【hide 映画】TELL ME hideと見た景色 感想 ロケ地巡り

2022年7月8日に「TELL ME ~hideと見た景色~」が全国の映画館で公開されました。

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当記事では一人のhideファンとしての感想や、ロケ地巡りのレポートを書いていきたいと思います。

当記事はこんな方にピッタリです。

  • 映画を観た後、色々再確認したい。
  • 映画はまだ観てないけど、ネタバレしてもいいから事前に詳しい内容を知りたい。
  • hideファンだけど、映画を観ようかどうか迷っている。
  • 映画はフィクションらしいけど、どの部分が脚色されているのか知りたい。
  • 映画に出てくるロケ地が気になる。

当記事はネタバレも含まれますので、映画の内容を知りたくない方はここでページを閉じてくださいね。

目次

映画「TELL ME ~hideと見た景色~」ネタバレ感想 ロケ地巡り

どんな映画?

「Tell me ~hideと見た景色~」は、hideの実弟でパーソナルマネージャーを務めた松本裕士の著書『兄弟 追憶のhide』をもとに作られた映画です。


映画館のポスターの前に立つ松本裕士氏

1998年5月2日、X JAPANのギタリストとして、ソロアーティスト(hide with Spread Beaver/zilch)として活躍していた、日本を代表するロックミュージシャンhideが急逝。
葬儀には約5万人が訪れ、日本中が早すぎる別れに涙し社会現象に。制作途中だったアルバム、そして既に決定していた全国ツアー、hideの音楽を世に届けたい。hideのマネージャーを務める弟・松本裕士(ひろし)は、兄の意志を形にすべく、hideと二人で楽曲を制作していたhideの共同プロデューサーI.N.A.ら仲間たちとともに動き出す。
hide本人不在という異例の状況下で奮闘する裕士とI.N.A.だったが、彼らの前に様々な困難が立ちはだかる…

~映画の公式サイトでのSTORYより引用~

映画「TELL ME ~hideと見た景色~」公式サイトはこちら

https://movies.kadokawa.co.jp/tellme/

本作品は『兄弟 追憶のhide』が原作として使われた他に、hideの共同プロデューサー&プログラマー、hide with Spread BeaverのメンバーだったI.N.A.の 『君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~』が原案協力として使用されています。

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映画館に行く前に予習して行くと、より深く映画の世界に没頭できますよ。
私は2冊とも持ってましたが、映画を見る直前に再度読んでいきました☆

映画の見どころポイント

この映画の中でも、hideファンにとって特に嬉しいポイントを挙げていきたいと思います。

hide with Spread Beaverのライブ映像をスクリーンで堪能できる!!

1998年開催の「hide with Spread Beaver appear!!“1998 TRIBAL Ja,zoo”」ライブを再現するシーンがあり、hide本人のヴォーカルが入った実際のライブ音源を使用しています。

1998年を知らない人もタイムスリップして、当時のファンの気持ちがシンクロするのではないでしょうか?

本物のhideの愛車が登場

撮影には、本物のhideの愛車「ダイムラー ダブルシックス」が使用されていて、hideのロックスターぶりが感じられると思います。

『兄弟』原作だからこそわかる松本秀人の素顔

本作はhideの実弟・松本裕士を主人公にした物語です。

「なんでhideじゃなくて弟が主人公なの?」という声も聞こえてきそうですが、裕士が主役だからこそ、幼少期の松本秀人からロックスターhideまでの変遷を弟目線で見ることができます。

太っているのがコンプレックスだけど、勉強はよくできて大人には一目置かれ、弟に対してはジャイアンなお兄ちゃん・・・。

そんな兄がKISSに出会ってロックに目覚め、成長と共にロックスターに変身していくというサクセスストーリーを身近に見ていけるのも、『兄弟 追憶のhide』を原作にした作品だからこそ。

多彩なキャスト

主人公の松本裕士を演じるのは、俳優、歌手、タレントとして多方面で活躍、本作で映画初主演を果たす今井翼。

hideはFUZZY CONTROLのJUON、hideの共同プロデューサーI.N.A.は俳優の塚本高史、JOEは川野直輝、CHIROLYNはSHINGO☆(SEX MACHINEGUNS)、KIYOSHIは笠原織人、D.I.E.はくぼゆうき、KAZは片岡麻沙斗と、hide本人はもちろんSpread Beaverのメンバー役はミュージシャンや音楽経験者を起用していることから、ライブシーンも本格的で白熱したものとなりました。

