【麒麟がくる 第二回】ネタバレ 感想 道三のマムシっぷりがお見事

2020年1月26日、NHK大河の「麒麟がくる」第二回が放送されました。

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当記事では、ネタバレや感想を書いていきます。
目次

麒麟がくる 第ニ回「道三の罠」ネタバレ 感想

前回のおさらい

領地を荒らす野盗を撃退した際、明智光秀は、その頭領が持っていた「鉄砲」という見たことのない武器に興味を持つ。
美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三に掛け合い、ある約束と引き換えに、鉄砲がどういうものか探る旅に出る。
堺ではひょんなことから三好長慶の家臣・松永久秀に気に入られる。
次に向かった京では、名医と名高い望月東庵と出会うが、大のばくち好きで、本当に名医なのかヤブ医者なのかわからない。
そんな中、大名同士の抗争が始まり、町は大火事になる。

出演者

史実に出てくる人物

明智光秀:長谷川博己
斉藤道三:本木雅弘
斎藤義龍:伊藤英明
稲葉良通:村田雄浩
小見の方:片岡京子
帰蝶:川口春奈
土岐頼純:矢野聖人

織田信秀:高橋克典
織田信康:清家利一

「麒麟がくる」オリジナルの架空の人物

駒(東庵の助手):門脇麦
望月東庵(京の医師):堺正章

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ネタバレあらすじ

光秀、東庵と駒を連れて美濃へ帰還

光秀は、京から望月東庵と駒を連れて美濃に向かっていました。

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美濃には尾張の織田信秀の大軍が迫っており、戦の危機を感じた光秀は東庵と駒を連れて道三のいる稲葉山城へ急ぎました。

稲葉山城で道三に帰還の報告

稲葉山城に到着した光秀は、叔父・明智光安との再会を喜びました。

光安と共に道三に謁見すると、道三は光安に戦の作戦を立てるために家臣の稲葉良通を呼ぶよう命令します。

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道三と二人きりになった光秀は、堺で買ってきた鉄砲を道三に献上します。

また、京の名医・東庵を連れてきて、小見の方を診療していることも報告しました。

堺の感想を聞かれた光秀は、「美濃もあのような豊かな町を持ちたい。」と答えると、
道三は「その気持ちを忘れるな。豊かであれば無用な戦をせずに済む。」と言いました。

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この会話から二人とも根っからの戦好きなわけではなく、平和な世の中を願っていることが窺えますね。

ここで和やかに会話が終わるのかと思いきや、「旅の費用を半分返せ。金がないのなら、戦で侍大将の首を2つ持って帰ってきたら帳消しにしてやる。」と光秀は約束させられます。

小見の方の館で帰蝶と久しぶりの再会

光秀は里帰り中の帰蝶に呼び出され、母・小見の方の館を訪ねます。

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二人はいとこ同士ですが、身分も違うため何年ぶりかの再会のようです。

光秀を呼び出したのは、病身の母・小見の方(光秀の叔母)のために京から東庵を連れてきたことのお礼を言うためでした。

そして、小見の方の病状は一進一退という報告を受けます。

そこへ織田の軍勢が稲葉山城下まで攻めてきたという報せが入り、光秀は帰蝶への挨拶もそこそこに、戦場に向かいました。

加納口(井ノ口)の戦い

天文十六年(1547年)織田信秀が美濃へ侵攻しました。(これはのちに加納口(井ノ口)の戦いと呼ばれています)

織田軍は斎藤道三の本拠・稲葉山城のすぐ下まで攻め寄せました。

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織田軍2万斉藤に対し斉藤軍は4千という劣勢で、織田軍が田代城や小熊城が陥城すると、道三は退却・籠城を命じました。

その命令に、光秀はもちろんのこと、道三の嫡男・義龍や家臣・稲葉良通は不満を口にします。

 

一方、織田信秀の元には、城内に入った乱破(忍び)から、「敵の美濃勢は酒を飲んで寛いでいる」という情報が入り、織田軍も休息を取る為、引き上げる判断を下しました。

しかし実際には美濃軍は酒を飲んでおらず、乱破を騙す為に水を酒の様に飲む芝居をして油断させていたのです。

籠城解除を説かれた斉藤軍は、本陣に引き上げ始めた織田勢めがけて一気に攻め込み反撃に出ます。

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不意を突かれた信秀の弟・信康は敵の矢に射られてしまいます。

 

光秀は道三との約束を守るため、敵の侍大将を探し追い詰めました。

馬乗りになりいざ首を斬ろうとすると、その顔を見るとおじの光安にそっくりでした。

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一瞬ひるむ光秀ですが、意を決して敵の首を斬り落としました。

 

