今回は「京都嵐山 元関西人による お薦めスポット」を紹介したいと思います。2018年12月30日(日)に行った時の記事です。
嵐山のここを巡りました。
嵐山と嵯峨の違い
まずは下の地図をご覧ください。ピンクのマーカーの丸印が今回巡ったお薦めスポットです。
※「嵐山」という地名ですが、厳密には下の阪急嵐山駅側を「嵐山」、桂川を挟んで上の京福電鉄嵐山駅側は「嵯峨」が正しい地名だそうです。ただ嵐山という地名があまりにも有名になってしまい、JR西日本が山陰線の嵯峨駅を 「嵯峨嵐山駅」に改めたり、嵯峨野観光鉄道が「トロッコ嵐山駅」を作ったりしたため、ますますその区分は曖昧になっているそうです。その経緯を踏まえ私も迷いましたが、今回はその知名度の高さから嵐山と呼ばせていただきます。
私は、京福電鉄(通称”嵐電”)嵐山駅で下車し、中州の中ノ島公園まで散歩、地図の人力車のイラストの位置にある蕎麦屋よしむらでランチを食べ、天龍寺、祇王寺、化野念仏寺を回りました。
総評
感動レベル☆☆☆☆ 渡月橋に、美味しいグルメに、歴史も個性もあるたくさんのお寺。最高!!
リーズナブル度☆☆☆☆ 寺社参拝がメインなのでそんなに高額ではないと思います。
空いてる度☆☆ 渡月橋付近は観光客でいっぱいですが、北上するにつれてどんどん人は減っていきます。
撮影自由度☆☆☆☆ お寺の神聖な所以外は大体撮影可能だと思います。
子連れも楽しめる度☆☆ 歴史好きなお子様なら楽しめます。そこそこ子連れ観光客もいました。
体験記
嵐山を選んだ理由
年末年始、地元の姫路に帰省したのですが、その際京都で途中下車し、一泊2日で観光しました。行き先は夫が行ったことがなく「行ってみたい」と言っていた所を選んで初日は嵐山、2日目は宇治の平等院にしました。私は渡月橋や天龍寺は行ったことはあったけど、祇王寺や化野念仏寺は行ったことがなくてガイドブックを見て行きたいと思ったのもありました。
嵐山への行き方
私は京都駅と嵐山のちょうど中間地点にある西院という所に宿を取っていたので、京都に着くとまず嵐山行きのバスに乗って西大路四条(阪急・嵐電西院駅)という停留所で降りて、ホテルにチェックインして荷物を起きに行きました。西院からは①バス②嵐電③阪急3種類のルートで嵐山に向かえますが、路面電車の車窓からの景色が見たくて嵐電を選びました。
嵐電・嵐山駅に着くと、早速インスタ映えスポットが☆
嵐山駅で降りると、京友禅ポールが艶やかにお出迎え。私はすっかり忘れていたのですが、夫が「マツコ会議で取り上げられてた所だね」と言われて思い出しました。みなさんが向かう観光地方面とは逆側なので、意外に存在は知られていないかも。
インスタ映え狙いの方は是非こちらで撮影していってください☆
お薦めランチは老舗蕎麦屋の「よしむら」
さて、悩むのはランチのお店ですね。私はネットで調べて、運が良ければ渡月橋を眺めながら美味しいお蕎麦が食べられるというよしむらに決めました。嵐電の嵐山駅から徒歩5分で岸沿いにあるのですぐわかります。
お店の正面写真です。敷地の奥には豆腐料理「松ヶ枝」も入っています。旧川村曼舟邸を改築したものだそう。
中庭も風流でずっと眺めていたくなります。待つ人用のベンチやストーブも整備されていました。
なんと、ラッキーなことに、渡月橋を見渡せる良席に案内されました。まさかこの席に案内されると思ってなかったから本当に嬉しかった!! 蕎麦や天ぷらもとても美味しく、最高の嵐山ランチを堪能しました。
渡月橋をバックに自撮りするなら中州の公園へ行こう!!