その他、レコード会社重役・鹿島役を津田健次郎、hideの事務所チーフマネージャー児玉役を細田善彦、hideの父を朝倉伸二、hideの母を山下容莉枝、hideの祖母を田島令子が演じています。

映画を観た感想

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映画を観た私の感想は、大きくわけてこの3つです。

JUONが演じたhideについて

今回この映画を観るにあたってhideファンとして心配していたのは、「JUONさんが演じるhideを受け入れられるかどうか?」ということでした。


hideに扮するJUONさん

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hideファンなら、誰もが一番気になる点ではないでしょうか!?

キャストが発表された後JUONさんのプロフィールを拝見すると、Vo&G担当のアーティストで俳優活動もされているということで、彼に白羽の矢が立ったことは納得がいきました。

hideファンの厳しい目で見れば、「hideと比べたら長身だし、顔も面長だし、体格が男っぽすぎるかも」と感じましたが、ふとした表情がhideと似てるかも?なんて思うこともあり、監督の選択とJUONさんの役作りにかけてみようと・・・。

実際映画を鑑賞してみると予想以上に似てて、違和感なくhideとして受け入れることができてよかったです。

丁寧にhideを演じているのが感じられてその度に胸が熱くなったし、シャケ弁当を美味しそうに食べるシーンなど、彼が演じるhideを愛おしく思う瞬間もありました。

hideという大役を演じることについて、JUONさんはこう語っています。

本当に光栄なことなので、考えれば考えるほどすごくプレッシャーを感じますが、それよりも喜びのほうが勝りました。あれこれ考えると中途半端だと思ったし、うれしい気持ちが勝ったので、“そのまま行っちゃえ!”という気持ちでした。

誰かがhide役を演じないとこの映画は成立しないわけですし、「よくぞ引き受けてここまで頑張ってくれた!」と今は感謝の気持ちしかないです。

肥満児時代の松本少年がイメージ通りすぎた!!

hideが子どもの頃太っていたことは、本人がインタビューなどで何度も話してましたし、『兄弟』には幼少期の写真も掲載され、私なりにイメージした松本少年像が出来上がっていました。

映画では幼少期時代の松本少年が登場しますが、子役の男の子のルックスや表情、演技がまさにその通りだったんですね。

松本少年を映像で見られることが嬉しくて愛おしくて、ずっと観てたいなという気持ちになりました。

後で『兄弟 追憶のhide』を確認したのですが、映画の衣装がこの写真の服にそっくりで、細かいところまでしっかり再現していることに感動しました。

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「学校で肥満児だけ集めて走らされた」というエピソードはhideファンならお馴染みだと思うのですが、そのシーンもしっかり再現されてましたね。(『兄弟 追憶のhide』では中学校の話だと書かれてましたが)

Ja,zooのライブシーンは泣ける

クライマックスは、1998年に決行されたJa,zooライブの再現シーンでしょう。

ライブ会場で開演を待つファンの姿など当時の映像もふんだんに使われていたのが本当に良かった。

私が行ったのは大阪厚生年金会館でしたが、リアルタイムでライブに参戦していた時の気持ちを思い出し、曲が始まると涙が止まりませんでした。

役者たちが演じる2022年の映像と1998年の本物の映像が入り混じるのを見て、「あぁ、だから監督はSpread Beaver役をミュージシャンで固めたんだな」と。

みんな忠実に髪型や服装を再現してるし、遠目で見てると本人かと思うくらい佇まいがそっくりで、「やっぱりステージ上でパフォーマンスをしてきた人は違うな~」としみじみ思いました。

ファンが見つけた脚色部分

映画の最後に「フィクションです」と出てきたし、ストーリーは事実そのものではないということは理解してますが、「さすがにこれは違うんじゃない?」と感じた点があったので、挙げていきたいと思います。

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hideをあまり知らない方が映画を観ると、誤解してしまう部分もあるんじゃないかな~と思って書いてみました。

