前回の「京都嵐山元関西人によるお薦めスポット」に引き続き、今回は2018年12月31日(月)に観光した「京都・宇治の平等院」を紹介したいと思います。
京都・宇治の平等院
10円玉の図柄であまりにも有名
平等院は、京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの寺院です。平安時代後期・11世紀の建築、仏像、絵画、庭園等を今日に伝え、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
宇治川の西岸にあった源重信の別荘をその夫人から藤原道長が譲り受け、その子頼通が永承7年(1052年)、寺に改めたもの。
鳳凰を屋上に戴く鳳凰堂(国宝)には仏師・定朝作の阿弥陀如来像が安置され、52体の雲中供養菩薩像が長押の上で、雲に乗って音楽を奏している。 壁扉画、日本三名鐘の一つといわれる梵鐘とともに国宝。
浄土空間を現出させたという庭園は、史跡及び名勝に指定されており、近年発掘調査に基づく整備が行われた。平成13年(2001年)には、博物館として鳳翔館(ほうしょうかん)が開館しました。
2012年にも行きましたが、色が違う!!
私は平等院観光は今回2回目で、前回行った2012年1月の時と色が違って実は違和感を覚えました。
前見た時は「いかにも木造」な茶色だったと思うのですが、今回は鮮やかな赤と白の建物だったのであれ?・・・と思ったら、ちょうどその間に平成の大修理が行われていたのですね。
丹土(につち)と呼ばれる赤茶色の顔料で柱や扉を塗り直したほか、屋根の鳳凰一対に金箔を施し、創建当初の平安時代の平等院鳳凰堂を再現を取り戻したそうです。違和感はあっても、これが創建当時本来の姿なら仕方ないですね。
2012年1月4日に撮影した、茶色時代の平等院鳳凰堂。
この色をよく覚えておいて、このあと出てくる新生・平等院鳳凰堂との違いを見比べてください!!
総評
感動レベル☆☆☆☆☆ だって、現世の浄土ですよ!!
リーズナブル度☆☆☆ 平等院+鳳凰堂内部拝観で900円です。まぁ浄土に行けるなら・・・。
空いてる度☆☆☆ 京都の観光地にしては、人はそこまで多くないんじゃないと思いました。
撮影自由度☆☆☆ 鳳凰堂内部と鳳翔館内は撮影禁止です。でも、肝心の「10円玉の絵柄の写真は撮れるからいいじゃない!!」と思っております。
子連れも楽しめる度☆☆☆ 広い敷地を走り回れるという意味ではいいかも・・・。
体験記
平等院を選んだ理由
年末年始、地元の姫路に帰省したのですが、その際京都で途中下車し、1泊2日で観光しました。前から夫に「関西の観光地で行きたい所は?」と聞くと、いつも「平等院」と答えていたのでいつか連れて行ってあげたいと思っていました。今回京都を1泊することになったので、初日は嵐山、2日目は平等院に行くことにしました。
京都駅から宇治・平等院への行き方
最寄り駅はJR奈良線宇治駅または、京阪電車宇治線宇治駅ですが、京都駅からはJRしか走っていないので一択です。(しかもJR宇治駅の方が平等院に近い)京都駅でたくさんの観光客が乗り込んできて怖気づきますがほとんどが伏見稲荷のある稲荷駅で降りて行くからご安心ください。京都駅から宇治駅までの所要時間は、みやこ路快速で18分、普通で27分です。
宇治駅から平等院への行き方は・・・
宇治駅前にあった周辺地図です。宇治駅から平等院までのアクセスの参考にしてください。
宇治駅駅前はネタの宝庫
宇治駅前のロータリー。平等院へは徒歩圏だからなのか、観光地の割にバスやタクシーはあまり走ってなく閑散とした印象でした。
駅の階段を降りると、注意書きがないと絶対わからない郵便ポストが現れました。日本だけでなく世界でも、こんな規格外のポストを見たのは初めてでビックリしました。
ロータリー前の像。球体の中に茶摘み娘を見付けて「あ、宇治は抹茶の町でもあったな」と思い出されます。
平等院に到着
宇治駅から徒歩約10分、目的地の平等院入り口前に着きました。
まずは石碑を記念撮影。左奥に入口があります。
入口右前に入場券のチケット売り場があります。休日にしてはそこまで並んでない。
1.5時間の待ち時間とありますが、私達は時間はあるので迷わず鳳凰堂内部拝観もすることに決めました。
↑平等院(庭園+鳳翔館)の入場料。
プラス、鳳凰堂の内部拝観には一人300円かかります。
上が平等院のチケット、下が鳳凰堂内部拝観のチケット(集合時間が明記されている)です。
鳳凰堂を色んな角度から撮ってみた
鳳凰堂の周りを時計回りに歩いて、それぞれの角度から写真を撮っていきましたのでどうぞ。
正面斜め右から。
正面。(人が多すぎて、映らないように撮影するのが大変だった)
正面斜め左から。
真左から。
後ろから。(ちょっと高台にあるので、高い目線から眺められます)
後ろから見た、左の鳳凰。
後ろから見た、右の鳳凰。
後ろ左側、屋根のアップ。
後ろ斜め左側。
鳳凰堂にかかる橋の前。
鳳凰堂以外の建物
鳳凰堂内部を見るまで1時間半の待ち時間があるので、その間に鳳翔館という博物館や、鳳凰堂以外の建物を見学することにします。各建物位置は平等院の案内図をご覧ください。
まずは鳳翔館の紹介から。2001年3月1日に開館し、宗教法人としては初となる総合登録博物館だそうです。阿弥陀堂の内部に飾られていた雲中菩薩像や、雲中供養菩薩像52体の半分が現物展示されていて圧巻です。
鳳翔館の内部は一切撮影禁止ですが、外観の写真も撮り忘れました・・・。
鳳翔館の手前に梵鐘はあります。
大晦日に来たので、今夜この鐘が鳴らされるんだと思うと感慨深いものがあります。
鐘楼の左側にある南門をくぐります。
養林庵書院。1601年に伏見城から移築された建物らしいです。
手前が大書院、奥に見えるのが浄土院。
景勝院。
源三位頼政公墓所。源頼政は平安時代末期、以仁王を奉じて平家打倒に立ち上がりますが、流れ矢に当たり平等院の敷地内で切腹したそうです。
事務所ならぬ寺務所。
とうとう鳳凰堂内部を拝観
私達は14:30のチケットだったので、5分前には鳳凰堂にかかる橋の前に行きました。
14:30ちょうどに係員の誘導に従って回廊を渡り、靴を脱いで中心部目指して歩きます。(スリッパはないので、冬場は厚めの靴下やタイツを履いていった方がいいかも)
鳳凰堂内部も撮影禁止なので、パンフレットの「阿弥陀如来座像と二重天蓋」の写真を拝借します。
ちなみに私が見た時は、修理のため仏様の後ろ側は足場と布が貼られちょっと残念な感じでした。
内部修理の期間については公式HPをご覧ください。
※拝観の際は脱帽するよう注意がありますので、予め脱いでおいた方がベストです。
概要
住所:京都府宇治市宇治蓮華
電話:0774-21-2861
定休日:年中無休(茶房藤花のみ火曜定休日)
拝観時間:施設によって違うので、公式URLをご覧ください。
平等院公式URL: https://www.byodoin.or.jp/
終わりに
最後に・・・平等院に行く時は10円玉を忘れずに。
次回は、「平成最後の天皇誕生日 一般参賀に行ってきました。」をお送りします。