斉藤軍に奇襲された形で織田軍は総崩れとなり、大きな痛手を負いながら退却しました。

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斉藤軍は勝利し、兵士たちは鬨の声を上げます。

敗れてしまった信秀は、弟の信康はじめ大事な家臣たちも討ち死にしたことを聞き、嘆き悲しみます。

信秀はわずかな供回りを連れて、尾張に帰っていきました。

東庵に慰められる光秀

光秀が稲葉山城に戻ると、望月東庵や駒が城内で負傷者たちの手当てに動き回っていました。

手柄を立てたことを祝う東庵に対して、光秀は討った侍大将が光安に似ていた為ためらってしまったことを話しました。

そして、「(自分の身内に似た人まで手にかけることが)武士の本懐か、武士の誉れかと・・・。しかし戦は勝たなければ自分が討たれる。戦がある限り勝つしかない。」と悔しそうに言いました。

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戦の本質を身に沁みて実感し苦しむ光秀に対して、東庵は「良いではありませんか。それでお勝ちになって。」と慰めます。

道三、主君の土岐頼純を謀殺

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まずはこの相関図をご覧ください。

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美濃を牛耳っているのは斉藤氏の印象ですが、美濃の守護は土岐氏、斉藤氏は守護代であり、土岐氏は斉藤氏の主君に当たります。

しかし下剋上の世の中、道三の父の代から斉藤氏は土岐家の内紛に乗じて取り入り、じわじわと美濃の権力を手中に収めていきます。

道三は恭順の意を表すため、娘の帰蝶を土岐頼純に嫁がせています。

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その背景を踏まえて、ストーリーに入ってください。

美濃の守護であり帰蝶の夫・土岐頼純が、戦勝祝いに、稲葉山城に訪れました。

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配置を見ても、頼純が主君なのが窺えます。

帰蝶は「父が苦戦しているのに、なぜ参戦しなかったのか?」と頼純を非難しますが、「そなたはもうよい。下がっておれ。」と道三は退けます。

道三は、「織田信秀と『美濃に攻め入り道三を討てば相当の領地を与える。』という取引をしましたか?」と頼純に尋ね、頼純がしらばっくれると、頼純が信秀の弟・信康に書いた文を差し出しました。

動かぬ証拠を出された頼純は逆ギレし、

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「叔父(頼芸)を唆し、我が父・頼武を守護から引きずり落ろしたのはそちであろう。この美濃を呑み込まんとするマムシが!!わしはそちの言いなりにはならん!!」と罵り、その場を立ち去ろうとします。

道三は「この城の主は私です。私がならぬと申したら、あなた様でも城から出ることは叶いません。」と一喝し、その気迫に負けた頼純は席に戻ります。

「あなた様の不満をじっくりとお聞かせ願います。まずは心を落ち着け茶などお召し上がりくださいませ。」と、道三は頼純に茶を勧め、茶を淹れ終わった道三は、「近頃百姓たちの間で流行っている踊りの歌を覚えました。お聴きください。」と歌い始めます。

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頼純がその歌を聴きながら茶を口にすると、苦しみながら倒れました。

道三の入れた茶には毒が入っていたのです。

次回・第三回「美濃の国」予告

道三が何者かに「頼純を殺したそうじゃな。」と言われています。

これでますます「マムシの道三」の名が広まったのではないでしょうか?

義龍が自分が本当に道三の子なのかと疑うシーンも出てきます。

次回は、片山愛之助演じる今川義元(これも役にピッタリ!!)も出てくるみたいです。

一方、主役の光秀は、駒や帰蝶にモテそうな予感・・・!?

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第三回も目が離せません!!

感想・気付いた点

神々しいまでに美しい帰蝶

帰蝶は信長の正室ということで歴史ファンには知られていますが、エリカ様降板事件により、歴史に詳しくない人々にも注目されるようになりました。

前回は最後に少し出番があっただけでしたが、第二回は登場回数も多いです。

まず、初めに川口版・帰蝶を拝めるのは小見の方の館で光秀と対面するシーン。

いとことはいえ帰蝶の方が身分が上なので、光秀が恭しく片膝を付いている時点で、帰蝶が誇り高いお姫様ぶりを際立たせています。

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この勝気な感じがいいですね。

横から光が差し込み、神々しいまでの美しさ・・・。

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第二回で父に夫を殺されてしまう帰蝶ですが、その帰蝶がこれからどうなるのか、光秀との関係は?など考えると、次回が気になります。

戦の様子がよくわかる演出

今回の見どころである戦闘シーンを、道三役の本木雅弘と制作統括の落合将が語っています。

本木雅弘:第二回では、本格的な戦が描かれます。市街戦を描くことは戦国ものでも大変珍しいとのことです。槍や弓だけではなく、さまざまな戦法が出てきますので、とても面白いと思います。