松本少年が痩せたのは高校時代

細身のhideと同一人物とは思えないくらい、肥満体だった子ども時代のhide。

映画だと小学生の時に1ケ月で20kg痩せたような設定になってますが、実際に急激に痩せたのは高校時代です。

「金がなかったから、弁当を持たずに「パン買うから」って
親からお金をもらって、それを食べずに貯めたりしてた。
サテン代とかタバコ代が欲しいから、昼飯を食べないでいたんだよ。
それで、学校から帰るとメシも食わずに服を着替えて、そのままドブイタに言って遊んでた。
そうすると、みるみる痩せてきちゃったんだよ。
「あ、これはいい!」っていうんで、それから食べなくなっちゃったね。
一日に一食、食べるか食べないかくらい。その分、メシ代をお金にしてた」
(『無言激』1992年4月5日発行)

hideがドブ板で遊んでいたのは高校時代ですし、『兄弟 追憶のhide』にも「子どもの頃からデブだったアニキは、高校2年生になると一気に20キロも痩せて大人っぽい風貌になった。」と書いてあるので間違いないでしょう。

肥満の話でもう一つ。

hideは「子どもの頃、弟以外はみんな太っていた」と語っていましたが、映画のお父さん役とお母さん役は痩せている俳優さんを起用していたので、そこも事実に合わせてほしかったな~と個人的に思いました。

頭蓋骨骨折は裕士のせいじゃない

実際にhideは頭蓋骨を骨折しましたが、それは泥酔してバケツに足を突っ込んで転倒したからなんですね。

酔っぱらったhideに裕士が挑発されて殴ってしまったエピソードは『兄弟 追憶のhide』にも載っていますが、骨折のような大ケガはしていませんよ!!(翌朝ベッドから起き上がれなかったらしいけど・・・)

亡くなる前夜、hideと口論したのは音楽評論家ではなく・・・

TV収録後、hideはSpread Beaverのメンバーと打ち上げでバーに行きます。

みんながお酒を飲んで楽しそうに騒いでいる中、音楽評論家の男が出てきてhideにイチャモンを付けて口論になり、周りが取り押さえるというシーンが出てきますが・・・。

実際あの場で口論になったのは、Spread BeaverのギタリストKIYOSHIでした。


hide with Spread Beaverの怪人カードより

泥酔していたKIYOSHIはhideに対してこんな発言をしたそうです。

お前はYOSHIKIといるだけで売れるもんな。お前が売れてなければ、今頃俺が売れてた。

(映画「HURRY GO ROUND」のインタビューより)

この言葉にhideはキレて、KIYOSHIとは大ゲンカになったそう。

映画でhideを怒らせたのを架空の人物に設定したのは、KIYOSHIへの配慮だったかもしれませんね。

両親は兄弟を分け隔てなく愛した

映画を観ていると、両親がhideを失った悲しみで裕士に辛くあたるシーンや、hideの活動を継続させるために奔走する裕士に「そっとしてあげましょう」と反対するというエピソードが出てきましたが、実際はそんなことなかったと思います。

『兄弟 追憶のhide』を読み返しましたがそのような記述はなかったし、ストーリーを感動的にするための脚色だろうなと。

Ja’zooのライブの招待状には欠席の返事をし、途中から来るというシーンがありましたが、「hideの御両親もコンサートにかけつけた」(3:27)という映像が残っているし、この部分も創作ですね。


裕士さんのTwitterを拝見しましたが、リピーターになるくらいご両親がこの映画をお気に入りなようで良かったです。

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私はお二人とお話したことがありますが、hideも裕士さんも分け隔てなく愛されている素敵なご両親という印象でしたよ。

ファンを唸らせるマニアックなシーン

先ほどは辛口なことを書きましたが、「へぇ~そこまで調べて映画に取り入れてくれたの?」と逆にファンを唸らせるシーンもあったので、2つ紹介したいと思います。

芋虫はやがて美しい蝶になる・・・

子ども時代の松本少年と裕士がおばあちゃんの美容院に遊びに行った時に、おばあちゃんが蝶のブローチを見せながら「芋虫も綺麗な蝶になるんだよ」と語りかけてたシーン、二つの意味で感動しました。

一つは、「今は太った冴えない男の子だけど、やがて蝶のように美しく変わる」という松本秀人の未来を暗示していること。

もう一つは、hideの隠れた名曲「FROZEN BUG ’93」を想起させたことです。

朝がくれば変わる 鮮やかな羽持つ虫

「芋虫が蝶に変わる」と聞いた瞬間、この曲が思い浮かびました。

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背中に羽根付けてるしね。

ちなみに「FROZEN BUG ’93」は、LUNA SEAのJとINORANとのユニット「M×A×S×S」によって作られた「FROZEN BUG」がもともとのオリジナル曲です。

ピンポン玉の音で始まるあの曲

hideとI.N.A.が「音作りにこんなの使うの?」って言いながら卓球をするシーン、「POSEだ!」と閃いたファンは多いのではないでしょうか?

