2020年8月28日、安倍首相が総理大臣の辞任を表明しました。
当記事では、時期総理の有力候補を検証してみたいと思います。
安倍首相が辞任を表明 ポスト安倍は誰になる!?
安倍首相辞任のニュース
2020年8月28日、安倍晋三首相の辞意表明のニュースが日本国民を驚かせました。
【速報 安倍総理会見】
「国民の皆様の負託に自信を持ってこたえられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断致しました。総理大臣の職を辞することと致します」 pic.twitter.com/CEZlnCdniC— TBS NEWS (@tbs_news) August 28, 2020
次期首相候補と呼ばれる5人
ネットでは早速、ポスト安倍についての議論が盛り上がっています。
時事通信の報道によると、9月中には新しい総理が決まり新政権が発足するとのこと。
安倍晋三首相(自民党総裁)が28日、辞任の意向を表明したことを受け、自民党は後継総裁選びに入りました。9月15日までに総裁選を実施し、同月中に新政権を発足させる方針です。https://t.co/qy4CbMhq8V
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 28, 2020
安倍さんが辞めても引き続き自公政権は続くので、次期総理も自民党議員になるのは確実です。
その中でも「総理の椅子に近い」と囁かれているのが、次の5人ではないでしょうか。(※Sayulist調べ)
※8月31日現在の報道を元に追記しています。
石破茂
1957年(昭和32年)2月4日生。
自由民主党所属の衆議院議員(11期)、水月会会長、自由民主党水産総合調査会顧問。
防衛庁長官(第68代、第69代)、防衛大臣(第4代)、農林水産大臣(第49代)、自由民主党政務調査会長(第52代)、自由民主党幹事長(第46代)、内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)、内閣府特命担当大臣(地方創生)、さわらび会会長、無派閥連絡会顧問、自民党たばこ議員連盟副会長などを歴任。2012年9月10日、自由民主党総裁選挙への出馬を表明。9月26日に実施された投開票では、1回目の投票で立候補者5人中トップの199票(地方票165票、国会議員票34票)を獲得し、特に地方票では2位以下の候補を大きく引き離したが、過半数の確保には至らなかった。国会議員のみによる2回目の投票では、大きく上積みし89票を獲得するも、108票を獲得した安倍晋三元首相に敗れる。
「次期総理は誰か?」という世論調査ではトップに選ばれていました。
党内きっての政策通、論理的で客観性のある説明力、誠実な人柄、3回目の総裁選出馬なのだから今度こそ勝ってほしい・・・などが選ばれた理由のよう。
安倍首相とは距離感のある人なので、石破首相が誕生すれば政治路線もガラリと変わりそうですね。
岸田文雄政調会長
1957年〈昭和32年〉7月29日生。
自由民主党所属の衆議院議員(9期)、自由民主党政務調査会長(第58代)、宏池会会長(第8代)。
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、規制改革、国民生活、再チャレンジ、科学技術政策)、外務大臣(第143代・第144代)、防衛大臣(第16代)、自民党国会対策委員長(第52代)、自民党たばこ議員連盟副会長などを歴任。
安倍首相からの”禅譲(※)路線”と言われています。
禅譲(ぜんじょう)とは・・・君主が、その地位を血縁者でない有徳の人物に譲ること。この場合、首相の地位を他の実力者に譲ることを指す。
2016年の外相時代、オバマ大統領再訪への尽力が評価されました。
スキャンダルもないし「何でもソツなくこなす優等生」というイメージですが、「発信力が弱い」という点が指摘されています。
でも安倍さん、今回はこの人(↓)を推すんじゃないかな・・・!?