よしむらに順番待ちの名前を告げに言ったら「あと30~40分かかりますね」と言われたので、渡月橋を渡って散策することにしました。向こう岸に行くまでに中州があり、中ノ島公園という名前の公園もあります。
ここは比較的人も少なく渡月橋をゆっくり撮影できるので、自撮り希望の方は是非ここで撮ってみてください。
時間がなかったので、向こう岸にある本来の「嵐山」まで行けませんでした。次は行きたいです。
お薦め寺院① 天龍寺
多分昔行ったことあると思うけど覚えてないし、世界遺産の1つとしてガイドブックでも大きく取り上げられていたので、天龍寺は参拝お寺リストに入れていました。ランチ前は晴天だったのに、出る頃には小雨がパラパラ・・・。傘買うほどじゃない微妙な雨なのがまた悔しい。
天龍寺の寺域は広いです。実際観光する天龍寺と曹源池庭園は西側にあります。
曹源池庭園の説明は上記をご覧ください。
庭園から曹源池と天龍寺を望む。雨で屋根のある場所が恋しい。
残念ながら年末年始は雲龍図参拝休止日だったので、天龍寺の中には入りませんでした。代わりにパンフレット掲載の雲龍図の写真を載せておきます。
お薦め寺院② 祇王寺
祇王寺を選んだ理由は、苔が美しい庭園と、悲恋の尼寺というストーリーに興味を持ったからです。
祇王と祇女は都に聞こえた白拍子の姉妹で、姉・祇王は平清盛の寵愛を受け、妹・祇女も有名となり母の刀自も裕福な生活を送っていました。しかし、仏御前という新たな白拍子の出現で清盛は心変わりし、祇王は屋敷を追い出されてしまいます。母子3人は出家し嵯峨野の地に庵を結び仏門に入ります。後に仏御前も世の無常を感じ、清盛の元を離れ出家して祇王寺に入寺しました。
やっと祇王寺に着きました!! そろそろ雨が強くなってきて、傘を買おうと思った時には周りに売ってそうな土産屋さんがありませんでした。(泣)
期待通り苔が美しかった庭園。雨に降られてゆっくり鑑賞する心の余裕がない。
自分を苦しめた清盛の供養塔まで建てるなんて律儀。赦すということが仏の教えですもんね。一時とはいえいい生活もさせてもらったし・・・というところでしょうか。
祇王寺のパンフレットには「四人の尼は祇王寺で往生の本懐を遂げた。」とありますが、ここに仏御前のお墓はなく、ネットで調べると「やがて仏御前は清盛の子を身ごもっていることを知り、尼寺での出産を憚り帰郷を決意。途中、吉野谷村の木滑で出産するが死産。故郷の加賀国原町に着いた仏御前は静かに余生を過ごし、21歳の若さで亡くなったとされる。」とあったので、仏御前は祇王寺で亡くなった訳ではなさそうですね。
お薦め寺院③ 化野念仏寺
最後のお薦め寺院、化野(あだしの)念仏寺。初見では読めない漢字ですね。おどろおどろしい名前が好きです。嵐山の中心部から離れたせいか、この時私以外に観光客はいませんでした。
念仏寺の説明は上記をご覧ください。化野念仏寺は東山の鳥辺野(とりべの)、洛北の蓮台野(れんだいの)と共に京都の代表的な風葬地でした。庶民の死体はここに捨てられ野ざらしの状態で、それを見て憐れに思った空海が供養したのが始まりだそうです。
外から西院(さい)の河原を撮影しました。内部での撮影は禁止です。並ぶ無縁仏が圧巻です。
インドの偉いお坊さんから譲り受けた仏陀の骨を収めた仏舎利塔。外国の遺跡みたいでワクワクします。
仏舎利塔の前にあった、仏教の鳥居バージョンみたいな門。
パンフレットの表紙にもある、毎年8/23・24に行われる千灯供養。幻想的な雰囲気ですね。
また、化野念仏寺は竹林の小径も有名なのですが、現在庫裏改築工事の関係で閉鎖されています。その代わりかどうかはわかりませんが、パンフレットには竹林の小径の葉書が付いていました。有名な野々宮神社辺りの竹林より、写真を見る限りこちらの方がちゃんと手入れされていて綺麗だと思いました。
概要
よしむら公式URL: https://yoshimura-gr.com/soba/index.php
天龍寺公式URL: https://www.tenryuji.com/index.html
祇王寺公式URL: https://www.giouji.or.jp/
化野念仏寺公式URL: https://www.nenbutsuji.jp/
終わりに
多分人生で3~4度目ぐらいの嵐山なんですが、新鮮な気持ちで観光できました。(覚えてないだけか)特にガイドブックで気になって初めて行った、祇王寺と化野念仏寺は期待以上に良かったです。まだ渡月橋を渡り切ってないし、愛宕念仏寺や大本山大覚寺など行ってみたいお寺はまだまだあるので、機会があれば是非また嵐山を訪れたいです。(次は晴天じゃない限り折り畳み傘を持って行こう)
みなさんも京都まで来たら是非嵐山まで足を運んでください。
次回は、「京都・宇治の平等院」をお送りします。