 

落合将:見てほしいのは、関ヶ原の戦いより50年前の、ちょっと原始的な、牧歌的な戦いですね。日常で戦いをやっている、ある種の呑気さとかもふんわり出ています。ハリウッド映画だと、ものすごく密度の高い戦いが行われるんですけど、本当の戦争を考えると、それは2時間攻め続けたら疲れるでしょうし。牧歌的な戦国幕開け時の戦いとして新鮮なんじゃないかと思います。

印象に残っているのは、信秀が兵士の士気を高めるために熱田神宮の大宮司を陣に連れてきていたことです。

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時代考証をしっかりしていてるんだな~と感心しました。

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戦が終わった後、兵士たちが稲葉山城に帰っていくシーン。

松明に照らされる稲葉山が美しくて印象的でした。(稲葉山城はこんな峻嶮な山の上にあるのです。)

落ち武者姿の信秀にビックリ

斉藤道三のライバル・織田信秀として、今までモックンと互角のカッコよさで出てきていた高橋克典。

・・・がしかし、落ち武者スタイルの信秀を見て、私はビックリしました。

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カッコいいんだか、悪いんだか・・・。

でも、敗戦の惨めさとか、命からがら逃げてきた感じをアピールするには、ここまでやる必要があったのでしょう。

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落ち武者ヘアなのにお笑いのコントみたいに笑いを誘わないところは、さすが一流の俳優だな~と思いました。

大活躍の東庵先生

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小見の方の病気を治療するだけでなく、傷を負った兵士たちの看病に当たったり、戦で落ち込んだ光秀を慰めたり、第二回もしっかり存在感を残しています。

父親を亡くしている光秀にとって、叔父の光安、主君の道三という父親的存在はいましたが、東庵もそうなるのではないか思います。

しっかり爪痕を残した頼純

美濃の守護で、帰蝶の夫でもある土岐頼純。

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第二回のみの出番でしたが、矢野聖人は、頼純の貴族のおぼっちゃっんぶりや、妻や格下の舅になじられてしまうヘタレキャラを忠実に再現していました。

美濃のマムシ・道三に一喝され従ってしまう姿は、まさに「蛇に睨まれた蛙」。

「いや、このタイミングで茶を飲むのはヤバイでしょ~。」って視聴者はみんな思ったはず!!

毒を盛られて悶え死ぬ演技もすごくリアルで良かったです。

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矢野聖人は蜷川幸雄監督の舞台出身なんだそう。演技派なのも納得。

モックン道三の見えざる苦労

マムシのごとき強い気迫で頼純を制した後は、美しい所作でお茶を点てるモックン道三。

お茶を淹れ終わると渋い声で謡を歌い、頼純が死んでいくのを静かに見届ける・・・。

第二回にして、名場面が生まれてしまいましたね!!

「モックンがお茶で毒殺→モックンでお茶といえば・・・」ということで、ネットでは騒然としています。

お茶問題にとどまらず、代表作である納棺師の物語「おくりびと」まで出てくる始末・・・。

さらになんと、本家サントリーの公式Twitterが反応するまでの騒ぎに!!

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この神対応ぶりに、サントリーの企業イメージは上がったのではないでしょうか?

この毒殺シーンで完璧すぎるまでの道三を演じたモックンですが、この撮影には視聴者にはわからない苦労があったそうです。

まだクランクインして間もなく、現場にも慣れていない撮影序盤の夜、長時間に及ぶ撮影でした。10キロくらいの甲冑(かっちゅう)を着けたまま、さまざまな所作をするのが拷問のようで、茶道の所作が特に大変でした。

正直、背すじを伸ばすだけで必死なんです。でも顔はクールでいなければいけないので、甲冑の内側は汗かきまくりでした。

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また、”とんでもない舅を持った”という点で土岐頼純と自分自身を重ね、こんな言葉も残しています。

実人生でも破天荒な父を持つ娘の婿ですので、『もし自分が親も子もない戦国の世に生きていたら……』と思うと、このシーンはひとごととは思えず。我ながらゾッとしました。

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モックンの舅といえば、内田裕也。

とんでもないロッケンローラーを舅に持って、モックンは娘婿として色々苦労させられっぱなしでしたもんね。

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ちなみに、なぜか筆者は生前の内田氏を3度もお見かけしたことがあり、不思議なご縁を感じました。

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終わりに

以上、「麒麟がくる」第二回のネタバレ、感想レポートを書いてみました。

第二回は道三が主役みたいになってしまいましたが、それで良いのです。

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第三回も続々と濃い登場人物が出てくるようで楽しみですね。

 

※画像の著作権はNHKに帰属します。著作権者の申し立てがあれば削除します。

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