菅義偉官房長官
1948年〈昭和23年〉12月6日生。
自由民主党所属の衆議院議員(8期)であり、内閣官房長官(第79代・第80代・第81代)、沖縄基地負担軽減担当大臣、拉致問題担当大臣である。
横浜市会議員(2期)、総務副大臣(第3次小泉改革内閣)、総務大臣(第7代)、内閣府特命担当大臣(地方分権改革)、郵政民営化担当大臣(第3代)、自民党幹事長代行(第2代)などを歴任。
安倍政権の官房長官として女房役をしっかり努めていますね。
世論としては世襲議員ではないところがいいようで、「そろそろ叩ぎあげの総理が見たい」という声も出ているそうです。
ただ、1年後にまた総裁選が控えていることから、「菅さんが総理になっても次の総理の中継ぎ」という声も聞こえてますが、本人もそのおつもりなんでしょうか。
8月31日の報道では「立候補に前向き」「二階派・麻生派が支持する方針を固めた」と出ましたし、本命枠ではないでしょうか。
河野太郎防衛相
1963年(昭和38年)1月10日生。
自由民主党所属の衆議院議員(8期)、防衛大臣(第20代)。
外務大臣(第145・146代)、国家公安委員会委員長(第91代)、内閣府特命担当大臣(規制改革、防災、消費者及び食品安全〈第3次安倍第1次改造内閣〉)、自由民主党行政改革推進本部長、自由民主党幹事長代理、法務副大臣(第8代)、総務大臣政務官 (人事、行政管理、行政評価、恩給、統計など旧総務庁関係の業務担当〈第1次小泉内閣〉)、衆議院決算行政監視委員長・外務委員長等を歴任。
政界の”異端児”と呼ばれ、今回の総裁選でもダークホース的存在です。
SNS戦略が巧みで、ネットでの人気が高いイメージ。
ブルーインパルス都心飛行を指示したり、ネットで恋愛相談に乗ったりと、その行動にはいつも驚かされています。
「女系天皇を認める」という発言も注目されていますね。
茂木敏充外相
1955年〈昭和30年〉10月7日生。
自由民主党所属の衆議院議員(9期)、外務大臣 (第147代)、自民党栃木県連会長、竹下派会長代行。
内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、経済再生担当大臣(第4代・第5代)、第2次安倍内閣において経済産業大臣、内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構)を担ったほか、福田康夫改造内閣で内閣府特命担当大臣(金融)、第1次小泉第2次改造内閣・第2次小泉内閣で内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策・個人情報保護・科学技術政策)、IT担当大臣を歴任。その他、自民党政務調査会長(第53代・第57代)、自民党日本経済再生本部長、自民党選挙対策委員長(第3代)等を歴任。
「自民党政権では、幹事長、政調会長などの党三役に加え財務相か外相を経験することが、首相・総裁になる条件とされている」とのことから、ポスト安倍候補に入れさせていただきました。
8月31日の報道では、「竹下派の若手は、同派に所属する茂木敏充外相に立候補を要請する方針。」とありましたが、どうなるのでしょう!?
「さすがにないだろうなぁ」と思われる2人
過去に首相経験のあるあの人や、圧倒的な人気を誇ったあの人ですが、さすがに次期総理はなることはなさそうだなと・・・。
麻生太郎副総理兼財務相
1940年〈昭和15年〉9月20日生。
自由民主党所属の衆議院議員(13期)、副総理、財務大臣(第17・18・19代)、内閣府特命担当大臣(金融担当)、デフレ脱却担当、志公会(麻生派)会長、自民党たばこ議員連盟顧問である。
内閣総理大臣(第92代)、経済企画庁長官(第53代)、経済財政政策担当大臣(第2代)、情報通信技術(IT)担当大臣(第2次森改造内閣(再編後))、総務大臣(第3代・第4代・第5代)、外務大臣(第138代・第139代)、衆議院外務委員長、自由民主党政務調査会長(第44代)、自由民主党幹事長(第40代・第42代)、自由民主党総裁(第23代)を務めた。
2008年に総理大臣になりましたが、翌年には辞任に追い込まれてしまいました。
漫画オタクという意外な一面から、かつてはネット民からの絶大な支持を得てましたが、今は河野さんに取って変わられた印象。
・・・と話してたら、麻生さんは28日夜の派閥幹部会合で「私自身が自民党総裁を目指すことはない。今後、名乗り出る方々の中から麻生派の政策を実行できる候補者を一致結束して推したい。」という発言があったとのこと。
小泉進次郎環境相
あれ!?小泉進次郎の公式Twitterアカウントがない!!
1981年〈昭和56年〉4月14日生。自由民主党所属の衆議院議員(4期)、環境大臣(第27代)、内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)。
内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官、自民党青年局長、自民党農林部会長、自民党筆頭副幹事長、自民党厚生労働部会長などを歴任。
・・・若くて経験が浅いので当たり前のことですが、他の候補者に比べたら政治の経歴が少ないですね。
安倍首相辞任表明後の質問に対してはのらりくらりとかわしていて、安定の小泉流を貫いています。(笑)
【速報】辞意を表明した #安倍首相、#小泉進次郎 環境相が先ほど記者団の問いかけに応じました。(午後6時すぎ) pic.twitter.com/HTTsiUgCbu
— TBS NEWS (@tbs_news) August 28, 2020
お父さんも人気があったし、ルックスの良さ、若さ、歯切れのいい発言などで圧倒的人気があり「未来の総理候補」などと言われていましたが、環境相就任後の「セクシー発言」や、結婚後の不倫報道が出て、その人気にも陰りが出てきましたね・・・。
終わりに
以上、ポスト安倍について検証してみました。
今後の流れですが、自民党総裁に選出された人がそのまま第99代総理大臣になります。
通常の総裁選であれば、党所属の国会議員と地方党員などによる公選が原則で、国会議員票(396票)と党員・党友票(396票[郵送投票])で、最低でも12日間の選挙戦で決まる。
しかし、総裁が任期途中で退任した場合はこの限りではなく、党則第6条では「特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」とされていて、この場合は国会議員票(396票)と都道府県連の代表(141票)で決める。
8月31日の報道では、「二階派・麻生派が菅氏を支持する方針を固めた」出ていたので、今回の本命は菅さんに決まりでしょうか!?