、払い戻し手続きをするのか考えましょう。
飛行機+宿の手配
「飛行機+ホテルがセットのツアー」を取り扱う旅行サイトを複数調べてみましたが、2019年10月時点で、来年8月の予約ができるところは見付かりませんでした。
また予約できる時期が来たらご紹介します。
宿のみの手配
「とにかく宿だけ予約したい」「飛行機はマイルを使いたいから、宿だけ予約したい」「札幌まで陸路、もしくはフェリー+車で行くから飛行機は不要。宿だけ予約したい」という方に朗報!!
agoda(アゴダ)という予約サイトを利用すれば、今から2020年8月の予約が取れるので安心です。
agodaは、世界中で75万軒以上のホテルを最大75%OFFで取り扱うオンラインホテル予約サイトです。
チケットをキャンセルする人は
「東京2020オリンピック公式チケットサイト」を見ましたが、2019年10月18日の時点で、チケットキャンセル方法についての記述はありませんでした。
チケットキャンセル予定の人は、公式サイトをチェックして今後出てくる情報をお待ちください。
東京2020オリンピック公式チケットサイト: https://ticket.tokyo2020.org/
終わりに
東京オリンピックのマラソン・競歩の開催地が札幌の変更の件、本当に急なニュースでみなさんびっくりされたことと思います。
マラソンのチケットをお持ちの人も気持ちを切り替え、「早い決断・行動」でこの事態を乗り越えましょう。
2020年が明けて「今年は東京オリンピックの年だ!」なんて言ってたら、新型肺炎コロナウィルスウィルスの流行で開催自体が危ぶまれてきました。