ピンポン玉の弾む音で始まる「POSE」、すごく印象的で耳に残りますよね。

「POSE」はライブで盛り上がる定番曲で、ソロライブだけでなくX JAPANのDAHLIA TOUR(1996年)のソロコーナーでも披露されました。

この独特の世界観がめちゃくちゃカッコイイし、PATAも共演しているのが嬉しいです。

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I.N.A.の『君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~』出版サイン会の時、I.N.A.に「POSEが好きです!」って話しかけたけど、ご本人はあて名書きの名前を覚えるのに一生懸命で、それどころではなさそうでした。

ロケ地巡りレポ

神奈川在住のXファン仲間が「野毛のハーモニカ横丁とBar Stardustの場所わかるよ」と言うので、お言葉に甘えてロケ地に連れて行ってもらうことにしました。

野毛のハーモニカ横丁

ハーモニカ横丁は、酔っぱらったhideを裕士が抱えて歩くシーンで出てきますね。(予告編の0:20で登場)

昼バージョンと夜バージョン両方撮影してきました。(映画では早朝の設定っぽいけど)

都橋商店街(通称:ハーモニカ横丁)は1964 年の東京オリンピックにともない、野毛本通りの街並みを美しくするために造られた商店街ビルです。

大岡川に沿って建てられた飲み屋街は野毛のランドマーク的存在で、現在60の店舗が営業をし、公益社団法人横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)が所有管理しています。

かつては「オジサンの聖地」と呼ばれていたのが、最近はメディアの影響で若い女性客も増えているのだとか。

アクセス:JR桜木町駅から徒歩4分

Bar Stardust(バー・スターダスト)

hideが裕士に買ってきてもらったシャケ弁当を美味しそうに平らげるシーンが印象的だったBar Stardust。(予告編の0:21で登場)

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今思えば、左隣のBAR POLE STARも撮っておくべきだった!!

昔ながらの雰囲気が残るバーですが、もともとは米兵相手に商売していたと聞くと、hideの地元のドブ板通りと似たような香りを感じますね。

窓の向こうに見える運河がムーディーでアダルトな雰囲気。

バーは瑞穂埠頭のノースドックにあり、これより先はアメリカ海軍の補給基地のため一般者は立入禁止です。

Bar Stardustはロケ地としても有名で、ドラマ「あぶない刑事」やゴールデンボンバーの「女々しくて」にも使われています。

アクセス:JR京浜東北線・横浜線・京急線の東神奈川駅から徒歩12分
所在地:〒221-0036 神奈川県横浜市神奈川区千若町2丁目1
電話番号: 045-441-1017

Bar Stardustのホームページ:http://www.bar-stardust.com/

hideを題材にした過去の映画作品

2015年「JUNK STORY」、2018年「HURRY GO ROUND」などhideをテーマにした映画は公開されて過去にも公開されてきました。

当記事でhideに興味を持った方は、是非チェックしてみてください。

hideの記事、当ブログで色々書いてます

1992年、中学生だった私がXの破滅に向かってのビデオで一目惚れしてから、ずっとhideのファンです。

当記事では、横須賀や三浦霊園などの聖地巡り、営業最終日のLEMONed SHOP東京のレポ、hideへの愛を語る記事など色々書いています。

詳しくはこちらのまとめ記事で紹介していますので、どうぞご覧ください。

Sayulist
X JAPANの記事もたくさん書いてるので、読んでみてね❤

終わりに

以上、映画「TELL ME ~hideと見た景色~」ネタバレ感想とロケ地巡りでした。

2022年7月8日に始まった映画ですが、まだまだ続いてほしいですね。

Sayulist
上映期間中、あと2回は行きたい!!

映画を観ようかどうか迷っている方も、当記事を観て映画館に足を運んでもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

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